競馬で覚えるPython初心者のための覚書①
Pythonプログラミングの基礎についての記事第1弾となります。
今回は、以下について競馬要素を交えて、纏めていきます。
章 | データ型 | 備考 |
---|---|---|
1 | リスト型 | 複数の要素を格納できるデータ型(変更可能) |
2 | タプル | 複数の要素を格納できるデータ型(変更不可) |
3 | 辞書型 | キー(key)と値(value)の組で表されるデータ型 |
1.リスト型
リスト型とは、複数の要素を格納できるデータ型の1つです。他のプログラミング言語における「配列」に相当する。
1.1.リスト型のデータ定義
角カッコ[] の中にそのリストに含めるデータをカンマで区切って並べる。
ground_state_list = ['良', '稍重', '重', '不良']
print(ground_state_list)
# ['良', '稍重', '重', '不良']
1.2.リスト型のデータ参照
要素に指定する数値は、0始まり(0起算)です。
ground_state_list = ['良', '稍重', '重', '不良']
# 0番目の要素を取得
print(ground_state_list[0])
# 良
# listの1番目から2番目までの要素を取得(スライス)
print(ground_state_list[1:2])
# ['稍重']
# listの2番目から最後までの要素を取得
print(ground_state_list[2:])
# ['重', '不良']
# listの最初から2番目までの要素を取得
print(ground_state_list[:2])
# ['良', '稍重']
1.3.リスト型のデータ更新
リストのデータ更新は、スライスを利用します。
ground_state_list = ['良', '稍重', '重', '不良']
ground_state_list[1] = '稍'
print(ground_state_list)
# ['良', '稍', '重', '不良']
'稍重' が '稍' へデータ更新される。
1.4.リスト型のデータ追加(append)
リストへのデータ追加は、append()を利用します。
ground_state_list = ['良', '稍重', '重', '不良']
ground_state_list.append('障害')
print(ground_state_list)
# ['良', '稍重', '重', '不良']
'障害' のデータが追加される。
1.5.リスト型のデータ削除(pop)
リスト型のデータ削除は、pop()を利用します。
ground_state_list = ['良', '稍重', '重', '不良']
ground_state_list.pop(2)
print(ground_state_list)
# ['良', '稍重', '不良']
'重' のデータが削除される。
2.タプル
タプルとは、複数の要素を格納できるデータ型の1つです。
2.1.タプルのデータ定義
カッコ() の中にそのリストに含めるデータをカンマで区切って並べる。
NANKAN_PLACE_LIST: tuple = ('浦和', '川崎', '船橋', '大井')
print(NANKAN_PLACE_LIST)
# ('浦和', '川崎', '船橋', '大井')
2.2.タプルのデータ参照
リストと同様に要素に指定する数値は、0始まり(0起算)です。
NANKAN_PLACE_LIST: tuple = ('浦和', '川崎', '船橋', '大井')
# 0番目の要素を取得
print(NANKAN_PLACE_LIST[0])
# 浦和
# listの1番目から2番目までの要素を取得(スライス)
print(NANKAN_PLACE_LIST[1:2])
# ('川崎',)
# listの2番目から最後までの要素を取得
print(NANKAN_PLACE_LIST[2:])
# ('船橋', '大井')
# listの最初から2番目までの要素を取得
print(NANKAN_PLACE_LIST[:2])
# ('浦和', '川崎')
3.辞書型
キー(key)と値(value)のペアで表されるデータを格納する。他のプログラミング言語における「連想配列」に相当する。
3.1.辞書型のデータ定義
{key: value} で、辞書に含めるデータをカンマで区切って並べます。
dict_nankan = {'浦和': '01', '川崎': '02', '船橋': '03', '大井': '04'}
print(dict_nankan)
# {'浦和': '01', '川崎': '02', '船橋': '03', '大井': '04'}
3.2.辞書型のデータ参照
キー(key)を指定すると、対応する値(value)がデータが参照できます。
print(dict_nankan['川崎'])
# 02
3.3.辞書型のkeyのリスト取得
keyのリスト取得は、keys()を使います。
dict_nankan = {'浦和': '01', '川崎': '02', '船橋': '03', '大井': '04'}
print(dict_nankan.keys())
# ['浦和', '川崎', '船橋', '大井']
3.4.辞書型のvalueのリスト取得
valueのリスト取得は、values()を使います。
dict_nankan = {'浦和': '01', '川崎': '02', '船橋': '03', '大井': '04'}
print(dict_nankan.values())
# ['01', '02', '03', '04']
3.5.辞書型のデータ更新
更新は、キーを指定して値(value)を更新します。
dict_nankan = {'浦和': '01', '川崎': '02', '船橋': '03', '大井': '04'}
dict_nankan['大井'] = '05'
print(dict_nankan)
# {'浦和': '01', '川崎': '02', '船橋': '03', '大井': '05'}
キー(key)'大井' の 値(value) '04' から '05' へデータ更新されました。
3.6.辞書型のデータ追加
追加は、未登録のキー(key)とその値(value)を指定し、データ追加します。
dict_nankan = {'浦和': '01', '川崎': '02', '船橋': '03', '大井': '04'}
dict_nankan['高崎'] = '05'
print(dict_nankan)
# {'浦和': '01', '川崎': '02', '船橋': '03', '大井': '04', '高崎': '05'}
辞書の末尾にキー(key)'高崎'とその値(value)'05' のデータが追加されました。
3.7.辞書型のデータ削除(pop)
削除は、pop()を使います。消したいキー(key)を指定しデータを削除します。
dict_nankan = {'浦和': '01', '川崎': '02', '船橋': '03', '大井': '04'}
dict_nankan.pop('船橋')
print(dict_nankan)
# {'浦和': '01', '川崎': '02', '大井': '04'}
キー(key)'船橋' のデータが削除されました。
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