コンプレックスをさっと炒めて英語を学習しています
こんにちは。ダイの大冒険ガチ勢のbun913と申します。
皆さんは自分に対して「めんどくさいな。こいつ」と思ったことはありますか?私は5兆回あります!
気が小さいくせに気が短いし、周りの人と比べてショックを受けがちなところがあり、大変だなぁ。こいつ。と思います。
そんなめんどくさい性格の私でも、たとえば所属する会社が英語化を推進していることもあり、自分の英語力を向上させるための学習をうまいこと続けることができています。
今回は私が具体的に効果のあったと思う英語学習の方法を説明しつつ、学習を続けるための手順を言語化してみることにしました。
3行まとめ
- 学習を要する問題に直面した時に、自分の(負の)気持ちを言語化する
- 定着率の最高効率ではなく、自分の気持ちが持続しやすい(であろう)学習方法を考える
- 効果を感じられている具体的な英語学習教材についてご紹介します
1. 気持ちに気づいて、できるだけ寄り添ってあげる作業
私は問題が外の環境起因で、解決に自分の学習を伴う問題である場合は「どんな気持ちか?ワクワクしてる?何か嫌な気分?」、「どのコンプレックスを刺激されてるのかな?」といった気持ちの部分を言語化してあげています。
馴染みのない分野や昔に勉強していた分野だと、習慣化には多少なりとも心理的にストレスがかかることが多いです。どんな分野でも1ヶ月もやると習慣化することが多いのですが、1ヶ月間を挫折なく続けるために、モヤモヤを全て吐き出しておきたいです。ここで整理しておけばモチベーション維持が長く繋がりますが、逆にモヤモヤしながら学習を続けるのは少し辛いためです。
私が今直面している課題といえば、英語学習です。マネーフォワードでは英語によるコミュニケーションを推進しており、私もそれを承知の上で2024年7月に入社しました。
以下の@bondeeさんという同僚の記事を読むと、日本語を母国語にしないメンバー(以下グローバルメンバー)を真剣にサポートしている姿勢が伝わってきます。
入社時点でTOEIC(L&R)のスコアだけで言うと700点前後であり、ちょっと頑張れば何とかなると思っていましたが、実際に入社してみると周りのチームメンバーと私の英語力の差は歴然であり、英語学習をしないとという強めの課題を感じるようになりました。
なお、昨日のアドベントカレンダーでも同様の課題を感じている同僚がいて元気になりました。(自称マッチョなエンジニアの2024年振り返り|Mory
1.1. 問題の背景にある「〜なのに」を見つける
さて、私が「モヤモヤ」する大抵の場合は「〜なのに」「〜だというのに」という感情が隠れていることが多いです。
今回の英語学習の場合、以下のようなコンプレックスがすぐに見つかりました。
- (入社直後という一番生産性もない時期なのに、その上)英語でコミュニケーションが取れない
- (周りのチームメンバーは英語ペラペラなのに)私は英語が苦手
私は元々の性格に加えて、6年ほど前までIT技術とは全く関係のない公務員時代を過ごしているためか、時間に対する焦りを感じやすい傾向にあります。(以前よりはかなり改善されています)
1.2. 紙に書き出しながら整理する
私を嫌な気持ちにさせている 〜なのに が見つかったので、過去に以下の記事でご紹介した方法でありのままの気持ちを整理してみます。
私の心理描写が長いため折りたたんでいます。体に悪くないようにコンプレックスに火を入れて形を変えています
- そういえば以前「周りと比べて何も技術力がない」と感じてたときがあったなぁ
- あの時は「じゃあ周りの人をなぜすごいと思うのか」ということを言語化してみたらスッキリした
- 英語のことだけに関しても、留学経験がない人でも学生時代に相当英語を勉強している人がいると聞いたなぁ
- そういえば、俺高校時代にまともに英文法とか長文を体系的に勉強してなかったなぁ
- じゃあ英語ができないと感じても当然だし、心の中で自信がないのも当然かも
という感じで整理できたら、「英語ができない」と感じている気持ちをもう少し言語化してみます。
- じゃあ、何が周りと比べて問題と感じてるんだろう?
- 書く・読むはツールを使えばなんとかなる(こともある)
- 聞くのも実は「どんなことを話しているか」くらいまでならわかることが結構ある
- だけど、自分の言葉がでてこない
- 「話せない」ことが、やっぱり一番強い課題感だな
- じゃあ、少しでも話せるようになるためにはどういう風に学習していけば良いのかな?
