Raspberry Pi 4にモニターなしでUbuntuを入れる
Raspberry PiにOSをインストールする記事は山ほどあるので、今更書く必要もないかと思われましたが、Raspberry Piの発展の速さゆえの落とし穴もあったので、最新の情報を記事として残しておくことにしました。
環境
- Rapberry Pi 4 Model B 8GB
- 32GB micro SD card
OSを焼く
公式(ラズベリーパイ財団)が便利なツールを出してくれているので、それを使うとよいです。公式サイトから、Raspberry Pi Imagerというソフトを、手元のPCにダウンロード&インストールします。そして、GUIに従って、SD cardにOSのイメージを書き込みます。このとき、書き込むイメージを選択する必要がありますが、注意が必要です。まず、Raspberry Pi 4 Model B "8"GBを使っているので、64 bit版を選ぶ必要があります。また、今回はモニターやキーボードを使わずにセットアップするので、Desktop版ではなくServer版を選ぶ必要があります。
Wifiの設定
SSHでアクセスできるように、SD cardに書き込まれたイメージを編集し、wifiの情報を書き込んでおく必要があります。この手順については、この記事を参考にするとよいです。
起動
OSのイメージが書き込まれたmicro SD cardをRaspberry Piに挿入し、Raspberry Piを電源に繋ぎます。起動にも多少は時間がかかると思われるので、数分間くらいは待っておきます。
IPアドレスを取得
SSHで接続するためには、まずIPアドレスを取得する必要があります。ここで、落とし穴があって、先程の記事など、多くのサイトでは、arp-scanでベンダー名が表示されるように書かれているのですが、ラズパイが人気すぎてMACアドレスが足りなくなってきたからなのか、ラズパイのOUIが増えていて、それにarp-scanが追いついていないために、私の環境ではUnknownと表示されてしまいました。ここで結構沼ってしまったのですが、世の中にはMACアドレスからベンダーを検索する便利なサイト(例えばこのサイト)があるので、arp-scanでヒットしたMACアドレスを片っ端から検索していけば、ラズパイのIPアドレスを発見することができます(先程のサイトでは一括検索も可能)。結局、打つべきコマンドは、Macの場合
brew install arp-scan
sudo arp-scan --localnet
となります。ラズパイはとても人気なので、今後もOUIが増えていくことが予想されるため、MACアドレスを検索・照合するという方法が適しているのではないでしょうか。
SSHで接続
IPアドレスが取得できたので、ラズパイにSSHで接続できます。すなわち
ssh ubuntu@xxx.xxx.xxx.xxx
とします(xxx.xxx.xxx.xxxの部分を適当なIPアドレスに変更)。パスワードはデフォルトでubuntuになっているので、それでログインしてから、適宜変更します。
参考にしたサイト
この記事がとても参考になったのですが、前述の落とし穴に嵌ってしまいました。また、OSの書き込みはRaspberry Pi Imagerの方が楽かと思われます。
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