猫の給餌量管理システムの1年間の変遷
はじめに
猫を迎えたばかりのころ、猫が警戒してあまりご飯を食べませんでした。美味しいウェットフードは食べてくれましたが、カロリー源となるドライフードはほとんど食べてくれませんでした。そしてなかなか排便(大)をしてくれませんでした。
カリカリにウェットフードをトッピングして与えたところ、食いつきは良かったものの直後に全て嘔吐したということがあり、一度に与える量が多すぎると問題があることが分かりました。
また、抱っこが全くできない猫なので、体重を計測することができませんでした。
私からご飯を与えた量と、夫から与えた量を合計するといくらになるのか分かりづらいという問題もありました。
このような多くの問題があり、猫の給餌量管理システムが求められました。また、システム導入後も、環境の変化によりシステムは形を変えていきました。猫を飼い始めてから1年で、猫給餌量管理システムがどのように変わっていったかを記します。
version 0.1 (2024-01)
猫の給餌量を正確に把握・管理するために、まずはGoogleスプレッドシートにて給餌量を記録することにしました。これがシステムのver0.1です。
ウェットフードは複数種類を与えていたので、種類によって正確なカロリーを計算できるようにしました。譲渡時の体重が6kgだったので、この体重を元に目標カロリーを設定しました。
システム導入により、やはり猫への給餌量が目標値に対してかなり不足しているということが明らかになりました。
version 0.2
給餌量を増やしたかったのですが、一度にたくさん与えてしまうと嘔吐するということがわかってきたため、回数を増やして食事を与えることにしました。
置き餌をしていたのですが、置き餌を食べずに時間が経過したら廃棄したり、順調に食べていたら追加したりをすると、一体どのくらいの量を食べたのかが分からなくなりました。
この対策として、スプレッドシートにて与えた量・残量を記録できるようにしました。
細かな工夫により、給餌量を徐々に増やしていくことに成功しました。
version 0.3 (2024-02)
猫のお迎えから1ヶ月経過し、給餌量(食べる量)が安定してきたことにより、システムに正確性が不要になりました。
細かな項目の入力が面倒になってきたため、スプレッドシートでの管理はやめ、ペットノートというスマホアプリを利用することにしました。こちらのアプリは今も猫の排泄記録のために利用しています。
version 1.0 (2024-05)
アプリを開いて入力するのがいまいち面倒で、入力忘れや間違いが頻発したため、もっとわかりやすいシステムが求められました。
また、健康診断により猫がポチャ寄りのデブ(意訳)と獣医師から告げられました。
我が家に来たばかりの頃はご飯をあまり食べなかったという印象が強く、ついついフードをあげすぎていたことが原因と考えられました。フードあげすぎの対策として、目標給餌量を見直し、その日の給餌量を目につく場所に表示できるようにしたらどうかと考えました。
そこで開発したものが、システムver1.0となります。
ホワイトボードで、ドライフードの目標グラム数を明示、給餌量をグラム単位でカウントできます。また、水の交換のフラグ管理にも対応しています。
この給餌量カウンターは猫の餌を保存している棚の近くに設置されており、カウント忘れが生じにくくなっています。
version 1.1
ホワイトボードに書いたり消したりが面倒くさい問題を解消するため、カウンター機構を切り離しました。
100均の小さいリングメモ帳を、バスケットボールのスコア表のように使うことで、ページをめくる動作だけでカウントができます。
水の交換フラグ管理はペンギンのマグネットになりました。ペンギンが☑︎の方にいたら、水を交換済みという意味です。
version 1.1.1
リングメモ帳が片手でめくりづらい問題の対策として、インデックスタグを付けました。
ver 1.1.2
ホワイトボードに時間帯ごとに与えるグラム数の目安を記載しました。
一度に15g以上のドライフードを食べると高確率で嘔吐してしまうため、このグラム数は綿密な計算と試行錯誤の結果、決定されました。
version 1.2(stabled)
仕事やゲームに熱中し、愚かな人間が餌やりを忘れることを防ぐために、Alexaによる餌やりリマインダーを追加しました、餌やりの時間になるとAlexaが「猫にご飯をあげましたか」とアナウンスをします。
「ご飯をあげてください」ではなく「ご飯をあげましたか」という問いかけなのがミソです。
version 1.3
猫が朝5時に人間を起こしにくる問題の対策として、朝5時になったら回転式自動給餌器にてドライフードを給餌するようにしました。
しかしながら、version1.3以降も猫は朝5時に人間を起こしに来ており、空腹以外の要因があるものと考えられます。
本来の狙いは果たせませんでしたが、人間の朝の忙しい時間の削減になるという副次的なメリットがありましたので、本システム構成は継続して採用することになりました。
version 1.3.1(latest)
ホワイトボードに記載の給餌量がversion 1.3に追従していなかった問題を修正しました。
24時に行うアレクサのアナウンスに、翌朝のカリカリのセットを追加しました。
おわりに
以上が2024年の、我が家の給餌量管理システムの変遷でした。version 1.3.1でのシステム全景はこのようになっています。
そしてこの記事をここまで読んだみなさんお待ちかねだったことでしょう! 我が家の最高にかわいい黒猫ちゃんの写真を貼っておきます。
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