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エンジニアリングマネージャーの仕事 まず自分を管理しよう

2024/09/15に公開

本当の人生は片づけた後に始まる。
― 近藤麻里江

こんまり「散らかすという行為は、問題の本質から目をそらすための人間の防衛本能です」

この言葉に対する明示的な説明はないが、日々の割り込みやらの対処に忙殺されていると、本当にやるべきことが見えてこない、という意味か。

つまり、マネージャー自身のやるべきことが整理されていて余裕のある状態が、チームのために最も良い状態である、ということ。

  • 忘れることがないように整理整頓する
  • 1日の行動を分類する
  • アウトプットを計測する

2.1 整理整頓しよう!

  • カレンダー:時間を管理する
  • ToDoリスト:タスクを管理する
  • メール受信箱:受信したメッセージを管理する
  • 情報を記録する場所:他の3つのツールがないときに使う

2.1.1 カレンダー

  • 予定だけを書く、作業は書かない
  • メンバーや上司から見られることを意識して見やすく保つ
  • 打合せ予定のタイトルは、問題がない限り公開にする(透明性を保つ)

2.1.2 ToDoリスト

  • ToDoリストは、タスクが存在する唯一の場所であるべき
  • ToDoリストに存在しない作業はしない
  • ToDoソフトの定期タスクの登録機能を有効に使う

ToDoにないことはやらない、くらいの運用をしてToDo管理を徹底する。

2.1.3 メール受信箱

  • 受信箱を、メッセージを受け取る主要ソースにすること。他のアプリケーション(チャットやチケット管理ツール)で動きがあればメールがくるようにする
  • 1日に何度かメールを確認する時間を作る(常にチェックはしない)
  • 受信箱ゼロを頑張りすぎない→少しなら翌日に回す

自分は、基本的にチャットツールを中心にしていたのだけど、メールの方が良いのだろうか。受信箱が原則空の運用ができれば、メールの方が良い気がする。

2.1.4 情報を記録する場所

PCの近くにいないときに得た情報はどうするか。記憶に頼るのは良くない。

  • 何らかの方法でメモを取る
  • 席に戻ったら、すぐに書き写す

2.2 活動を分類して生産性を高めるには

自分のやっていることが、成果につながっているのかを理解するために活動を分類する。

  • 情報収集
  • 意思決定
  • ナッジング
  • ロールモデル

2.2.1 情報取集

  • 情報は、マネージャとして成功するためにとても重要なもの
  • 情報収集は、土台を作る行為

2.2.2 意思決定

  • 「マネージャは何をするか?」という質問に対する、疑いようのない答えの1つ
  • 決定には細心の注意を払うとともに、結果に対して責任を持つ

2.2.3 ナッジング

  • ナッジングとは、議論に対して自身の観点を提供することで、決定に影響を与えること
  • 決定を下す当人でなくても、決定に影響を与えることができる
  • ナッジングを行うことで、マネージャとしてのアウトプットを増やす
  • マネジメントは、言葉に権威が伴うことを自覚する必要がある

2.2.4 ロールモデル

チームの一員としてチームの貢献するとはどういうことか、ということを仕事ぶりで示す、ということ。

どちらかというと、意思決定やナッジングに説得力を持たせる、という側面が大きいのかな、と思う。

2.3 マネージャとしてのアウトプットを測るには

計測可能なマネージャのアウトプットとは何か?

マネージャのアウトプット ≈ 自分のチームのアウトプット + 自分が影響を与えたチームのアウトプット

どう時間を過ごすかを決定するのに利用できる。

  • チームのアウトプットに責任を持つ。チームがうまくいっていないのであれば、自分の責任
  • チームのアウトプットは自分個人のアウトプットよりも重要。自分のタスクを実行するよりも、権限移譲・コーチング・メンタリングに多くの時間を費やすべき
  • 他のチームの人たちにも影響を与えている。つまり、ナッジングとロールモデルを行うことが重要

この本は、エンジニアリングマネージャーに関する本だけど、「どうすればよい意思決定ができるか」については触れられていなかった。

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