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ChatGPTと実務で見えた「AI時代の技術者」の役割と未来予測
はじめに
この記事は、筆者が実務でChatGPTを活用して業務効率化を試みた体験をもとに、
「AI時代における技術者の役割」についてまとめたものです。
会社の公式見解ではなく、個人としての学び・気づきを整理した内容です。
ChatGPTの未来予測:技術者の新しい役割
1. AIと顧客の「仲介役」
- 顧客の曖昧な要望をAIが理解できる形に翻訳
- AIが出した提案を顧客が受け入れやすい形に再構築
- 実務では自然にこれを実行していた
2. 知識のアップデート
- 仲介役は幅広い知識が必要
- 「AIが出すであろう改善案」を先読みし、検証・提案できる力が重要
3. AI活用の指揮官
- どこまでをAIに任せ、どこからを人間が判断するかを設計
- 作業者ではなく、活用の戦略家としての立ち位置
10年後のAI普及による仕事の変化
(施工責任者+システム改善担当視点)
分類 | 現在の主な役割 | 10年後の変化予測 | 人間が残すべき強み |
---|---|---|---|
施工責任者 | 図面確認・現場管理・安全指示 | 図面自動生成・安全チェックはAI化、現場の微調整・緊急対応が中心 | 現場判断、関係者との調整、緊急対応 |
システム改善担当 | 業務ヒアリング・アプリ開発・改善提案 | AIが仕様策定・実装を担当、人間は要件の優先度決定と品質保証 | 顧客要望の翻訳、改善優先度の決定 |
顧客対応 | 提案説明・交渉・報告 | AIが一次説明、重要案件やトラブル対応は人間が担当 | 信頼構築、長期関係維持 |
教育・育成 | 新人教育・マニュアル作成 | 教材はAIが生成、人間はOJTや現場フォローに集中 | 実地経験の共有、価値観の伝達 |
改善活動 | 業務フロー見直し | AIが最適化案を提示、人間は実運用に合わせた調整 | 実際の制約条件の理解と反映 |
現時点でAIが置き換えにくい領域
-
顧客説明や交渉
相手の感情や背景事情を踏まえたコミュニケーションは、人間の経験が必要 -
関係構築
長期的な信頼関係や「場の空気」を読むスキルは、AIにはまだ難しい
実務でのAI活用事例
1. プログラム作成
- 改善ポイントだけを伝えて、設計~実装~テストまでChatGPTが担当
- 1週間で2アプリ+インストーラ付きで納品できたスピード感
- 従来の工数に比べ、大幅な短縮を実現
2. 技術資料作成
- 顧客訪問前の6時間で6資料作成
- ChatGPTに初稿を依頼し、筆者は改善・精査に専念
- 手作業では数日〜1週間かかる作業を短期間で完了
3. メール作成
- 提案文や定型文をAIに下書きさせ、筆者が微修正
- 言葉選びやニュアンスの調整時間を大幅に削減
まとめ
今回の体験は、AIが業務をどう変えるかを実地で体感した事例になりました。
結論としては、
AIのアウトプットを現場や顧客に適用できる形に仕立て直す技術者
これこそが、今後求められるスキルセットである。
そして、そのためには自ら学び・試し・フィードバックする姿勢が不可欠です。
今回のようにAIをパートナーとして使いこなせば、業務の効率化だけでなく、
より創造的な仕事に時間を使える未来が見えてきます。
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