- まずは日常の会話や冗談を軽く言えるようになって、俺の性格も伝えていきたいな
- それができるようになったら、「体系的に勉強もやったから、あとは実践で鍛えるぞ」というメンタルになりたい
- 本当は体系的な学習の後に、話す練習をした方が良さそうだけど、最初にある程度のラインで話せるようにならないと、みんなにも迷惑がかかってしまうだろうし
- 英語頑張るのはいいけど、技術の勉強もたくさんしたいなぁ
- 自然言語の習得は時間がかかるっていうしなぁ
- さっき整理したみたいに、最初にある程度体系的に学ぶ時間は必要だと思う
- 読解能力がついたら、技術の英語コンテンツも読めるようになるし、その時にブーストするのもありかもしれない
- ほな、ええかぁ
などというように、自分では(もう)コントロールできない問題に整理をつけながら、比較的未来志向の気持ちを見つけてあげることができました。
まさにコンプレックスをそのままに学習を駆動させるのではなく、体に悪くないように加工してあげるイメージです。やっぱり塩分の摂りすぎは控えた方がいいですよね。
2. 全体の学習分野を把握して、学習の順序をなんとなく考える
やっと気持ちを言語化できたので、「まずはある程度話せるようにならないと」という気持ちを大事にしてあげます。
書店に並んでいる参考書や学習法の書籍を自分の目で確認し、ある程度分野を分けて学習できることを把握します。スピーキングは「相手の言うことを聞けて」「自分の考えを瞬間的に英語で言える」ことなので、とても複合的なスキルなのだろうと感じました。
本来は以下のような順番で分野ごとに学習するのが効率的なのかもしれません。
- 英単語・英熟語
- 英文法
- 英語の構造を把握するためのルールブック
- 英文解釈
- 長文を読む前に個別の文章を正しく読めるようにする
- 長文読解
- これまでの知識を使って長い文章を正確に読む
- 英作文
- 読むから自発的にアウトプットできるようにする
- スピーキング
しかし、私は「ある程度でいいからまずは話せるようになりたい」という意思が強いので、まずはスピーキングの分野で小さな成功体験を積ませてあげたいです。
そこで、以下のような手順で自習を進めていくことにしました。(他の人にとっても良い方法とは限りません)
- (中学レベルの)英文法を瞬間英作文で馴染ませる
- 簡単な英語をスパッと言えるようにしながら、英語の語順を覚える
- (大学受験レベルの)英単語を例文で覚える
- 単語だけある程度覚えておけば、最悪1文ずつ作れるようになるはず
- 例文を頭に入れておけば、スピーキングの時に使えると思うし
- 毎日のオンライン英会話をスタート
- 30分で良いのでできるだけ毎日話して、瞬発力をあげよう
- ここから、正しい英語を話すための体系的な学習をしよう
- 大学受験レベルの英文法
- 大学受験レベルの英文解釈(今ここ)
- 大学受験レベルの長文読解
- さらに単語を増やす
- 大学受験レベルの英作文
後で具体的な学習方法もご紹介しますが、学習を始めて5ヶ月ですが、挫折なく・意欲を高く学習を続けられています。明らかに大学受験の時よりも英語の学習を楽しんでいると思います。
3. これまでの成果と学習方法
3.1. これまでの成果(5ヶ月間)
自分の実感だけでは辛いので、勉強をする時には以下の指標を一つの目安として測るようにしています。
-
TOEIC(L&R)のスコア
- 読む力と聞く力の指標にしています
- ただし、この試験に特化した学習はしません
- ちなみに2022年ごろに受験した時のスコアは675点でしたが、これは中学レベルの英文法を覚えて単語を効率的に学習し、小手先の技術でスコアをとった感覚です
-
PROGOS
- 英語のスピーキングテストです
- モバイルアプリで毎日受験できます。2週間に1回程度のペースで受験しています
- 参考: スコアの指標
項目 | 2022年7月末時点 | 2024年11月末時点 |
---|---|---|
TOEIC(L&R) | 675 | 795 |
PROGOS | A2 | B1 High(最頻値),B2(最高値) |
グローバルメンバーの反応 | "Sorry?" | "Your English is getting better!" |
その他実感として、自分の英語力の向上を感じています。
- 日常会話がかなり通じるようになってきた
- 最初は
I can play the piano
しか言えませんでした。 - 以前書いた日記はこちらです: I can play the piano 以外の言葉がでてくるようになった英語学習。ピアノは弾けない |bun913
