Unity 2023、バージョンルール変わるってよ。
はじめに
本記事は、CEDEC 2023 の Unity Technologies Japan さんのスポンサーセッション「Unity 最新情報まとめ!2023年夏版!」にて高橋啓治郎さんが発表されていた内容を文章化したものになります。
(2023年09月07日時点では、CEDEC のスポンサーセッション動画などは公開されていないようですが、そのうち YouTube とかで公開されるんじゃないかと思います。)
TL; DR
Unity 2023 のみ、TECH としてのメジャーバージョン番号を 3 まで刻み、LTS のメジャーバージョン番号が 4 になるとのことです。
おさらい
リリースストリーム
Unity のリリースには大まかに次の3種類があります。
- LTS
- TECH
- Pre Release (Beta / Alpha)
それぞれざっくり次のような位置付けになっています。
LTS
- 長期サポートバージョン
- リリースしてから2年間のサポートを保証
- 基本的に破壊的変更はない
- 原則的にバージョン番号は 20XX.3.Nf1 となる
-
N
はパッチバージョン
-
TECH
- 新機能への早期アクセスバージョン
- LTS に投入予定の機能が含まれる
- 破壊的変更がないわけではない
- 原則的にバージョン番号は 20XX.1.Nf1, 20XX.2.Nf1 となる
-
N
はパッチバージョン
-
Pre Release
- Alpha / Beta リリースバージョン
- 次の TECH に投入される可能性のある機能が含まれる
- 割と破壊的変更が入る
- 原則的にバージョン番号は 20XX.Y.0aN, 20XX.Y.0bN となる
-
Y
部分には、対象となる TECH リリースの番号が入る
-
スケジュール
誤差はありますが、概ね次のようなスケジュールでリリースされています。
- 20XX.1 (TECH): 春
- 20XX.2 (TECH): 秋〜冬
- 20XX.3 (LTS): 翌年の春
本題
CEDEC 2023 の Unity さんの講演で高橋啓治郎さんが「Unity 2023 だけ例外的にバージョン番号の振り方を変えます」的なことをおっしゃっていました。
具体的には、「Unity 2023 だけ TECH としてメジャーバージョンを 3 まで刻んで、LTS を 4 とする予定」とのことで、以下のような構成になるそうです。
- TECH: Unity 2023.1 ~ 2023.3
- LTS: Unity 2023.4
過去にも Unity 2018 とか Unity 2019 なんかは .4
まで刻まれていたことがあったりしましたが、今回は「LTS として宣言できるほどに機能を安定させるためには 2 バージョンでは足りない」といった判断に依るもののようです。
リリーススケジュールも、当然ずれ込むことになるので、Unity 2023 LTS がリリースされるのは2024年の夏頃とかになる見込みとのことです。
(動画が公開されたら記事更新します。)
まとめ
Unity 2023 はバージョン番号の刻み方が変則的で、LTS 化するのも少し後ろにずれ込むことになります。
プロダクトで利用する Unity バージョンの判断材料として重要なポイントなので、よくチェックしておきましょう。
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