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サクラエディタ・Excel豆知識

2022/10/27に公開

今回はエンジニアのPCにおいてほぼ必ず入っているテキストエディタ『サクラエディタ』、表計算ソフト『Excel(エクセル)』についてのお役立ち情報をお伝えいたします。

サクラエディタについて

ITエンジニアが使いたいエディタトップ10、「Visual Studio Code」は3位、では1位は?[ITmedia]

上記記事にもあるのですが、ITエンジニアが使いたいランキングにおいても、第1位となっております。「テキストを書くならメモ帳でもいいじゃないか」と思われるかもしれませんが、サクラエディタにはメモ帳にはない、色々なメリットがあります。

  1. カラー強調表示(特定のことばを色分け)が可能
  2. さまざまな文字コードへの対応(Shift_JIS, ISO-2022-JP, EUC-JP, UTF-16, UTF-8, UTF-7 等)
  3. grep機能(複数のファイルから、指定した文字列を払い出す)が利用可能
  4. アウトライン解析が可能(編集中の文章中から、特定の見出し記号や関数の位置などを解析・抽出し、リスト化して表示する機能)
  5. マクロ(キーボードマクロ等)が利用可能(特定のキー入力の組み合わせによって、あらかじめ登録した命令(マクロ)を実行する機能)

サクラエディタの特長(公式サイトより抜粋)

書き出したものは一例であり、今ここで全て書き出すのは中々難しいです。

なんといってもこの多機能で使える「サクラエディタ」は完全フリー(無料)にて利用可能となっております。お客様先では自由にエディタを使えない場合もありますが、ほとんどのお客様先PCにはサクラエディタがほぼ入っておりました。

こちらの「最新版ダウンロード」よりダウンロードが可能となっておりますので、興味のある方はぜひ一度利用してみて下さい。

サクラエディタの便利機能・設定

沢山の機能を有している「サクラエディタ」の便利機能・設定を、3つ例を挙げて紹介したいと思います。

サクラエディタでの文字列の矩形選択(追加パターン)

「矩形(くけい)選択」とは、「長方形のかたち」に選択できる機能のことです。会議の議事録を取り終えた際に、文章の始まりにインデントを付けたいときに使ったり、全ての行に同じ文言(ファイル名・日付等)を入れたり、同じ箇所を切り取り(または削除)する際に活躍する機能です。

  1. 範囲指定
    マウス:Altキーを押しながらインデント挿入したい箇所をドラック
    キーボード:Altキー + 矢印キー(範囲指定解除はEscキー)

  1. インデント追加
    キーボード:Tabキーを2回押す(一回目は指定行がわかる)
    ※テキストの追加も可能

サクラエディタでの文字列の矩形選択(切り取りパターン)

右側の「line xx」部分を切り取り(削除)するパターンの場合

  1. 範囲指定
    マウス:Altキーを押しながら切り取りたい箇所をドラック(line xx部分を選択)
    キーボード:Altキー + 矢印キー(範囲指定解除はEscキー)

  1. 切り取り
    マウス:右クリック + 切り取り
    キーボード:「BackSpace」キー、または「Delete」キー

折り返し設定をなくす(一時的)

標準設定では一行が長い文の場合、ウィンドウの幅に合わせて折り返しするとなっています。しかしそれだとログなど一行が長い文を比較する際や、折り返しがあると内容が読みにくいといった時にその設定を無くすための方法がこちらです。

  1. 折り返し設定変更
    設定 > 折り返し方法 > 折り返さない
    ※ショートカットキー:Ctrlキー+Alt+U


※サクラエディタを閉じると設定が元に戻るので、永続的に変わる方法を次に紹介。

折り返し設定をなくす(永続的)

