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kintoneと併せて便利なクリップボード拡張ツールclibor(クリボー)

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こんにちは、本橋です。

先週のdevkin meetup! Vol.5でお話ししたLTについての振り返りです。

https://motohasystem.kamiyama.club/20250520_devkin_meetup_vol5/

Vol.5のテーマは『推しツール教えて〜!! 』でした。参加者からは物理デバイスもあればブラウザの開発者ツールの機能もあり、あらゆる分野のツールが大集合する勉強会となりました。

僕のLTで紹介したツールは、kintoneの開発業務でほとんど毎秒お世話になっているCliborです。

https://chigusa-web.com/clibor/

clibor

clibor(クリボー)は、クリップボード履歴ツールです。Windows用もMac用もあります。

最近のWindowsは標準機能でも、 Win + V のショートカットで履歴付きのクリップボードを呼び出せたりします。とはいえ、まだCliborの方が高機能です。

cliborには日付を自動で挿入してくれるテンプレート機能だったり、引用符や行番号を付け加えてくれる自動整形機能など、クリップボードの『あればいいな』を抑えてくれています。多様なクリップボード連携機能がcliborの素晴らしいところです。

そんな中でkintoneと併せて利用したときにもっとも強力だと思っている機能がクリップボード履歴の LIFO / FIFO 機能です。今回のLTではFIFOにフォーカスして紹介しました。

二つの強力な履歴機能

FIFOとLIFOという用語はご存じでしょうか。それぞれデータモデルでは『Queue(キュー)』と『Stack(スタック)』という言葉を使います。キューもスタックもどちらもリストです。キューはFIFO型のリスト、スタックはLIFO型のリストと説明されます。

このFIFO/LIFOがCliborではとても強力なツールに化けてくれるのです。

FIFO: First In First Out (キュー)

日本語だと待ち行列と呼びます。早くに並んだ人ほど、早くに順番が回ってきます。分かりやすいですね。

FIFOモードを有効すると何回もまとめてコピーすることができ、そのあとペーストすると一番最初にコピーした文字列が最初に出てきて、二番目にコピーした文字列が次に出てきて…と順番にペーストされていきます。

LIFO: Last In First Out (スタック)

日本語でもスタックと呼びます。待ち行列みたいな分かりやすい訳語はそういえば聞いたことがありません。

本を積み重ねておいて、上から順番に取るようなデータ管理がスタックです。

LIFOモードを有効にすると何回もコピーすることができ、そのあとペーストすると一番最近コピーした文字列から順番にさかのぼってペーストされていきます。

活用例

フォームに入力したいテキストをまとめてクリップボードに積む

例えばメールの一部分にこんな文面があったとします

会社名: 株式会社Piacco
入力日: 2025-05-20
概要: 新しい担当者を、製品セミナーに参加させたい
期限日: 2025-06-20

この文面をkintoneの対応するフィールドにコピペしようとすると、まずメール画面で会社名をコピーして、kintoneの画面に切り替えて会社名をペーストして、またメールに戻って入力日をコピーして、またkintoneに切り替えて…と何度もウィンドウをスイッチする必要があります。

そんなとき、FIFOモードが便利です。

FIFOモードを有効化して上から順番にコピーしていく、cliborにはこのようにコピーした順番に1, 2, 3, 4...と積まれていきます。

あとはkintoneのウィンドウに切り替えたら編集画面に入って、上から順番にフォームに CTRL+V していけば...

一連の情報をまとめて入力することができました!

まとめ

kintoneを使っている場面で便利なクリップボード連携機能、FIFOモードの紹介でした。

devkin meetup!では定期的に開発者のノウハウを共有する勉強会を開催しています。

最近は部活動なんてのも始まり、kintoneの独自ツールの開発だったり、活用方法の研究やライブラリの共有などさまざまな活動がスタートし始めています。

みなさんも興味があればぜひ覗いてみてください。

https://devkin.connpass.com/

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