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一旦落ち着いてGPT-4のすごさと脅威を考える

2023/03/21に公開

始めに

一週間前にGPT-4が発表され、エンジニア界隈、特にAI系の人たちを中心にたいへんな盛り上がりを見せています。私もチャットGPT+に契約してGPT-4を使ってみましたが、まさに時代が変わったと感じました。これまで10年以上技術に関心を持ち続けてきましたが、今週ほどインパクトのある1週間はありませんでした。月曜の時点と今の時点で物ことの見方が大きく変わり、まさに時代の変化を感じています。

AIエンジニア・つよつよエンジニアの反応

GPT-4は多くの人々から驚くほどすごいと話題になっています。AI関連の人たちだけでなく、いわゆる「つよつよエンジニア」と呼ばれる技術力のあるエンジニアたちも大いに盛り上がっています。彼らは今後の仕事のしかたやプロセスが変わっていくことを予感しています。

たとえば、t-wadaさんのような人たちは「ゲームチェンジャー」だと評しています。

https://twitter.com/t_wada/status/1635862433066795009

https://twitter.com/t_wada/status/1635803412309884928

https://twitter.com/fladdict/status/1635676062825988103

https://twitter.com/vaaaaanquish/status/1635905331074330624

このような「すごい」と感じる発言が多く見られます。

さらに、今後の仕事のしかたやビジネス形態が変わることを示唆する発言も増えています。
たとえば、「従来のAI系の企業がAPIをたたくだけの企業になる」といった意見や、「技術ブログの書き方が変わる」といった指摘があります。

https://twitter.com/neuecc/status/1635803419045949441

また、大学で教えている人たちは、GPT-4がコードをすばやく書けることから、演習が速攻で終わるため、問題作成に工夫が必要になるとの声も聞かれます。

https://twitter.com/iwashi86/status/1635930390904045568

https://twitter.com/arutema47/status/1635912647710474243

さらに、GPT-4を使いこなす力、いわゆる「プロンプト力」が重要になってくるとの意見もあり、私も同意です(後で詳細に解説します)

https://twitter.com/vaaaaanquish/status/1636211738482974721

ちょっと落ち着こう

GPT-4の脅威やすごさを説明するのは難しいですが、オープンAIが公開した24分のライブデモでさまざまな機能が紹介されています。一般的には、チャットGPT+を利用してGPT-4を使うことができますが、デモで紹介された機能のすべてを使うことはできません。ただ、それでも多くの人がGPT-4のすごさに驚いています。

実際GPT-4で今できること ~概要~

GPT-4の変化は大まかに2つのカテゴリに分かれます。1つ目は高度なタスクへの対応で、性能が向上し、より実用的になりました。もう1つはマルチモデル対応で、画像の文脈を把握できるようになりました。


ライブデモで公開された機能が現在ChatGPT plusで使えるかどうか

実際GPT-4で今できること △~高性能タスク~

性能向上に関しては、デモではアプリケーション開発やDiscordのbot作成が紹介されています。また、制度も向上し、デバッグやコード修正が容易になりました。特定の制約を付け足記事の要約も可能で、複数の記事の共通点を見つけることもできるようになりました。

ただし、長い入力に対応する機能は、チャットGPT+ではまだ提供されていないようです。デモでは、APIドキュメントのページの内容や税金計算式のような長いドキュメントを貼り付けて、特定の条件での計算ができることが紹介されていましたが、現状では短いコンテンツであればできるかもしれません。

総じて、GPT-4はたしかに進化しており、多くの機能が向上していますが、まだまだすべての機能を使いこなすことは難しいかもしれません。今後のアップデートやサービスの向上に期待して、引き続きGPT-4の可能性を追求していくことが大切です。

実際GPT-4で今できること ✖~マルチモーダル機能~

以上の情報から、GPT-4はたしかに高性能タスクへの対応が向上しており、特にアプリケーション開発やデバッグなどの分野で実用性が高まっていることがわかります。しかし、一部の機能はまだ利用できない状況であり、たとえばマルチモーダル機能(=画像対応)は、チャットGPT+ではまだ提供されていないため、すぐに試すことは難しいでしょう。

