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JJUG CCC 2025 Fall 登壇までの備忘録

に公開

概要

  • JJUG CCC とは
  • JJUG CCC での登壇について
  • 他セッションについて
  • まとめ

JJUG CCC とは

JJUG CCC は、日本Javaユーザーグループが主催する日本最大級のコミュニティイベントで、毎年春と秋の2回開催されています。
所属や経験年数を問わず多くのJavaエンジニアが集まり、技術セッションや交流を通じて知見を共有する場です。
どんなセッションがあるかは 公式のタイムテーブル や、 YujiSoftware さんのまとめ記事 から眺めてみると良いと思います。

JJUG CCC での登壇について

  • 登壇の経緯
  • 登壇までの準備について
  • 当日の登壇について
  • 改善点

登壇の経緯

今回、登壇しようと思ったきっかけは、業務で Springにおける動的DBの切り替えを実現する時に、Springの裏側をどうデバッグしていくか調べるのに苦労していたので、同様の悩みを持つエンジニアの参考になるかも…?と思いました。
前回は参加者として聴講する側でしたが、「登壇にチャレンジしてみたい」という気持ちが強くなったこともあり、思い切って応募しました。

登壇までの準備について

プロポーザルが採択されてからは、資料作成と調査、検証の日々でした。 特に苦労したのは 検証の部分 です。
実際に人前で話す内容なので、理解が曖昧な部分や、間違っている箇所が無いかを確かめるために、改めて一つずつ公式リファレンスや教科書を参考にしながら、デバッグでSpringの挙動を確かめたりなど、入念に検証をしていました。
初めての登壇ということもあり、時間は掛かってしまいましたが、自分の勘違いや鵜呑みにしてた部分に気づくこともあり、かなり勉強になったと思います…。
資料の作成には Googleスライド と draw.io を使用し、とくに Spring の IoC と AOP の説明部分については、図を用いた説明にしました。
また、今回は JJUG CCC のサポートの方に 発表資料のレビューをして頂きました。
レビュアーの方は他カンファレンスでの登壇経験も多く、技術的にも詳しい方でしたので、経験豊富な方にレビューしてもらえるのは かなり助かりました…。

当日の登壇について

本番は Room I 会場で、おおよそ 30人ほどの前で発表を行いました。
登壇前は緊張しましたが、少し発表までに時間がありましたので、ちょっとしたアイスブレイクというか雑談を行い、緊張をほぐすことが出来たかなと思います。
※ 当日発表した資料:"おまじない"はもう卒業! デバッガで探るSpring Bootの裏側と「学び方」の学び方

改善点

無事に発表を終えることはできましたが、改善点もいくつかあります。

  • 時間配分: 前半の Spring の基礎についての説明で時間を多く使ってしまい、後半のデバッグの仕方についての時間が短く、時間配分のバランスが悪かったです…。
  • 説明の仕方: 当日、Googleスライドのプレゼンモードを使っての発表でしたが、スライドの原稿文に意識が行ってしまって、時間配分やポインタを使った説明などがあまり出来ませんでした…。

どちらも発表練習の不足によるものなので、次はもっと早めに資料を作成して、発表の練習時間を設けます…!

他セッションについて

  • 聴講したセッション
  • 会場の雰囲気
  • おすすめの楽しみ方

聴講したセッション

  • 20年もののレガシーJavaプロダクトに自動テストを組み込んできた話

    • レガシーなプロダクトに対して、どのように自動テストを毎日実行するようにしていったかの話でした。
    • 自動テストの実施を定着させていくにあたり、ワークショップの開催を定期的に実施していった話は参考になった…。やっぱワークショップとかで「どうやってやるか」を伝えていく必要がありますよね…。
    • 「テストが腐ってしまう」ことに対して、テスト実行後の通知を配信する仕組みを設けるなど、テストを作れば終わり では無く、テストを活用する仕組みを整えていく所も参考になりました。
  • 開発と運用を楽にするSpring Boot on AWSテクニック集

    • テスト、デプロイ、耐障害性 それぞれのTipsを紹介する話でした。
    • 特に個人で勉強する際に、ローカル環境ではなく本番環境に近いものを出来るだけ触りたい…と思っているので、こういったクラウド周りとSpringを連携する話は すごく参考になりました…。
    • デプロイ周りは正直あまり触れてないので、セッションの内容を参考に試してみようと思います。
  • はじめての OSS コントリビューション 〜小さな PR が世界を変える〜

    • 実際にOSSコントリビューションをやっていく際に、どう課題を見つけ、時間を確保し、実施しているか…といった話
    • 前々からOSSへの参加はしてみたいと思っていたものの、かなりハードルが高い印象だったので、こちらを参考に issue 覗いてみようと思います…!

会場の雰囲気

当日は多くのJavaエンジニアが参加しており、3年目~10年以上のベテランまで幅広い方が集まっていました。
技術的な話で盛り上がっているのはもちろん、何より 開発の話や実務の課題を交えて 意見交換出来る人がたくさんいて、とても楽しかったです。

一人で参加されている方も多い(自分もその1人)ですが、スポンサーブースで企業の担当者と使用しているライブラリやシステムの構成について話をしたり、
懇親会でセッションの感想戦をしたりと、初めての方でも浮いてしまうことはないと思います。

おすすめの楽しみ方

今回、一般参加と登壇の両方を経験して感じた「おすすめの楽しみ方」をいくつか挙げておきます。

  • 聴講中に質問をいくつか考えて、登壇者に質問する。
    意外と質問時間は短いので、セッション中に質問を考えて質疑応答に入ったらすぐ質問をすることをおすすめします。
    (2番目くらいに質問したいなぁと思ってると、誰も手を挙げなくて 質問タイム終了 になるケースがよくあるので…!)

  • 登壇者に懇親会で話しかけてみる
    これは自分が登壇して分かったことですが、発表者は「自分の話、伝わったかな…?」と不安に思っています。なので、セッション後に「面白かったです」と声をかけてもらえるだけで救われますし、そこから深い技術の話やちょっとテーマとズレたことでも気軽にお話ができたりします。

  • スポンサーブースで業務上の課題をテーマに話をしてみる
    スポンサーブースによりけりな所はありますが、実際に各企業で取り組んでいる課題の内、自分でも似たような課題があるかもしれません。
    「みんなはこの課題にどう取り組んでいるんだろ?」といった視点で、お話を聞いてみるのも参考になるのでおすすめです。

まとめ

今回、初めて JJUG CCC に登壇してみて、資料作成や検証は想像以上に大変でしたが、それ以上に得られるものが大きかったです。
今まで何となく知って使ってきた Spring の機能を、デバッガを使って深掘りすることで、自信を持って使えるようになりましたし、
何より 「アウトプット前提でインプットする」 ことで、より学習が深まっていくことを強く実感しました。

発表自体には反省点もありますが、温かい参加者の皆さんに支えられて、無事に終えることができました。
聴講したセッションからも多くの刺激をもらったので、明日からの開発に活かしつつ、また次のJJUG CCCでも、登壇にチャレンジしてみたいと思います。

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