【参加レポート】PRODUCT HISTORY CONFERENCE 2024
はじめに
こんにちは!MOSH株式会社でDevHRをやっている村山(@registakm)です。
MOSHはYOUTRUSTさん主催のPRODUCT HISTORY CONFERENCE 2024に参加しました。
シルバースポンサーとして協賛し、弊社CTOの村井もセッションに登壇しました。
今回はそちらの様子について登壇したセッションを中心にレポートしたいと思います!
イベント概要
名称:プロダクトヒストリーカンファレンス2024
日時:2024年11月30日(土)10:00-20:00
場所:TODA BUILDING 4階 TODA HALL & CONFERENCE TOKYO
来場者の参加費:無料
会場は東京駅にも近くアクセスが良く、とてもおしゃれなホールで渋谷周辺に生息している我々にとっては、最初は碁盤の目にきれいに整備された道路と高層ビル群に少し緊張しながらも、現地での雰囲気含めとても楽しめました!
カンファレンス当日までの振り返り
MOSHはこれまで対外的に技術発信を積極的にできている訳ではありませんでした。しかし、ありがたいことにMOSHの順調な事業進捗とそれらに伴う組織拡大、そして事業・組織をこれからもさらに成長させていくために今期から技術発信・技術広報も頑張っていこう(弊社の期初は7月)という中で、今回YOUTRUSTさんからもご案内いただき参加に至りました。
セッションに登壇する形で進め、弊社CTO村井が以前から親交のあったIVRyプリンシパルエンジニアの成田さんにもお声がけし『スタートアップのドメイン課題に⽴ち向かうアプローチ』というテーマで対談形式で実施させていただくことになりました。
MOSHとしても初めての大型カンファレンスの参加でした。せっかくの機会を活かせるように事前にプレ対談という形でpodcast収録・公開も行い、ご参加予定の方へ案内をするなどMOSHとして参加・運営に関わるメンバーもできる限り準備をして臨むことができました。
カンファレンス当日セッションレポート
事前に成田さんや会場運営の方とも打ち合わせをしながら、、
初のセッション参加に緊張気味の村井さんと落ち着いた様子の成田さん
11:00〜セッションで午前にも関わらず会場は満席でたくさんの方にご参加いただきました。
会場は満員で熱気に溢れてました
自己紹介を挟みつつ、まずは各社プロダクト・事業領域の特性など創業のきっかけやストーリーにも触れながら、両社が取り組む事業ドメインの面白さ、プロダクト開発の取り組みを紹介。
MOSHの取り組む領域:個人クリエイターエコノミーの最前線
サービス概要:
MOSHは、「情熱がめぐる経済をつくる」というミッションのもと、個人のクリエイター(ヨガインストラクター、トレーナー、講師、アーティスト等)向けに、予約・決済・動画配信などの機能をワンストップで提供するプラットフォームです。
これまではそれぞれツールを組み合わせ、自前でスプレッドシートを管理するなど非効率だったクリエイターのビジネス運営を支援することで、本来向き合うべき「情熱」に集中できる環境を生み出しています。
特徴的なポイント:
- 非効率な予約・決済・コンテンツ提供を一本化
- オフライン、オンライン、動画販売、サブスクリプションなど多種多様な形態へ対応
- 領域ごとに異なるニーズ(例:美容・フィットネス・教育など)を一つのプロダクトでカバーする難しさ
IVRyの取り組む領域:AI × 電話の新たな可能性
サービス概要:
IVRyは、自動電話応答(IVR)のクラウドサービスで、050番号発行から応答フロー設定まで、誰でも簡単に導入可能なプラットフォームです。電話における「当たり前の安定性」と、ウェブ技術・AI連携による柔軟な改善を両立するための仕組みを開発しています。
特徴的なポイント:
- 全業種へ展開可能な電話自動応答(IVR)サービス
- AIによる問い合わせ内容理解・FAQ応答を提供
- 「電話は必ずつながる」が当たり前な世界で、クラウドや外部API(LLMサービスなど)の不確実性と戦いながら安定稼働を目指す難しさ
両社が取り組むドメイン領域の個性
