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参加レポート「公共機関で進む DX の現在と未来 〜 次世代に向けたイノベーション 〜」

2024/08/04に公開

はじめに

@mujyun_furu こと古林 信吾(ふるばやし しんご)です。
今回は、2024年8月2日に開催された Google Cloud Next Tokyo '24 Day2 参加レポート「公共機関で進む DX の現在と未来 〜 次世代に向けたイノベーション 〜」に参加してきましたので、その内容まとめになります。

https://cloudonair.withgoogle.com/events/next-tokyo-24?talk=d2-sspub-01

基調講演直後の12時開始であるにも関わらず、1つの枠で6セッション150分というハードなスペシャルセッションでしたが、その分参加して良かったと思える内容でした。
なお、抽選セッションだったので、抽選に受かって本当に良かったです。

Google Cloud からの挨拶

Google Cloud Japan パブリックセクター本部 和泉 本部長から最初の挨拶と、Google Cloud での公共系に対する取り組みを説明いただきます。
その中でも新規説明された以下トピックは素晴らしいです。


公共機関向け事例サイトオープンは嬉しいですね。


Vertex AI が ISMAP に認定されたのはとても素晴らしいです。


Gemini に関する処理のすべてを日本国内で完結できるのもデータの保護の観点で嬉しいです。


Gemini の SLA 規定でエンプラや公共でも Gemini を利用しやすくなります。


Gemini 1.5 Flash の大幅値下げは激熱!

ガバメントクラウドの取り組みとゼロトラストセキュリティ

登壇者:デジタル庁 Chief Cloud Officer 山本 教仁 様


続いて、デジタル庁 Chief Cloud Officer 山本 様から、ガバメントクラウドの取り組みとゼロトラストセキュリティについて説明いただきます。


ガバメントクラウドの概要を改めて説明いただきます。


詳しく聞きたい GCAS についても概要を説明いただきます。



GCAS でのゼロトラストは、CEP(Crome Enterprise Premium) 旧BCE の機能で実現されています。


マイナンバーカードを使い、本人確認し、
FIDO 規格のハードウェア MFA キーを使って多要素認証し、
Chrome ブラウザと Endpoint Verification でアクセス元環境の信頼性を確保しています。





GCAS でのゼロトラストの今後についても説明いただきます。

ガバメントクラウドにおけるリファレンスアーキテクチャの取り組みとノーコードツールの活用

登壇者:デジタル庁 クラウドマイグレーションユニット リーダー 武田 一馬 様 / デジタル庁 クラウドユニット クラウドエンジニア 高島 涼 様


続いて、デジタル庁の 武田様と高島様のガバメントクラウドにおけるリファレンスアーキテクチャについてのセッションです。


リファレンスアーキテクチャについて概要を説明いただきます。
モダン化して、生産性向上、品質確保、見本設計の普及を目的としている。
業務ブロックと非機能ブロックを合わせ、代表システムパターンを提供されている。
ブロックはすべて IaC で提供されている。






GCAS から参照できるガイドで、ここまでの情報提供されているとは知りませんでした。
確かに活用できれば、モダン化できそうですね。


続いて、ガバクラで使えるローコードプラットフォームとして、Google AppSheet について説明いただきます。




AppSheet を使い、自治体職員と事業者で共同作成する世界を考えられているとのこと。




AppSheet は Google Cloud プロジェクト申請しないと使えないのだろうか?
質問したかったです。


リファレンスアーキテクチャは今後も改善、拡充され、「モダン化をもっと身近に、もっと気軽に、もっと便利に」されていくとのことです。

ガバメントクラウド上で構築した職員によるデータ分析・生成 AI ツール検証環境の可能性について

登壇者:デジタル庁 AI 班 データサイエンティスト 大杉 直也 様

引き続いて、デジタル庁の大杉様からガバクラ上で、職員自らが生成AIを活用することについて説明いただきます。
非エンジニアでも生成AIを活用できるようになってきたので、Python を使ってコードを書いて活用しましょうというお話でした。

実際どうなの? Google Cloud 活用自治体によるパネルディスカッション

登壇者:札幌市 デジタル戦略推進局 情報システム部 システム調整課 内部システム担当係 高棹 大輔 様
志摩市 政策推進部 スマート改革・資産経営課 デジタル推進係長 小野 正太郎 様
宮崎市 総合政策部デジタル支援課 課長補佐 松浦 裕 様
鹿児島県肝付町役場 デジタル推進課 課長補佐 中窪 悟 様


デジタル庁セッションに続き、次は自治体様セッションです。
パネルディスカッション前に各登壇者の方から各自治体の活動について説明いただきます。



まず、鹿児島県肝付町の中窪様からですが、コンビニと連携した「出向く役場」は大変面白い活動ですね。






札幌市の高棹様は一人生成AI担当ですが、CAIO(Chief AI Officer) とのこと、メンタルが強いです。
生成AIの普及には、やはり研修(講義+ハンズオン)で学んでもらうのが大事だと感じました、
札幌DXラボ(https://sapporo-dx-lab.jp/)での提案お待ちしておりますとのことです。




志摩市の小野様からは、自治体DXについてです。
Gemini for Google WorkSpace から自治体が求める生成AIについて説明いただきました。
Ask サチ子いいですね。










宮崎市の松浦様からは、デジタルの力で働き方を変える話しについて説明いただきました。
「生成AIで何ができるかではなく、生成AIで何を実現するか」深いです。
議事録作成の時間6割圧縮は素晴らしいですね。
実証実験での削減時間も産出も素晴らしい。

各登壇者からの発表の後のパネルディスカッションも楽しかったです。

「ゼロトラスト 奈良市モデル」から始まる、新しい校務と授業のカタチ

登壇者:奈良市教育委員会事務局 教育 DX 推進課 教育 ICT 推進係長 米田 力 様

自治体セッションの後は教育セッションです。
まず、奈良市の米田様からGIGAスクールの実際についてお話いただきました。
生徒に向けての改善だけでなく、先生側の改善の実態を聴けたのはとても有益でした。
Chrome Book + Google WorkSpace はGIGAスクールに適してますね。

Google Cloud でのデータ統合から世界レベルのデータ駆動型教育機関へ

登壇者:日本大学 教学 DX 戦略委員会 委員長 中村 文紀 様

最後のセッションは日本大学の中村様からデータ駆動についてお話いただけました。
Looker Studio → AppSheet との連携 → Looker の流れがわかりやすくて良かったです。
やっぱり Looker ですね!

まとめ

150分ノンストップのセッションはきつかったですが、素晴らしい内容でした。
デジタル庁から自治体、教育と公共系のコアな内容が聞けて良かったです。
書きなぐった内容ですが、皆さんに何か学びになれば幸いです。

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