TerraformでCloud SQL（PostgreSQL）のマシンタイプを選ぶ時の注意点

Cloud SQL（PostgreSQL）のマシンタイプをTerraformで変更しようとしたところ、
次のようなエラーが出ていました。

Error: Error, failed to update instance settings for : googleapi: Error 400: Invalid request: Only custom or shared-core instance Billing Tier type allowed for PostgreSQL database., invalid

PostgreSQLの場合はカスタムもしくは共有コアマシンタイプのみの指定となっているようで、
このことはTerraformのドキュメントでも触れられていました。

Postgres supports only shared-core machine types, and custom machine types

https://registry.terraform.io/providers/hashicorp/google/latest/docs/resources/sql_database_instance#tier

共有コアとは要件が低いワークロード向けに用意されているマシンタイプで、現在　db-f1-micro　と　db-g1-small　があります。
そのため、Terraformの google_sql_database_instance リソースの tier に指定できる文字列は db-f1-micro か db-g1-small かカスタムマシンタイプのみで、カスタムマシンタイプは次のように指定します。

db-custom-<CPU>-<RAM>

ただ次のような制約があります。

• vCPU
  • 1または2～96の間の偶数
• メモリ
  • vCPUあたり0.9～6.5GB
  • 256MBの倍数
  • 3.75GB（3840MB）以上

例えばマシンタイプ db-n1-standard-2 にしたい場合は
vCPU 2, メモリ 7.5GB というスペックになりますので db-custom-2-7680 という指定の仕方になります。

resource "google_sql_database_instance" "postgres" {
  ...
  settings {
    tier = "db-n1-standard-2"　# NG
    tier = "db-custom-2-7680"　# OK!
  }
}