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LIFFを利用して、LINE公式アカウントの友だち追加流入経路を取得する
LINEの友だち登録の流入経路について
LINEの公式アカウントの標準機能で、追加経路の機能はありますが、細かくは分析できないですし、個人を特定するところまでは至りません。
グロースではわかりますが。
よくある話ですが、広告などで集客して、友達登録のCVが良いのはどこなのか等の話は必ずと言っていいほど出てきます。
しかし、実際のところGAとかを利用しても、友だち追加ボタンを押したあたりまでは取れるのですが、実際に登録した人はどこから来た人というのがはっきりしません。
なので、何とかそういったことを解決する手段が無いかということで、こういった方法を考えてみました。
おそらく、LINEを使ったサービスをやられているところで、流入経路がわかります!とうたっているサービスはこういった方法を使っているのではないか?とも思っています。
やり方の概要
- LPなどの友だち登録を促すボタンやリンクの向き先を、LINE公式アカウントの友だち追加のURLではなく、専用のLIFFのURLにする。
- LIFFのURLはクエリーパラメーターを設定することができるので、流入経路ごとに、友だち登録ボタンに任意のクエリーパラメータをセットするようにする。
- LIFF上で、LIFFのSDKを利用して、LINEユーザーのtokenを取得し、クエリパラメーターとセットでDBに保存しておく。
- 本来のLINEの公式アカウントの友だち登録のURLに飛ばす or LIFFを設定しているLINEログインアカウントとLINEのMessagingAPIをリンクさせる「リンクされたボット」項目があるので、そこで設定をしておく。
- 実際に友だち追加のイベントがWebhookに送られてきたときにLINEユーザーのtokenを保存しておき、流入経路取得のLIFFで取得したLINEユーザーのtokenと突合し、流入経路を突き止める。
イメージ図
実際に試したものです。
- (1)各媒体ごとにクエリーパラメーターを指定し、LPへのアクセス時にどの媒体からのアクセスかを識別できるようにする。
- (2)友達登録ボタンのURLをLINEのLIFFアプリのURLとする。その際にクエリーパラメーターの内容をLIFFアプリに渡す。
- (3)LIFFアプリ側でLIFFのSDKを利用してLINEのユーザートークンを取得する。
- (4)LINEの友達登録URLにリダイレクトさせる。
- (5)DBにクエリーパラメーターとLINEのユーザートークンを保存する。(この時、どのLINEユーザートークンがどの媒体からの流入からがわかる。)
- (6)友達登録をするとWebhookに友だち登録イベントが通知される。
- (7)Webhookからの友だち登録イベント内のLINEのユーザートークンをDBに保存
- ここまでしておくと、友だち登録されたLINEユーザーがどの媒体からの流入からなのか後ほど集計可能です。
- また、LINEログインとLINE MessagingAPIのリンク設定をしておくと、LINEログインの承認を実行した瞬間にWebhookにイベントが通知されるので、もう少しすっきりした流れになります。
流入経路分析ができるLINEのサービス
現在、LINEの実際に流入経路できることを売りにしているサービスがいくつも出ています。
その仕組みがどうなっているのかなということで、今回はそのロジックを考えてみました。
最後に、参考までにLINEの流入経路分析をうたっているサービスのサンプルを挙げてみます(まわしものじゃないです)
- Liny
- Lステップ
- LMessage
- CSCloud
Discussion
上記の方法ですと、
この時点で友達追加をせず、後日LIFF経由しない別の経路から追加した場合、友達追加の流入経路自体が正確に取れないのかと思ったのですが、そこの紐付けはどこかでできているのでしょうか?
それともLIFF経由でしか友達追加できないような形にしているのでしょうか?(もしこの方法があれば知りたいです)
友達追加イベント自体にもパラメータを持たせられたらと思ったのですが、今はそのような仕組みはないようでした。
もしこのようなパターンでの流入があるとしても誤差レベルだと思うので、気にする必要はないかもしれませんが…
細かい部分を失礼致しました m(_ _ )m