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【Azure 認定資格】1ヶ月で Azure の資格4つ取った話

2024/04/30に公開
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結論

  • 公式ラーニングコース最高。ただ日本語に難があるので、原版(英語)や、有志の解説記事(日本語)を確認しながら勉強するといい。
  • 中級資格はラーニングコースだけでは不安。問題集を買うか他のラーニングコンテンツを実行する必要があるかも(実務経験があればその限りではない)。
  • 急ぎすぎずにマイペースに勉強するのがいい。過去問に依存した勉強はお勧めできない。

はじめに

1 ヶ月で Azure の初級〜中級の資格を 4 つ取ったので勉強内容を共有します。勉強時間が確保しづらい方や手っ取り早く取ってしまいたい人の助けになれたらと思います。

とった資格

  • Microsoft Azure Fundamentals ( AZ-900 )
  • Microsoft Azure AI Fundamentals ( AI-900 )
  • Microsoft Azure Administrator Associate ( AZ-104 )
  • Microsoft Azure Developer Associate ( AZ-204 )

Microsoft の資格一覧

https://learn.microsoft.com/ja-jp/credentials/browse/

筆者

  • 4 月 1 日から新卒で働き始めたエンジニアです。
  • 終日研修を受けながら、ちまちま内職勉強して資格を取りました。
  • Web 開発のバックグラウンドが少しある理系院卒です。
  • Azure の実務経験は無いですが、入社前にメンター社員さんに数ヶ月指南をうけていました。

タイムライン

試験日 試験名 資格名 勉強時間
4 月 3 日(月) 勉強開始
4 月 7 日(日) AZ-900 Microsoft Azure Fundamentals 6h
4 月 13 日(土) AI-900 Microsoft Azure AI Fundamentals 6h
4 月 20 日(土) AZ-104 Microsoft Azure Administrator Associate 12h
4 月 29 日(月) AZ-204 Microsoft Azure Developer Associate 10h

勉強手順

AZ-900

1. ラーニングコース

https://learn.microsoft.com/ja-jp/training/courses/az-900t00

スクリーンショット:ラーニングコースのコンテンツ一覧

コース内の各モジュールには想定学習時間が書かれています。

スクリーンショット:モジュールの想定学習時間

想定学習時間を全て足し合わせると「369 分」でした。
約 6 時間ですが、プログラミング経験のある方であれば、もう少し早く終わらせることが可能でしょう。Azure 独自の用語などあるので、適宜調べながら進めることになると思います。

2. プラクティス

https://learn.microsoft.com/ja-jp/credentials/certifications/azure-fundamentals/practice/assessment?assessment-type=practice&assessmentId=23&practice-assessment-type=certification

スクリーンショット:プラクティス評価

公式の練習問題が 50 問出されます。問題が毎回少し違っていますが、70 問くらいあってランダムに 50 問ピックされてるような感じ(総問題数不明)ですので、2 回目ですぐに 90%をとれるようになっていきます。100%に染みつくまで何回か周回しました。

試験を受けてみて

Azure サービスの概要を聞く感じです。

例:〇〇したい時に、適切な Azure サービスを以下の 4 つから選びなさい。

AI-900

AZ-900 と変わらず、ラーニングコースとプラクティスを勉強しました。AZ-900 同様、Azure の AI サービスの概要や使い方を説明できれば大丈夫だと思います。

機械学習の入門をさらっている大学生なら AZ-900 より簡単にとれちゃう感じだなという印象です。

1. ラーニングコース

想定学習時間合計:672 分

https://learn.microsoft.com/ja-jp/training/courses/ai-900t00

コース内には、適合率やリコール率など数式っぽい箇所もありましたが、試験には出てきませんでした。

2. プラクティス

https://learn.microsoft.com/ja-jp/credentials/certifications/azure-ai-fundamentals/practice/assessment?assessment-type=practice&assessmentId=26&practice-assessment-type=certification

AZ-104

これが一番難しかった。。。AZ-104 は初級資格と比べてかなりの問題の文章が長いです。「サブスクは〇〇で、ストレージアカウントは △△ で、その中で VM が〜〜〜。さてこの時どうしたらいいでしょう?」のように背景設定があったので、初級資格と同じ感じを想定して受けると面食らうと思います。

