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GitHub Copilot が Organization の全員に有効化された

2023/04/13に公開

はじめに

弊社では GitHub の Organization を利用して開発業務を行っております。
生産性向上を目指し、GitHub Copilot を試験的に導入しました。
まずは、特定の人だけに利用してもらい、生産性が向上するか定量的に計測することにしました。

TL;DR

  • GitHub Copilot を Organization で導入
    • 組織全員に付与せず、数人から利用を開始
  • 数日後 GitHub Copilot が有効化された通知がきた
    • なにもしてないのに全員が Copilot 使える状態に突然なった
  • サポートに問い合わせ
    • すべてのメンバーに意図せず Copilot シートが割り当てられてしまうバグがあったと回答をもらった

GitHub Copilot

Organization への導入

Copilot には "Individuals" と "Business" があります。

個人向けの "Individuals" では、10ドル/月 or 100ドル/年 の課金体系で、Organization の設定とは切り離して利用できます。
60日間のフリートライアルもあるので、まずはこれで試そうかと思いましたが、個人のクレジットカードの登録が必須です。

この部分のハードルが高く協力者を巻き込みにくいので、こちらの利用は避けました。

Organization 向けには "Business" があり、19ドル/月 と少し値段があがります。
"Business" を利用した場合 Organization に所属している人が全員対象になるか、個人単位で設定できるかわからなかったので調査しました。

GitHub Copilot の課金について

請求されるユーザーは、割り当てられた GitHub Copilot シートの数に基づいて計算されます。 請求期間の途中で割り当てられたシートは、期間の残りの日数に基づいて日割り計算されます。 請求期間中に削除されたシートの割り当ては、次の期間の初めから有効になります。

とあったので、まずは "Business" にてセットアップを進めることにしました。

無事に設定画面が出てきたので、2名のエンジニアをアサインして利用を開始しました。

全員が有効化された

数日利用してもらい有用な感触が得られたので、さらに2人のエンジニアを追加しました。
その設定を行った小一時間後に1通のメールが届きました。

自分は有効化していないのに、このメールが届くのはおかしいと思い設定画面を確認したところ、Organization の全員に設定が付与されてました。

取り急ぎ、当初の4人に設定を戻しましたが、組織全員が今月の課金対象になった状態です。

Organization の Owner 全員に変更していないか確認を行いましたが、心当たりある人はいませんでした。

GitHub ではセキュリティログの確認ができるので、こちらも確認しました。
残念ながらセキュリティログには Copilot の操作は出力されていませんでした。

サポートに問い合わせ

サポート窓口 から、問い合わせを行いました。
(追記:日本のサポート窓口は GitHub Enterprise 関連のみだったため、技術サポート窓口へ問い合わせて欲しいと案内されました)
UI は日本語ですが、英語で問い合わせる必要があります。
筆者は英語が苦手なので DeepL などに頼りつつ以下の問い合わせを行いました。

  • 4人しか設定してないのに組織全員が有効化された
  • ログを確認したけど表示されてない
  • 4人に設定を戻したので課金されないようにできないか

この後、サポートからは「変更した人がいないか Owner に確認して」と返事が来たので、再確認して誰も触ってない旨を連絡しました。
さらに後日「すべてのメンバーに意図せず Copilot シートが割り当てられてしまうバグがあった」と連絡がきました。

さいごに

4/10にこの現象が発生し、4/13の時点では、料金の修正はされてませんが解決に向かいそうでホッとしています。
GitHub のような素晴らしいシステムでも不具合が発生し、それを偶発的に踏むこともあるんですね。
1日に20回もデプロイをしている GitHub なのですぐに改善されることを期待しております。

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