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自作PCの作り方 〜パーツ基礎編〜

2024/11/20に公開

こんにちは!『麦ちゃーはん』です。

今回は、私が自作PCを作る過程で学んだことや、問題解決に役立ったことを紹介します。
自分だけのオリジナルPCを作りたい方や、一からPCを組み立ててみたい方はぜひ最後までご覧ください!

パーツ一覧

必須なパーツ

  • CPU
  • CPUファン
  • マザーボード
  • 主記憶装置(メモリ)
  • 補助記憶装置(SSD or HDD)
  • 電源ユニット
  • PCケース

必須ではないパーツ

  • GPU(グラフィックボード)

各パーツの解説

CPU(Central Processing Unit)


演算と制御を担当している「中央演算処理装置」です。
PCの脳とも言えるパーツであり(「記憶」は他のパーツが担当しますが)、CPUの性能はPCの性能に大きく影響します。

CPUファン


CPUを冷却するためのパーツです。
これ無しでPCを動かすと、発熱によってパーツが壊れます。壊れなくとも、本来の性能は到底発揮できません。

マザーボード


PCの各パーツを繋ぐ電子基板です。
CPUをはめ込むためのCPUソケットや、メモリをはめ込むためのメモリソケットなどが存在します。チップセットと呼ばれるパーツも搭載しており、これによって使用できるCPUやメモリが決まります。

また、マザーボードには主に3種類のサイズ存在しています。

ATX > MicroATX > Mini-ITX

「ATX」や「MicroATX」のマザーボードを使用する場合、小型のPCケースは使用できないことが多いです。

主記憶装置(DRAM)


補助記憶装置に比べて小容量な揮発性メモリです。
このパーツによって、PCが動作するために必要なプログラムやデータを一時的に保存しておくことができます。

主記憶装置に保存してある情報は、補助記憶装置に保存されている情報より素早くアクセスすることができるため、処理速度の向上にも貢献しています。

補助記憶装置(SSD or HDD)


主記憶装置と比べて大容量の不揮発性メモリです。
OSやアプリケーション、ファイルなどを長期間保存しておくためのストレージの役割を持っています。

SSD

  • フラッシュメモリを使用した補助記憶装置。
  • 高速な読み書きが可能。
  • 可動部品が無く、耐久性が高い。
  • 容量当たりの単価はHDDより高い。

HDD

  • 磁気ディスクを用いた補助記憶装置。
  • 容量あたりの単価はSSDより安い。
  • 読み書き速度がSSDより遅い。
  • 可動部品があるため、故障リスクが高い。

電源ユニット


コンセントから供給される交流電流(AC)を、PCパーツが使用可能な直流電流(DC)に変換し、適切な電圧で供給するためのパーツです。

製品によって最大電力が決まっているため、電力消費量が大きいパーツを使用する場合は大容量の電源ユニットが必要になります。

PCケース


PCパーツを一つにまとめ、内部部品を衝撃やホコリから守るためのパーツです。
自作PCの外観はPCケースによって決まるため、デザインをよく比較して選択することをおすすめします。

GPU(グラフィックボード)


GPUは、画面に表示される画像や動画を高速に処理し、スムーズに描画するためのパーツです。ただし、現在の多くのCPUには簡易的な描画処理機能が備わっているため、GPUがなくても基本的なPC操作は可能です。

しかし、ゲームや3Dモデリングといった高負荷の作業を行う場合、CPUの性能だけでは十分ではありません。そのため、これらの作業を快適に行いたい場合には、GPUを搭載することをおすすめします。

また、GPUはその高い並列演算能力が特徴で、AIや機械学習の分野でも活用が広がっています。大量のデータを効率的に処理することで、モデルの学習や推論速度を大幅に向上させることが可能です。

中古パーツの可否

CPU

頑強に作られているパーツであり、中古品だからといってすぐに壊れる可能性は低いです。ただし、フリマアプリなどで「動作未確認」として販売されているものには注意が必要です。これらは壊れている可能性が高いため、実質的にジャンク品だと考えた方が良いでしょう。

CPUファン

こちらは比較的単純な作りのパーツであり、値段も他のパーツに比べて低いため、中古品に手を出しやすいパーツです。

マザーボード

簡単に壊れるパーツではありませんが、中古だと付属品が欠品していることが多いです。予算に余裕がある場合は避けることをおすすめします。

主記憶装置

静電気に弱いパーツではありますが、筆者自身中古で購入して壊れた経験がありません。また、使用時間による劣化が起こりにくいパーツでもあるので、中古品を使用しても問題ないと考えています。

補助記憶装置

こちらは主記憶装置と違い、使用時間によって明確に劣化します。どうしても中古で購入したいという場合は、使用時間と起動回数ができるだけ少ないものを選ぶことをおすすめします。

電源ユニット

電源ユニットが破損すると発火する可能性があるため、筆者は避けています。(実際に「中古品を使用して発火した」という話を聞いたことはありませんが……。)

PCケース

PCケースは、CPUファン同様作りが単純なので壊れにくいと考えています。ただし、中古品だと外装に傷がついている場合も多いので、見た目にこだわりたい方は新品を購入した方が良いかもしれません。

GPU

PCパーツの中でも、GPUは特に値段が高いパーツです。そのため、中古で購入する場合には注意が必要です。特に、「マイニング」と呼ばれる高負荷な作業に使用されていたものは、通常の中古品と比べて著しく劣化している可能性が高いため、短期間で壊れることがあります。

もしGPUの状態を見分ける自信がない場合、中古品の購入は避け、新品を選ぶ方が安全と言えるでしょう。

おわりに

今回は、「自作PCに必要なパーツと中古の可否」について解説させていただきました。今後、「パーツ購入編」や「組み立て編」も作成する予定ですので、ぜひご覧ください。

ここまでお付き合いいただき、心から感謝いたします!

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