- 最初は
- ゆっくりEnglishで会議で何を話しているか、大体わかるようになってきた
- ただし、皆さんが本気の速さで話すとまだまだついていけません
- まだ、技術的なトピックなどを自分の主体的な意見として話すのは難しいと感じています
- グローバルメンバーに褒められるようになってきた
- 先日3ヶ月ぶりに直接話した方から
Your English is good
やPreviously, you frequently paused to think about what to say
と言われました
- 先日3ヶ月ぶりに直接話した方から
3.2. 具体的な学習方法
会社の方でも英語学習を推進するため、かなり良い研修や制度を提供してくれているのですが、それとは分けて私が特に効果があったと感じる学習方法をご紹介します。
長いので折りたたんでいます。興味があればご覧ください
2024.7 ~ 2024.8 中旬 (瞬間英作文で中学英文法)
以下の書籍で瞬間英作文を学習しつつ、中学英語を英語の語順で理解しながら話す練習をしました。
8月中旬時点で30周くらいしました。この時点でPROGOSはB1レベルを安定して取得できるようになりました。とっかかりの学習として、とても効果があったと感じています。
英語の語順を何度も音読しながら体に馴染ませているような感覚でした。
2024.8中旬 ~ 10月 (英単語を例文で覚える)
Duo3.0 という例文型の単語帳を30周ほどして、英単語を例文の中で覚えていきました。
最初の3周はとにかく丁寧に、1文を10回以上読みながら繰り返しましたが、時間もかかるし覚えられないので苦しかったです。ええ。とても。
5周目くらいから音声を聞けば意味がわかるようになっているので、1時間で復習できるCDを聴き、ながら学習で早く回すようにしました。
この時点では PROGOS は B1 ~ B1 High を取得できるようになりB1から下になることはなくなりました。
2024.10 ~ 現在 (スピーキングの練習)
この時期よりNativeCampというオンライン英会話を始めました。
講座としては「5分間ディスカッション」や「Deaily News」という自分の意見を話すことができる講座を受講しています。
英文法などを学習できるコースもあるのですが、それは自分の時間で学習できるのでスピーキング練習とは分けています。
2024.10 ~ 2024.12(大学受験レベルの英文法)
毎日のスピーキングの練習と並行して、大学受験レベルの英文法の学習を始めました。
スピーキングがある程度できるようになってきたため、今後の英語力が伸び悩みしないように、しっかりと体系的に理解を深めていきたいと思っています。
何冊か本を読んでいるうちに、関一生さんの書籍が私にはとてもわかりやすかったので、書籍は関さんのもので統一するようにしています。関さんの書籍はわかりやすいだけでなく、色々な分野・レベルの書籍でも解説が統一されているのでとても助かります。
以下の書籍は復習を込みで3周やりました
また、完全に「高校の頃に英文法を全く勉強してない」というコンプレックスを解消するために、以下の900ページの本を1周しています。(併せて一つレベルを上げた問題集を並行して解いています)
2024年12月以降の学習予定(英文解釈と長文読解)
まず以下の書籍と問題集で英語の読解力を身につけたいと思っています。
その後に、同様に長文読解の問題集を解きながら、英語を正しく読む力を身につけたいと思っています。
英語を正しく読む力がついてくれば、早く読む力も自然と付いてくると思うので、その間に単語力に不安を感じればさらにボキャブラリーを増やすように単語帳を使って学習していきたいと思っています。
英語を読む力がある程度ついてくれば、次は英作文の学習・発音やリスニングの学習と続けていきたいと思います。
4. まとめ
- 学習を要する問題に直面した時に、自分の気持ちを言語化してみる
- 言語化した上で、その気持ちを尊重した学習方法を考えてあげる
- 関一生さんの書籍で体系的に学習するのがとても楽しいです
- 体系的に学習するのは今後「英語力の維持」をするときにも活きてくると思うので、しっかりと学習していきたいです
以上、長文をお読みいただきありがとうございました。めんどくさい性格をしている私の学習法が、少しでも誰かの学習法に役立てば幸いです。
今後の英語学習の進捗も気軽にアウトプットしてきたいと思います。
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