エンジニアリングマネージャーの仕事 新たな冒険

新任マネージャとして、事前に何のオリエンテーションもなかった場合に何をするか、ということを中心に書かれている章。

本書の全体的な特徴として、マネージャーが経験的になんとなく行っていることを言語化・手順化してツールに落とし込んでくれていることが、素晴らしいと感じる。

1.2 スナップショットを作成する

3つの視点のビューを作成する

• 自分の見解
• 上司の見解
• チームの見解

1.2.4 自分のスナップショットを作成しよう

• 認知の一致:全員で共有できている考え
• 下に対するコミュニケーション不足：上司とは共有できているが、チームとはできていない
• 上に対するコミュニケーション不足：チームとは共有できているが、上司とはできない
• 誤った思いこみ：上司とチームはあっているが、自分がずれている

理想的には、すべてが「認知の一致」に分類できることが望ましい。
が、ズレを認識し、それがなぜズレているのか、どうしたらズレがなくせるのか、を考えることが重要。

また、良いことに対しても、悪いことに対しても認知のズレは発生する、という点にも注意。

作りてのスケジュール、マネージャーのスケジュール

チームメンバー(エンジニア)の生産性を上げるために、ミーティングの設定には以下を配慮する。

• 時間と場所を固定する
• 各メンバーの都合の良い時間を聴く

マネージャーのスケジュールは、1時間単位で考えてよいが、エンジニアのスケジュールは半日単位で考える。ちょくちょく中断されるとフロー状態になりにくいため。

自分も長い間エンジニアをやっているが、「予定は忙しいマネージャーに合わせるもの」という暗黙的な認識があった。
エンジニアが能力を発揮いやすい環境を作ってあげるのが、マネジャーの仕事。