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Azure VMのエフェメラルOSディスクでSSDが利用可能に🎉

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はじめに

2025/07にAzure VMのエフェメラルOSディスクStandard SSD/Premium SSDを使用した構成のサポートがGAされました🎉

Azure VMのエフェメラルOSディスクとはどのような機能なのかを振り返りながら、今回のアップデートを解説してみます!

Azure VMのエフェメラルOSディスクとは

Azure VMにはマネージドディスク(ネットワーク越しにアクセス)と一時ディスク(物理サーバーに直接搭載されたSSD)の2種類のストレージが利用できます。

デフォルトでは、マネージドディスクがOSディスクとして使用されますが、エフェメラルOSディスクではより高速な一時ディスクをOSディスクとして活用します。

デフォルトのOSディスクの動作

Azure VMのマネージドディスクは、VHDファイルとしてPage BLOBに格納されており、マネージドディスクへはネットワーク越しにアクセスします。
仮想マシンのインスタンスとストレージは異なる物理サーバーで動いており、データを保持したまま仮想マシンのサイズ変更などが行えるのはこのためです。

図では省略していますが、VMとDiskの間には更にキャッシュの仕組みも入ります。

エフェメラルOSディスクの動作

エフェメラルOSディスクは、高速な一時ディスク(VMに直接接続されているローカルSSD)をOSディスクとして活用します。
Azure Compute Blogの記事によると、OSディスクは以下2種類のディスクを使い分けて動作しているとのこと。

  • Baseディスク
    • OSディスクの元データはBaseディスク(マネージドディスク)からRead。
  • Diffディスク
    • 変更はすべてDiffディスク(一時ディスク)へWrite。 
    • 変更済みデータはDiffディスク(一時ディスク)からRead。  

Standard HDD構成では、OSディスクの料金が発生しないというのもメリットです。

エフェメラルOSディスクのVMは停止(割り当て解除)ができないので、課金を止める場合はVMの削除が必要となります。また、スナップショットの取得など、一部サポートされない機能もあるので注意が必要です。

Standard SSD/Premium SSDのサポートがGA

エフェメラルOSディスクを使用する場合はStandard HDDだけが選択可能でしたが、Standard SSDとPremium SSDも選べるようになりました。 

SSDを選ぶことでBaseディスクからの読み取りが高速化(書き込みはローカルの一時ディスクなのでマネージドディスクにHDD/SSDどちらを選んでも変わらない)する他、Premium SSDを使用する場合はSLAがHDDの時の95%から99.9%に上がるメリットがあります。
特に初回ブート時などはBaseディスクに対して未変更領域のReadが発生するので、Standard SSD/Premium SSDを選択した場合はよりReadの高速化が期待できます。

なお、Standard HDDを選択した場合はOSディスクの料金は発生しませんでしたが、Standard SSD/Premium SSDを選択した場合はそのSSD分のマネージドディスク料金が発生します。 

エフェメラルOSディスクなAzure VMの作成方法

Azure VMを作成するときに、ディスクタブの詳細を展開すると、エフェメラルOSディスクを有効化する項目があります。

ややこしいのですが、VMの世代によってOS キャッシュの配置/一時ディスクの配置/NVMe 配置と呼び方が変わっているようです。
基本タブで選択したAzure VMのSKU(サイズ)に対応したもの以外はグレーアウトします。


エフェメラルOSディスクとして作成したVMのOSディスクはリソースグループに表示されません。


冒頭記述した通り、停止済み(割り当て解除)にすることもできないので、削除して再作成となります。

まとめ

エフェメラルOSディスクでStandard SSD/Premium SSDを使用した構成のサポートがGAされたことで、SLAと読み取り性能を底上げすることが可能になりました。
一時ディスクの性質(割り当て解除ができない)や制約(バックアップ不可などなど)は変わりません。

CI/CDパイプラインのビルド用VMやAzure Virtual Desktop(AVD)のホストプールといった、ステートレスなVMで活用できそうです!

参考

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