  1. 設定 > タイプ別設定を押下

  2. スクリーンタブ > レイアウト > 折り返し方法を折り返さないでOKボタンを押下するとサクラエディタを閉じても設定が保存される。

背景色/文字色を変更

初期設定ではクリーム色の背景となっていますが、エンジニアとして形から入りたいときに背景色を変更する方法がこちらです。

  1. 背景色と文字色変更
    設定 > タイプ別設定 > カラータブ > 色指定
    文字色を白、背景色を黒に変更しOKボタンを押下


Excel(エクセル)について

Excel(エクセル)はMicrosoft社が開発・販売している数値データを扱った「表計算ソフト」のことです。入力された数値データをもとに、計算、表の作成、グラフの作成ができます。Excel(エクセル)の表は方眼紙のような見た目で、行を数値、列をアルファベットで表しています。各マス目(セル)をアルファベット数値の順で呼びます。表計算ソフトとはなっておりますが、資料作成となった場合、「Excel(エクセル)」を利用というのが定番ではないでしょうか。

そんなExcel(エクセル)において、便利な機能・方法(ショートカット)を3つ紹介したいと思います。
(今回記事のバージョンはExcel 2019)

全角入力中でも半角スペースを使う方法

  1. 名前を入力する際に姓と名前の間にスペースを入れると思いますが、「ひらがな」入力のままですと、全角のスペースが入ってしまいます。半角スペースを入れるとなった場合、いったん「半角英数字」モードに切り替えるといった方法もありますが、Shiftキーを押し、スペースキーを押す事で、「ひらがな」入力のまま、半角スペースを入れることが出来ます。切り替えの一手間が無くなります。

条件に合ったセルに色を付ける

条件にあったセルの強調や、見やすくするために使う機能で、Excelの「条件付き書式」を使って設定します。
例:支払状態が「未払い」となっている使用者に色を付けて視覚的にわかりやすくしたい。

  1. 色を塗りたいセルを範囲選択
    マウス:左クリック長押しで範囲の最初から最後まで下にドラッグ
    キーボード:範囲の最初を選択し、Shift+Ctrl+矢印キー下

  2. 条件付き書式設定「文字列」を選択
    「ホーム」→「条件付き書式」→「セルの強調表示ルール」→「文字列」

  1. 文字列ダイアログボックスで色を塗る条件に含める文字列を入力
    「次の文字列を含むセルを書式設定」→「未払い」
    書式:塗りつぶす色を選択(ユーザー定義で任意の色を選ぶことも可能)

「現在選択している値でフィルタリング」する

Excelのフィルター機能を使うと、入力データのなかから、特定の条件を満たすデータだけを抽出可能です。抽出条件は任意で設定ができ、また複数の条件を同時に満たすものだけに絞り込むこともできます。1つに絞り込む場合、便利な例を紹介します。

  1. (例):「インフラ基盤構築」で絞り込み
    グループのフィルターボタンを押下
    フィルターの「インフラ基盤構築」を選択
    「フィルター」の適用を押下

  1. 【ショートカット編】(例):「インフラ基盤構築」で絞り込み
    絞り込み対象のセル「インフラ基盤構築」をクリック
    マウス:右クリックを押下>フィルター>選択したセルの値でフィルター

エクセルを利用する際の注意点

2020年12月、総務省より
【機械判読可能なデータの表記方法の統一ルール】が策定されました。エクセルファイルで作成する際のルールをまとめたものとなっております。

<簡単にまとめたもの>
・1セル1データとなっているか
・数値データは数値属性とし、文字列が含まれていないか
・セルの結合をしていないか
・スペースや改行等で体裁を整えていないか
・項目名等を省略していないか
・数式を使用している場合は、数値データに修正しているか
・オブジェクトを使用していないか
・データの単位を記載しているか
・機種依存文字を使用していないか
・データが分断されていないか
・1シートに複数の表が掲載されていないか

ダメな例 ⇒ いい例と比較された図で用意されており、とても参考になります。今後、資料を作成していく際にはこれらの観点に気をつけて取り組んで頂ければと思います。(上記はあくまで推奨であり、会社毎にルールがある場合は、そちらを遵守していただければと思います)

業務の短縮につながる機能やショートカットについては山のようにありますが、いつもやっていることに対し省略できることはないかと確認していただければ、きっとヒント等は確認できると思います。今後の作業・業務に役立ち、自分の為にもなりますので色々と身につけていっていただければと思います。

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