冒頭での自己紹介や創業ストーリーに触れた後、今回のセッションのテーマでもある「スタートアップのドメイン課題に立ち向かうアプローチ」の核心へと話題が進みました。ここで紹介されたのは、MOSHとIVRyがそれぞれ抱える固有のドメイン特性と、その中で繰り広げられている技術的アプローチについてです。
MOSH:多様なクリエイターエコノミーを支える基盤づくり
MOSHは、ヨガ、フィットネス、美容、教育など幅広い領域で活躍する個人クリエイターたちを支援しています。それぞれの分野によって求められる予約管理、決済、顧客フォロー、コンテンツ配信は微妙に異なるため、単純なシステムの画一化では対応しきれません。
この課題に対し、MOSHはプロダクト内部で予約や決済機能をモジュール的に分解し、必要な要素を柔軟に組み替えられるアーキテクチャを整備しています。これにより、さまざまなサービス形態やビジネスモデルに迅速に対応し、クリエイターたちが「自分の情熱に集中できる」環境を実現し、その裏側では、非効率な紙台帳やバラバラなツールを統合し、ワンストップでビジネスを回せる仕組みを整えています。
IVRy:当たり前に「つながる」電話領域への技術進化
IVRyが挑むのは、人々が「必ずつながる」と信じて疑わない電話サービスの新たな可能性です。表向きは安定稼働が当たり前の電話ですが、その裏側ではウェブアプリ、外部API、そしてLLM(大規模言語モデル)を活用したAI技術が組み合わされており、実は不確実性と隣り合わせの中でIVRyは、システム全体の安定性を確保する一方、AI応答の品質管理にも注力。FAQ回答などはルールベースで制御し、ハルシネーション(誤回答)が起きそうな複雑な問いに対しては慎重なプロンプト設計や安全策を講じるなど、テクノロジーを慎重かつ大胆に組み込むことで、電話対応の領域に新たな価値を創出していることがとても良く伝わりました。
今後の展望とエンジニアリング組織への期待
セッション後半では、さらなる事業成長に向けた展望も語られました。
MOSHは、拡張し続けるクリエイターのニーズに対応しながら、機能再構築を通じて一層柔軟なプロダクトを目指します。IVRyは、AIモデルの進化とともに自動応答精度や安定性を追求し、より自然なコミュニケーション体験を創出することで、「いつかけても気兼ねなく応答が得られる」新たな価値を築こうとしています。
当然、こうした挑戦には、テックリード、IC(Individual Contributor)、SRE、QAなど、多様なスキルセットを持つエンジニアたちの存在が不可欠であり、それぞれの得意領域や専門領域を活かしながら、チームでの協業、技術的な好奇心と事業への共感を合わせ持つことが成長フェーズのスタートアップでは大変重要であることが語られ、MOSHもIVRyもめちゃくちゃ面白いフェーズで一緒にやらないか?ということもアピールさせていただき、セッションは無事に終了となりました。
セッション後
セッション後はミートアップエリアが用意されており、CTO村井にお声掛けいただき、たくさんの方とお話する機会をいただけました。ブース出展がない中でお声かけいただいた皆さまありがとうございました。
全セッション終了後の懇親会においても、お疲れ様でした!と参加企業各社CTOやテックリード、EM、採用担当の方ともお話する機会や接点をいただけて、私個人としてもとても良い機会になりました。
まとめ
今回のプロヒス2024参加によよって、MOSHは自社の取り組みや考えを少なからず発信することで、MOSHを知っていただく機会になったのではないかと思います。また、大型カンファレンスへの初参加という新たな試みを通じて、事前準備やプレ対談、会場当日でのセッションを通じて、外部発信に対する知見や経験はこれからの技術広報を進める上で大きな一歩です。
今後も事業・組織をしっかり創っていきながら、このような機会を活かして弊社に関する情報や知見を発信していくことで、MOSHとしての存在感をさらに高めていければと思います。
改めて今回主催・運営のYOUTRUSTさん・カンファレンスに参加いただいた皆さまありがとうございました!!
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