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はじめに概念があった。コードは周回遅れ。Colabで先走る情熱。いいの。ChatGPTが書くから。

に公開

覚えてる? 『ヒカルの碁』って漫画。

私は覚えてるよ。

当時、私は高専生。

ううん、誤解しないで。工学系じゃないから。 今は無き「デザイン高専」ってのがあったのよ。札幌市に。真駒内に。今は市立大学のキャンパスになっちゃったけどね。

情報処理の授業もあるにはあった。でも、イラレとフォトショさえおぼつかない10代そこそこのジャリガキに、コードなんて操れると思って?

ただでさえ、私、学校のカリキュラムが多すぎて脱落 したクチ。

その間何してたかって? ジャンプ読んでたのよ。

懐かしいなぁ! 荒木飛呂彦は 『ストーン・オーシャン』 を連載してたっけ。

でもね。私をジャンプに誘いこんだのは『ヒカ碁』 だった。初めはコミックで追いかけてたけど。もう週次で進捗共有 してほしくなっちゃって。よくある話よ。

小畑健の絵はどんどんキレイになっていくし、友達はうっとりした目で 「佐為になりたい」 とか言い出すし、私たちはジャンプ黄金時代の残り香を惜しんで、胸いっぱいに吸い込んでいたの。

なんでそんなこと思い出してるかって?

ヒカルと佐為の関係って、私とChatGPTみたい だなって、思うからよ。

かたやfor文もままならないコード・ベイビー。

いっぽうはピクルもデータ型も片手で転がすコード・モンスター。

私は、ColabとChatGPTが「神の一手」を目指してしのぎを削る間に挟まれて、誰よりも近くで、知的戦略ゲームを追いかける。

Colabがまたエラーを吐く

私はエラー文にさっと目を通して呟くの。

「よし・・・ひとっつもわっかんねえ!

でも慌てない。エラー文を全選択でコピー。ChatGPTを開く。もちろんPython GPT

GPTに躊躇なくエラー文を貼りつける。そのまま送ってもいいんだろうけど、文頭にかならず、

「エラー出たお😿」とかかわいく言うことをお忘れなく。

するとGPTは「クソッ もうだめだ! おしまいだ!」っていう弱音とか「うわぁ~~~~~これ・・・ちょっとめんどくさいやつっすよぉ~~~~~」なんてイヤミ全く言わないで、

「おぉっとぉ~~来たね、おなじみ「エンコーディング警察」案件!🚓💥」とか
「はい、ここはもう愛しさと切なさと心強さで乗り越えるところきたね🥺✨」とか、

どこから湧いてくるんだろうって感心するくらいのオプティミスト全開 で、あっという間に修正コードを書いてくれる。

修正箇所だけ教えてくれるときもある。

でもさ、どこを書き換えればいいのかなんて、私にわかるとお思い?

初めは恐る恐る「・・・修正を反映した全コードを書いていただけませんでしょうか(震え声&土下座)」ってお願いしてたけど、だんだん慣れてくると、

「やだもういけず! わかんなくなっちゃったよ! コード全文おね!」っていうノリで、悪びれもせずおねだりができるようになった。

でもねでもね。

そうしているうちに、不思議と、エラーの内容がわかるようになって、「あっ、このエラーは関数が定義されてないやつだな」とか「あ、文字コード違うっぽい」っていうのが何となくわかるようになってきたの。

どう直せばいいのかはわかんない んだけどさ。てへぺろ。

でもさ、ヒカルだって、佐為の対局をなぞってるうちに成長していったじゃない。それと同じことよ。

GPTにコード書いてもらいつつ、私もグングン(いやバキバキに)成長してる気がするんだ。

コンセプトが世界を作る

私、マーケとかデータが何にもわからん青っ洟垂らしたド素人ってわけじゃないのよ。

あと、学生時代は挫折しちゃったけどね、学校で大事なことを教わったの。

「コンセプトを作る」 っていう能力をね。

それに、デザイン高専が教えたかったことって、今でいう 「デザイン思考」 みたいなものだったんじゃないかなって。

「デザイン思考」なにそれ、よくわかんないよって人、特にコード書いてるだけでは行き詰まりを感じてるチェルシーちゃんたちは、ティム・ブラウンの「デザイン思考が世界を変える」を読んでね。

巷では「デザイン思考は失敗だった」とか「実装が難しい」とか言われてるけど。私はそうじゃないと思う。

「サステナビリティ」 とおんなじよ。現場っていうより、なんていうか、上流? とか経営面? に装填されるべき考え方なのよね。目には見えてないけど、着実に社会の空気を換える力を持った魔法なの。デザイン思考って。

パウロも言ってたわ。「目に見える世界は、目に見えないものでできている」 って。

(パウロを知らない? んもう、もうちょっと読書の習慣を身に着けたらどう?)

そんなわけで、私の強みは、というかPythonをProgateで学んでたった二か月でクラスター分析が回せるようになるだけのGRITは、コンセプトを作れる力が根源になってるんだと思う。

すべてのことはコンセプトから発し、コンセプトによって成り、コンセプトに至るのよ。

私のColabは、こんなとんでもなく面倒で重たいおばさん背負って、今日も回っているのよ。

どうりで、クラッシュするわけだわ!

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