ソフトウェアテスト自動化カンファレンス2023に参加しました
はじめに
2023年12月9日(土)にソフトウェアテスト自動化カンファレンス2023に参加させていただきました。
普段開発で行っているバックエンドのUT,ITだけでなく、フロントエンドも含めたE2Eテストのお話しも多く、学びがありましたので共有します。
学んだこと
その1
アジャイル開発においては、継続的な自動テストをする必要があります。しかし、どうしても自動化が難しい・機能開発が優先になり自動化が後回しになる、等の問題があり、
手動テストがデプロイやリリースのボトルネックになってしまうというお話が多くありました。自分なりに、良い解決策だなと思ったお話が二つありましたので共有します。
解決策として挙げられていたこと①
とにかく、社内に自動化ができる人材を増やす。そのために育成からの改革を行う、ということ。
テスト自動化になじみのない人たちを巻き込んで、プロジェクトベースドラーニング形式で研修を行い、自動化を浸透させていくことで、理想の循環を作り出すという試みでした。
時間はかかりますし、従来の考え方を塗り替えていかなければならないといった難しい点はあると感じましたが、組織を根本から変えていくといった点では、とても重要であり、有効な方法だと感じました。
解決策として挙げられていたこと②
自動テストのオーナーを作る、ということ。
人は「慣れ」によって困りごとが当たり前になってしまうというお話がありました。
(このお話をしてくださった方の文脈とは少し異なりますが)普段から手動テストをしている人は、それに慣れ それが当たり前になってしまう、ということも言えると思います。
したがって、(一時的にでも)自動テストのオーナーを作り、優先度を上げる取り組みを行うことで、潜在的な問題も見え、組織全体として改善に向かったとのことでした。
開発者が困っている問題に対し、横断的に対応する取り組みの正しい姿だな、と感じました。
その2
State of DevOps Reportの、ソフトウェアデリバリーパフォーマンスに関してEliteを目指すというものです。
State of DevOps Report自体の説明は割愛しますが、これが社内で共通言語として用いられ、さらに目標として掲げられるようなチームがあるということに、自分と自分の環境とのギャップを感じました。
実際に、そのためにテストの自動化を進め、デプロイ回数は月に数回から数十回に、リードタイムは1日 ~ 1週間から半日 ~ 1日になったそうです。
やはり、モダンな開発者を目指していくにあたって、世界のエンジニアの中で用いられている指標を意識し、それを実行していく事が重要であると再確認しました。
感想
普段は画面のないバックエンドの開発を行っているため、画面のテストを含めたE2Eテストのお話などは勉強になりましたし、興味深かったです。
お話を聞く中で、テストの自動化の重要性を再確認できました。
お礼
イベントを主催してくださった テスト自動化研究会 カンファレンス運営事務局様、他の参加者の方々に感謝申し上げます。
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