今後、さらに多くの機能が提供されることで、GPT-4の実用性はさらに向上し、多くの人々がその恩恵を受けられるようになることが期待されます。特に、画像認識機能や手書きモックアップからのHTMLコード生成などの高度な機能が一般ユーザーにもアクセス可能になると、さらに大きなインパクトを生み出すことでしょう。


画像に移っているものの内容を答えさせるデモ


モックアップからHTMLコードを生成するデモ

現段階では、すでにGPT-4がさまざまなタスクで優れた性能を発揮していることがわかりますが、まだまだ開発の途中であり、今後の進化に期待が寄せられています。これからも技術の進歩を見守り、どのように私たちの生活に影響を与えていくのか注目していきましょう。

GPT-4の凄さと効果的な使い方 ~実際に使用した感想~

GPT-4のすごさを実際に使ってみた感想としては、性能が向上していることがはっきりと感じられます。GPT-3.5と比較しても、GPT-4はより信頼できる回答を提供しています。
野球にたとえるならGPT-3.5が2割程度の凡庸なバッターだったのが、GPT-4が3割を打つ実用的なバッターといった感じです。この性能差により、GPT-4は仕事道具として本格的に使えるという印象を抱いています。


GPT-3.5=2割バッター、GPT-4=3割バッター

結果として仕事の効率が大幅に向上します。たとえば、デスクワーク系の仕事において、効率が1.2倍から2倍程度に向上すると予想されています。

GPT-4を効果的に活用するためには、指示やプロンプトを適切に与えることが重要です。GPT-4はまるで知識豊富な部下のような存在です、それ戻の人類よりも知識が豊富な部下です。ただし、この部下、一切自発的に動かない指示待ち人間です!
適切な指示を与えることで非常に効率的に働いてくれると考えられます。逆に、指示が適切でないと、効率が上がらず仕事が滞ることがあります。


誰よりも頭いい


でも指示待ち人間

今後、ホワイトカラーの仕事においては、この「誰よりも知識豊富な指示待ち人間」であるGPT-4をどのように活用するかが、仕事の効率化に大きく影響すると予想されます。MicrosoftのOffice365にもGPT-4が導入されることで、メールの作成や資料作りなどのデスクワーク全般に影響を与えるでしょう。

特にエンジニアやデスクワークを行う人にとっては、早めにGPT-4を使い始め、その恩恵を受けることが重要です。GPT-4を効率的に活用するためには、プロンプト力を鍛えることが大切であり、今後の仕事の効率化につながるといえるでしょう。早めにGPT-4を使いこなすことで、仕事の効率を大幅に向上させることが可能になります。

まとめ

GPT-4の発表を受けて、そのすごさと脅威について私なりにまとめてみました。GPT-4は、仕事を任せられる水準にまで性能が向上しており、今後の仕事の在り方が大きく変わることが予想されます。早めにGPT-4への対応を始めることが、効率的な仕事の進め方につながるでしょう。

おまけ

本記事では「誰よりも知識豊富な指示待ち人間」として紹介したGPT-4ですが、後日キャラのイメージをアップデートしました。こっちのほうがよりGPT-4の特性をとらえている気がします

https://twitter.com/mossan_hoshi/status/1638203316818825216

ちなみに画像はMicrosoft Bingの新機能「画像作成者」で作ってます。もうAIが関わるプロダクト・サービスでしか作業していないような気が💦

さいごに

実はこの記事はYouTubeに挙げた動画の書き起こし文字をGPT-4に記事化してもらったものを微修正(文字間違い修正/画像やつぶやきのリンクの貼り付け)したものです。作業時間は30分もかかりませんでした
このテクニックはTwitterのこちらの発言を参考にさせてもらいました。

https://twitter.com/tobalog/status/1637459908387020800


こう投げると


こんな感じで帰ってくる

元となる動画はこちらです

https://youtu.be/DQrzvDgpnyU

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