公式の機能を使ってClaude Codeで常にコンテクスト使用量を表示する
はじめに
Claude Codeは非常に便利なAIコーディングエージェントですが、一つの不便な点があります。
それは、コンテクスト残量がコンテクストウィンドウの20%以下にならないと表示されないことです。
この問題に対して、「Claude Codeで常にコンテクスト残量を表示する方法」という記事では、リバースエンジニアリングによってClaude Codeのファイルを直接書き換えることで、常にコンテクスト残量と割合を表示する方法が紹介されています。
既存手法の問題点
上記記事で紹介されているリバースエンジニアリング手法には、いくつかの問題があります。
利用規約違反の可能性
コメントでも指摘されている通り、Anthropicの利用規約において「サービスのリバースエンジニアリングや複製」が禁止されています。
メンテナンスの負担
Claude Codeがアップデートされるたびに、スクリプトを実行してファイルを書き換える必要があります。
公式の機能による解決方法
Claude Codeには、公式の機能を使ってコンテクスト使用量を表示する安全な方法があります。
この方法では、リバースエンジニアリングは不要で、利用規約に抵触する心配もありません。
方法1: /config コマンドによる設定変更
Claude Code起動後、以下の手順で設定を変更できます。
- Claude Codeのインタラクティブモードで
/config
コマンドを実行 - 設定画面で
Verbose output
をtrue
に変更
これにより、右下にコンテクスト使用量が表示されるようになります。
方法2: --verbose オプション付きでの起動
別の方法として、Claude Code起動時に --verbose
オプションを付加することでも同じ効果が得られます。
claude --verbose
表示される情報
--verbose
オプションや設定により表示される情報は以下の通りです。
- 現在のコンテクスト使用量(トークン数)
- ターン毎の詳細な出力
この方法では使用量の割合は表示されませんが、具体的なトークン使用量が分かります。
人によっては、ターン毎の詳細な出力が煩わしいと感じることがデメリットかもしれません。
個人的には、出力をすべて確認したいときに毎回Ctrl+Rをする必要がなくなり、便利だと感じています。
設定の永続化に関する既知の問題
2025年8月4日現在、Claude Codeには設定の永続化に関する既知の不具合があります。
問題の詳細
claude config set -g verbose true
でグローバル設定を変更できますが、Claude Codeを再起動すると設定が適用されていません。
# 設定は可能
claude config set -g verbose true
# 確認も可能
claude config get -g verbose
# → true
# しかし再起動後は false になっている
この問題はGitHub Issue #3217で報告されています。
一時的な解決策:エイリアスの使用
この問題が修正されるまでの間、シェルエイリアスを使用することで常にverbose出力を有効にできます。
シェルの設定ファイル(zshの場合は~/.zshrc
、bashの場合は~/.bashrc
)に以下を追加してください。
alias claude='claude --verbose'
設定後、シェルを再起動するか以下のコマンドで設定を読み込み直してください。
source ~/.zshrc # zshの場合
# または
source ~/.bashrc # bashの場合
これにより、通常通り claude
と入力するだけで自動的に --verbose
オプション付きで起動されます。
まとめ
Claude Codeのコンテクスト使用量を常時表示したい場合、公式で用意されている設定変更や --verbose
オプションで表示することが可能です。
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