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開発1年目に読んで良かった本

2024/12/31に公開

はじめに

所謂事業会社の社内SEとして働いていますが、今年から開発も始めたよということで、開発1年目に読んで良かった本をご紹介します。自分が本を買うときはかなり調べてから買うため、基本的にハズレはなかったけど、その中でも特に役に立ってるなと思う本たちになります。

イラスト図解式 この一冊で全部わかるWeb技術の基本 第2版

Web系の開発となると、HTTPやらAPIやらの知識は大前提として話が進みます。ここで分からないことが多いと話についていけず悲しい気持ちになります。逆にいえば、これらがわかってるととりあえずの目的は理解できることが多くなります。
この本はWebの入門に最適だと思います。分野問わず、入門書はイラスト多めが好きです。実践で学ぶのも大事ですが、全体像を掴むという観点で一度網羅的に概念を抑えることは重要だと思います。実装時にあれはこういうことだったのね〜となる感覚は気持ちよいです。
同じジャンルですと、Webを支える技術がおすすめされることが多いですが、こちらはある程度慣れてきたときに辞書的に使うのが自分としてはいいかなと思います。

オブジェクト指向でなぜつくるのか

プログラミングを始めた当初、オブジェクト指向がしばらくわかりませんでした。クラスの書き方とか文法的なことはわかっても、なぜこれを使うのかが疑問でした。こうかな?という自分の仮説が合っているかもいまいちわかりません。
本書は文章と図がバランスよく含まれており、自分の理解を確かめつつ深めることができます。オブジェクト指向と現実世界の対比というのが特に面白かったです。個人的には、オブジェクト指向は現実世界を模倣している〜という解説だけだと、曲解してしまうことが多いと思います。本書はその辺り現実的に書かれながらも、本質やメリットを伝えてくれる点がよかったです。
オブジェクト指向の基本用語を知った上で、その目的や意義を理解するためにおすすめの1冊です。

入門 監視 ―モダンなモニタリングのためのデザインパターン

タイトルが渋くてかっこいいです。最近、監視という概念はシステム全般にとって重要だなと気づいて購入しました。ここをきちんとやっているかが、ユーザビリティに効いてくると思います。
自分はフロントエンドの開発から始めました。本書では監視のデザインパターンとして、ユーザー視点での監視が紹介されています。パフォーマンスというとバックエンドの話かなと思っていましたが、フロントンドのようにユーザーに近い部分を担当する人が敏感にならないといけないのだなと考えさせらました。

現場のプロがわかりやすく教えるUI/UXデザイナー養成講座

UI/UXデザインの入門書ですね。厳密には開発をやっていなかった頃に読んだのですが、今でも役に立っています。プログラミング系の本にも必ずと言っていいほどデザインという言葉が出てきますよね。デザインの本来的な意味を考えると自然に思えます。視覚的に理解するのが得意な人は特に、デザインという視点を持つこと自体が色々な面で有益だと思います。
自分のチームにはデザイナーがいないので、自らで考えることが多いのですが、薄くでも知識があるとアンチパターンを避けることはできます。UI/UXは心理学との関連が深いようなので、そういった事柄に興味がある人にもおすすめです。

最後に

本は体系的・網羅的に学ぶために重要ですね。今は生成AIがあるので、質問し放題なのはとても嬉しいです。ただ、開発に利用するとなるとこちら側にある程度の知識がないと上手くいかないことが多いです。詳細に書くことはできなくとも、概念を理解できていれば実装できるケースがあるので、そういった意識で知識を増やすのもいいかなと思います。

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