RobloxアバターとUnityHumanoidアバターの比較
はじめに
こんにちは、まつさこ です。
今回は、Robloxで使用できるオリジナルアバターの仕様を、UnityのHumanoidアバターと比較してみます。
Robloxアバターについて
Robloxといえばレゴブロックのような見た目のアバターのイメージがありますが、最近はよりリアルなアバターを利用することも可能になっています。
また、クリエイターがアバターモデルを自作して自身で利用したり、販売することも可能です。「R15」と呼ばれるRig形式が現在標準で、14個のボーンを持つヒト型のRig構造です。
手や足の指のリグがない分、ゲーム中の表現力には劣りますが、リギングがしやすく動作が軽快なのが特徴です。
どのような等身のアバターでも服のパーツがちゃんとフィットしたり、服のパーツの重ね着が出来たりと、Roblox独自の体験に特化したアバター仕様になっています。
こちらの Modeling Project Files and References ページに、Robloxで使用できる様々なモデルのサンプルが提供されています。
また、Blenderでアバターを作成することを公式でもサポートしており、Blenderにおけるキャラクターテストの方法を提供していたりもします。
Unity Humanoid アバターについて
Unityでは、ヒト型の3Dモデルを動かす際に Humanoid Avatar という機能が使われます。Humanoidとは3Dモデルのボーン構造のことで、Unity Asset Store で販売されているアバターがHumanoidRigに対応しているのはもちろん、Adobe Mixamo などで作成したアバターもHumanoidRigに対応していたりと、広く利用されています。
ヒト型のモデルを扱ったリッチなゲーム表現に対応できるよう、指先までの動きや関節の可動域など、細かい設定が可能であるのが特徴です。
UnityHumanoidに一発で通るボーンとウェイトモック素体 - Booth より引用
Robloxアバターと Unity Humanoid アバターの比較
アバターモデルに関するいくつかの項目について、表にして比較してみます。
項目 | Robloxアバター | Unity Humanoid アバター |
---|---|---|
ボーン構造 | R6(レゴブロック調)とR15(ヒトに近い新型)の二種類 | Humanoid Rig |
オブジェクト数 | ボーンと1対1になるよう分かれている必要アリ? *1 | 特に制限なし |
ボーンウェイティング | 必要 | 必要 |
マテリアル | 一つのオブジェクトにつき一つまで | オブジェクトあたりのマテリアル数に制限なし |
テクスチャ | 1024 × 1024 が標準的 *2 | 特に制限なし |
*1 Roblox Studioにインポートする際に、オブジェクトパーツの名前で判定しているような気がしたが、そうでもないかもしれない。この記事では一つのオブジェクトに対して二つのボーンそれぞれのウェイトを設定している。補足あればコメントお願いします。
*2 1024 × 1024 以上の解像度のテクスチャも使用できるが、Robloxにインポートすると自動的にLODがかかってしまうようで本来の解像度が発揮できない。顔などの細かい表現が必要な部分は、UVアイランドを大きくして細部を書きこむことで対応するのがよさそう。
まとめ
この記事では、RobloxアバターとUnity Humanoidアバターの仕様を比較してみました。
Robloxはモバイルやタブレットで遊ぶユーザーが多いためか、軽量な動作を担保するために、アバターの仕様もシンプルめに制限されているように感じました。
読んでくださりありがとうございました🤗
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