ESXiの基本的なNW構成についてまとめる
はじめに
業務を通して、初めてESXiを一から構築しました。
これまで、NW周りの概念をそこまで理解できていなかったため、
これを機にまとめます。
環境
ESXi 8.0
例
仮想スイッチ⇒ポートグループ⇒仮想マシン⇒仮想NIC と作成していくようなイメージです。
※物理NICはハードウェアのため、改めて「作成」はしません。
それぞれの説明
■ 物理NIC
サーバに物理的に搭載されているネットワークインターフェース。
ESXi上では、「vmnicX(「X」は連番)」というような形で表示されます。
例では、4つのNICがあるものと想定します。
■ 仮想スイッチ
L2スイッチの役割を果たします。
仮想スイッチを介して、、物理NICからの通信をこの後説明するポートグループに分散していきます。
このため、ここでは物理的なNICを仮想スイッチにどのようにして結びつけるか(アップリンク)を設定します。
デフォルトでは、「vSwitchX(「X」は連番)」という名称で作成されていきます。
例では、仮想スイッチを3つ作成し、
vSwitch0:vmnic0
vSwitch1:vmnic1
vSwitch2:vmnic2,vmnic3 を紐づけていると想定します。
(vSwitch2のみ物理的に冗長化をする想定です)
■ ポートグループ
仮想スイッチの配下に、仮想NIC(「ポート」と呼んでも差し支えないと思います)を
所属させるためのグループを作ります。
基本的には名称としては任意なので、分かりやすい名前を付けると良いです。
また、例ではVMKernelとVM Networkと別名で表記していますが、
「ポートグループ」としては同じです。
デフォルトですと、VMkernel用のポートグループは、
ESXiインストール時に「Management Network」と名称で作成されます。
例のように、VMKernel NIC(vmk1)用のポートグループをもう1つ作成することも可能です。
注意点として、物理ポートを冗長化している仮想スイッチ(vSwitch2)に関しては、
ポートグループ上でvLANを設定し、上位スイッチでトランクしなければ、通信は出来ません。
■ 仮想NIC
仮想NICの中でも、2つ種類があると考えております。
・VMKernel用NIC(図:vmkX 部分)
「ESXi」を管理・操作(もっと他にできることはありますが)するためのNIC。
※Webインターフェース接続する前に、設定するIPアドレスはvmk0の設定となっています。
・ネットワークアダプタ(図:NIC 部分)
仮想マシンに紐づけるNIC。
OS上では、このネットワークアダプタを物理NICだと認識してネットワーク接続を行います。
所感
ESXiに限らず、ハイパーバイザのネットワークの考え方として応用できそうなので、
いい学びになりました。
特に仮想スイッチと仮想NICの関係性がイマイチ理解しきれていなかったので、
個人的に整理出来て良かったです。
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