1. ラーニングコース

想定学習時間合計:1285 分

https://learn.microsoft.com/ja-jp/training/courses/az-104t00

2. プラクティス

https://learn.microsoft.com/ja-jp/credentials/certifications/azure-administrator/practice/assessment?assessment-type=practice&assessmentId=21&practice-assessment-type=certification

3. Udemy

受講生 30 万講師の AZ-104: Microsoft Azure Administrator 模擬試験問題集(400 問)

いくつかの合格体験記にて紹介されていたので購入してみました。結論「問題形式に慣れる」という点で買って良かったと思います。時間がなくて 400 問のうち 80 問しか出来なかったのでこれ以上のレビューはしかねますが、評判は大変良さそうです。

AZ-204

1. ラーニングコース

想定学習時間合計:794 分

https://learn.microsoft.com/ja-jp/training/courses/az-204t00

2. プラクティス

https://learn.microsoft.com/ja-jp/credentials/certifications/azure-developer/practice/assessment?assessment-type=practice&assessmentId=35&practice-assessment-type=certification

3. Zenn Book

https://zenn.dev/ohina/books/a094e5e8177aa0e48407

AZ-104 以上に時間が作れなかったので、わんこいんで要点が抑えられるならと思い購入しました。最終更新日が 2021/05/09 ということで、古く非推奨になっている項目の解説もいくつか含まれていたので、鵜呑みにせず参考程度にするのが良さそうです。これだけで合格とは行かなそうですが、1,2 個はこれやってたおかげで解けた問題がありました。

MSLearn の日本語難しい問題

ラーニングパスの分かりにくさに対するソリューションが 2 個あります。

1. 元となるドキュメントを参照しに行く

実はラーニングパス内のドキュメントは、元となるドキュメントページを圧縮したものである場合が多いです。

例:ラーニングパス:Azure Cache for Redis の開発 / Azure Cache for Redis を探索する

https://learn.microsoft.com/ja-jp/training/modules/develop-for-azure-cache-for-redis/2-azure-cache-redis-overview

例:元となるドキュメント:Azure Cache for Redis とは

https://learn.microsoft.com/ja-jp/azure/azure-cache-for-redis/cache-overview

単純に情報量が増えるのも嬉しいですし、関連ページへのリンクもふんだんに埋め込まれており、欲しい情報を見つけやすいです。

2. 有志の解説記事を見に行く

例えば「マネージド ID」について何も知らない状態でラーニングパスで勉強をしようとすると、↓

スクリーンショット:マネージドIDの学習コンテンツ例

これ見て一発で理解できる人いますか?いません。

なので、まずラーニングパスを使う前に「今から勉強するマネージド ID ってのは初めて聞いたから、有志の人の解説記事を読んで概要を掴んでから挑もう」とするのが吉だと思います。例えば、↓

https://tech-lab.sios.jp/archives/27461

https://qiita.com/Shinya-Yamaguchi/items/edd75f7ee47471a98670

どちらも大変お世話になりました(特に SIOS Tech. Lab さんのサービスプリンパルの解説記事はとっても勉強になります)

ラーニングパスは非常に網羅的ですが、分かりにくい日本語も少なく無いので、分かりやすい日本語で解説してくれている記事を参考にするのは大変重要です。

【おまけ】資格を(急いで)取った理由

https://x.com/ose_tweety/status/1784393089886597202

ちょうどこの記事を書いているタイミングで見かけたポストですが、概ね同意です。

では、なぜ今資格を取っているのかというと、勉強が半分、残り半分は自分のアピールのためです。社会人になり、「自分の能力を自分だけが分かっていればいい」という考えだと損するかもしれないと感じ始めました。そこで、自分の能力を証明する方法として、資格がコスト的にも効果的だと思いました。周りに「すごい!」と思われるのではなく、「この人ならこれができる」と仕事を任せてもらえる程度を期待しています。

新卒エンジニアとして、自分の準備が整っていることを周りに客観的に示すのが大事だと考えています。なので、少なくとも新卒研修中は、自分の業務に関連する資格を積極的に取っていくつもりです。ただ、AZ-204 に合格した際、彼女から「もう受けるな、休め」と言われたので、少し休憩することにします。

GitHubで編集を提案

Discussion

rakiraki

github で直すのもアレなんで。。。
とった資格の最初のとこMicrosoft Azure AI Fundamentals ( AZ-900 ) AI が要らないね