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SoftBank World 2024 孫 正義さんの講演動画みた

2024/11/09に公開

はじめに

こんにちは!
情報系の学部に通う大学三回生です!

今日YouTubeで公開された「SoftBank World 2024 孫 正義 特別講演 超知性が10年以内に実現する」を見て知ったことと、感じたことを書きたいと思います!

「SoftBank World 2023」の動画をつい先日みて、とてもおもしろかったので、2024年度のものがYouTubeで見れてよかったです!
https://www.youtube.com/watch?v=BzJHh5IZV2o

知ったこと

この講演で初めて知ったこと・興味をもったこと

超知性(ASI)が10年以内に誕生すること

超知性(ASI)とは、AGIの1万倍の知能を持つ存在
AGIとは、人類の知能の10倍の知能をもつ存在
また、ASIが単に知能を持つだけでなく、知性を備え、人類と調和しながら共存できる可能性をお話しされていた。

去年の「SoftBank World 2023」で孫氏は、AGIは10年以内に誕生して、ASIは20年以内に誕生するとおっしゃっていた。
今年、OpenAIからさらにバージョンアップされたモデルが発表され、Claudeもパソコンを操作できるようになった。

なので、孫氏の推測がどのように変化しているのか or 去年の予想と変わっていないのか。楽しみに聞いていたのだが、ASIは10年以内に誕生するという推測だった。
去年の推測からかなり近づいていたのでとても驚いた。

OpenAI o1のメカニズム

o1は、数千のエージェントが並列で数十億回の試行錯誤を行い、報酬とペナルティを学習しながら自己進化していく。これにより、AIが人間の思考プロセスを超える速度と深さで問題解決や発明を行うことが可能になった。

GPT4では、博士号レベルの試験の正答率は56%と、人間の専門家には及ばなかったが、o1は78%で、人間の専門家を超えた。

o1の存在と、考えることができるようになった。というのは知っていた。
けれど、o1の回答速度の遅さからGPT4oを使いがちだった。
実際に、o1の中で数千のエージェントが並列で数十億回の試行錯誤を行っていると知ると、今までの回答時間が短く感じた。

また、孫氏は「速さではなく、深さのステージにきた」とおっしゃっていた。
ただ知識を素早く検索するだけでは、競争に勝てないが、深く考えることで、誰も知らないようなことを発見できるようになる。
つまり、o1は発明ができるようになった。

パーソナルエージェントができる

パーソナルエージェントとは、生活のあらゆる場面でサポートしてくれる個人専用のAI。

  • 健康管理: 家族の健康状態を常に把握し、緊急時に最適な対応を提案。医療機関との連携も自動的に行う。
  • 買い物や家事: 必要な物品を自動的に注文し、家電製品を制御。冷蔵庫の中身を管理し、料理の提案も行う。
  • 教育と投資: 個人の学習を支援し、投資戦略を策定。最適な投資先を見つけ出し、資産運用をサポート。

のように、人間と一緒に行動して、人間が聞いたこと・見たものを常に理解することで、個人に合わせた最適な提案ができる。

これにより、エージェント同士が連携し、効率的にタスクを遂行する「A to A(Agent to Agent)」の世界が到来する。

エージェントオブシングス(Agent of Things)

IoT(Internet of Things)の次の進化として、すべてのデバイスがエージェントを持つ「エージェントオブシングス」の世界を予測。家電製品や自動車、スマートデバイスがエージェントを持ち、人間のエージェントと連携して生活をサポートする。この概念により、人々の生活がさらに快適で効率的になる。

セキュリティ面

AIが単に知能(問題解決能力)を持つだけでは危険性があるため、倫理観や感情理解、調和を含む知性を持つが重要である。知性を持つAIが人間の幸福を最大化するために不可欠であり、むき出しの知能は刃物のように危険である。

そのため、AIに「知性」、すなわち倫理観や感情理解、調和を持たせることが必要である。

具体的には、o1において、思考のプロセスに安全機能、セキュリティ機能、倫理機能を組み込むことで、AIの暴走を防ぐ仕組みが導入されている。多段階の思考プロセスの中で、AIが倫理的な判断や安全性を考慮することで、人間にとって有益で安全な結果を提供できるようになる。

また、強化学習の報酬関数(Q関数)においても、AIが自己の能力を最大化するだけでなく、人間の幸福や社会の調和を最大化するように設計されるべきである。これにより、AIが人類にとって危険な存在になるリスクを軽減し、共生が可能になる。

私が感じたこと

人間の必要性

お話の中で、「自分のエージェントと彼女のエージェントが自分の寝ている間に話し合って日程調節する。」という推測があった。
これを聞いて率直に「人間は必要なのか?」と思ってしまった。

私の中では、好きな女の子をデートに誘うのも、空いている日を聞くのも、ドキドキで人生の大きなイベントだった。
それらをエージェント同士が会話して決めてしまう。自分はその結果だけを知ることになる。

他に便利な機能がたくさんあったとしても、人間同士が直接やりとりするからいいこともたくさんある。そういった内容は今後も人間同士で行いたいと思った。

将来働かなくていいのか

この想像もしていなかった高度な人工知能のお話をきいて、人工知能がなにもかも考えて、すべての仕事をしてくれる社会を想像した。
ロボットが人間の食べ物を育てて、料理してくれる。
人間がほしいもの、ゲーム・車なんでも作ってくれる。

それらのロボットが全人類のために働き、なんでも人間に与えてくれる世界。
人間は毎日好きなことだけをやる。
この世界がきたら、おそらく争いもなく平和である。

けれど、幸せなのか?と考えたら、私は、幸せではなさそうと思った。

そう考えた理由は、辛いことがあるから楽しいことがより楽しく感じる。困難なことがあるから、乗り超えたときの喜びを実感できる。できないことがあるから、できたときに成長を感じる。
これらがあるから、毎日幸せに生きているのだと思った。

でも人工知能・ロボットがなんでもやってくれる世界はおそらく、辛いこと・困難なこと・できないことは存在しない。
(ゲームの中で困難な壁を設定すれば、それをクリアするのが生きがいになる?)
それだと、幸せや楽しみを感じることができなくなると思う。

おまけ:
私が、今までに一番「辛いことがあるから楽しいことがより楽しく感じる」を実感したのはテスト週間のゲームである。
テスト勉強をしないといけないときのゲームは、一生プレイできるってくらい楽しい。
けれど、テストが終わって同じゲームをプレイしてもなぜかすぐ飽きる。。

最後に

この講演をきいて、AI、さらにその先の存在について知ることができた。
孫氏は後、数年でシンギュラリティが来る。とおっしゃっていた。
人類が誕生して20万年だが、あと数年で人類よりも完全に知能の高い、かしこいものが誕生するかもしれない。
その瞬間を見られる時代に生まれたことがすごく嬉しい。

私は2003年生まれなので、世紀を越えられないことに落ち込んでいた(私の頑張りと、医療の発展によってはいけるかも)。
けれど、もっと貴重なシンギュラリティの瞬間に立ち会えるかもしれないので、世紀を越えられないことはもう忘れようと思う。

今まで技術関連のことばかりアウトプットしていたので、今回自分の思いを書いてみて、自分の文章力のなさに驚いた。
もっとたくさん本を読んで、文章を書くということを経験しないと、AIに笑われるな。と実感した。

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