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エンジニアリングマネージャーの仕事 1on1
- 1on1に多くの時間を使う。自信をもって快適に行い、最大限の効果を発揮する
- 何も準備していない雑談と、意味、焦点が明確な1on1の間にはきわめて大きな違いがある
4.1 毎週、毎週
- 質の高い1on1によって質の高い関係性が作られる
- メンバー全員と例外なく毎週1on1を実施する
- 規則性がカギ
- 毎週行うことでスタッフとの関係を予測可能なものにする
4.2 1on1の準備をするには
- やむを得ない場合を除いて、スケジュールは変更しないこと
- 必ずプライベートエリアで行う(深い内容にするため)
- アジェンダを用意する
- Google Docsなどの共有ドキュメントを使う
- 話した内容を記録し、それぞれがやるべきアクションをまとめる
- 会話の前に思いついたことなどを反映しておく
4.3 コントラクティング:最初の1on1
最初の1回は、2回目以降と異なり難しい。これをうまくやる方法がコントラクティング
4.3.1 コントラクティングとは何か?
- 自分と部下が期待するものについての会話を誘発する質問一式
- 進め方は自由だが、事前に質問一式を共有しておいた方が、コントラクティングの質が高まる
お互いに質問をしあう。
- 両者は相手を不快にさせない構造化された方法で、それぞれの希望、要望、必要なものを率直に議論できる
- 率直に話すことで両者の関係が深まり、今後のやり取りのトーンが決まる
- 今後話をするテーマがたくさん手に入る
以下、質問の例
いちばんサポートが必要な分野はどこか?
- 意図的におおざっぱな質問をする。
- なぜなら誰もが何かしらのサポートを必要としているから
- 悩みにその場で答えを出す必要はない。継続課題とする
どんな形でフィードバックやサポートを受けたいか?
「特に気にしない」は、掘り下げた方が良い。
たとえば、
- みんなの前で
- 個別に対面で
- チャット等で
一緒に働く上での問題は何か?
スキルの系統が違うから、サポートを受けられそうにない、など。
私のサポートがうまくいっていないことはどうすればわかるか?
この質問がどういう会話を想定しているのか、よくわからなかった…。
よくあるパターンとしては、表面上はなんの問題もない風に装って対応しているが、内心は良く思っていないこと。そしてそういうタイプの人に、こういう質問をしてもはぐらかされるだけな気がする。
進め方を改善する容易と意思がある、という風に伝えることが大事、ということなのか。
ミーティング内容の機密性はどれくらいか?
これについても、話題それぞれで機密性は異なるので、1on1の最中に個別に認識合わせをすることが大事な気がする。
コントラクティングは1回だけでなく、関係性が変化したりするので定期的に実施するとよい。
4.4 話す内容と進め方
- いくつかの繰り返しのパターンを使う
- 事前準備が不可欠
- 事前にアジェンダの整理に時間を割く
アジェンダの内容は以下のようなもの
- チームや作業に関する先週の気づき
- よいこと
- わるいこと
- もうちょっと調べたいこと
- 作業中のプロジェクトやアーキテクチャの詳細
- スタッフが関心を持ちそうな最新の情報
- コーチング
4.4.1 あなたではなく、相手のためのミーティング
- 思考を引き出すような質問をしたり、会話の方向性を示唆する
- 何よりも話を聞くこと
- 話を理解して手引きするのが仕事
- 全体の70%は部下が話すようにすること
- 問題の解決はしない
- 別の質問をして自分で結論にたどり着くるようにする
思考を引き出すたくさんの質問をする。
- 今週の仕事はどうでしたか
- 今日はどんな仕事をしていますか
- 先週、本番環境で起こった問題について教えてください
- システムの稼働時間をうまく計測できていると思いますか
- 6月の締め切りについてはどう思いますか
- どうすれば、適切なメトリクスが記録できているか事前にわかるでしょうか
4.4.2 沈黙は金なり
- 相手が詰まっても話を引き取らず、助け舟を出す程度に留める
- 相手に話してもらうことで、相手が考えている問題点を引き出す
過去の自分の経験からも、自分がよく知っている分野だと特に自分が沢山話してしまいがち。コーチングのスキルをしっかり身につける必要がある。
4.4.3 状況報告:退屈なところ
- 1on1の中心にすべきでない
- パーソナルデベロップメントにならない
- なにより状況報告は退屈
状況報告も掘り下げれば退屈ではなくなる。状況報告は必要最低限にし、時間の大部分を開けておくこと。
行燈の紐
どちらかが会話を不快に思った場合、会話を止め、理由を尋ねる。解決したら会話を再開する。
4.4.4 会話の話題のアイデア
- アーキテクチャの深堀り
- プロセスの深掘り
- 自分が読んだ関係しそうな記事
- ティーチング
- 部門や会社の方向性
- フィードバックの収集
- 自分が取り組んでいるタスクの共有
4.5 メモを取りアクションをアサインするには
- ミーティングに先立ってメモを用意する(メモを作るタスクを入れておく)
- アクションは太字にする
- 自分のアクションはToDoへ追加する
1on1で取り上げたことを実際に行動に移してくれるマネージャに勝るものはありません。マネージャは行動しないと感じている人は、驚くほど多いのです。
4.6 セラピストではないことに留意する
- 専門家ではないので限界がある
- 会社のHR部門のサポートや外部機関でのサポートを薦める
- 診断はしない
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