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なぜエンジニアはブログを書くべきなのか

2024/07/09に公開

私がエンジニアになったのは、およそ4年前のことです。
当時から「ブログを書くといいよ」とよく言われてきましたが、最近までその必要性を理解できていませんでした。

このブログは、「ブログを書くことの意義が見出せない方」に向けた内容になっております。
皆様の意見もどういった気持ちでブログを書いているのか共有していただけると、私の気づきにも繋がりますのでぜひ教えてください。

ブログを書く意義が見えない

私がブログを書くことに対して初めに抱いた疑問は、そもそもその意義がよく分からなかったことです。

よく言われる理由の一つに「アウトプットする習慣を身につけることが重要だ」という意見もよく耳にしますが、正直私は、プロダクトを開発することが最大のアウトプットだと思っていて、ブログを書くことをアウトプットになるとは思っていませんでした。

また、「同じような問題に直面している他のエンジニアの助けになるから」という理由もよく耳にしましたが、これも私にはしっくりきませんでした。自分が書いた記事が本当に他人の役に立つのか、疑問に思っていたのです。

さらに、「ブログは自分自身のポートフォリオにもなる」という意見もありましたが確かに、ブログを通じて自分のスキルや経験を示すことができれば、採用担当者やクライアントにアピールできるかもしれません。
しかし、マイナスに働く場面もあるのではないかなど、これもどれほど効果があるのか、実感を持てませんでした。

こうした理由をいくつも聞いてきましたが、どれも私の心には響かず、ブログを書く意義を見出すことができませんでした。

ブログを書くことの自分なりの意義

最近になって、ブログを書くことの自分なりの意義に気づきました。

それは「言語化能力の向上」です。

エンジニアにとって重要なのは、技術的な知識を深めることだけではありません。
むしろ、自分が持っている知識や考えを、他の人に分かりやすく伝える能力を向上させることが求められます。

ここで言う「他の人」とは、エンジニアだけに限りません。
Bizサイドの方やITリテラシーの高くない方、システムを開発するにあたりドメイン知識を持っていない方など、さまざまな背景を持つ人々を含みます。

エンジニアにとってコミュニケーション力が大事だとよく言われますが、そのコミュニケーション力にはさまざまな要素が含まれています。
一般的な「コミュ力」は話し方や社交性に重きを置きますが、エンジニアに求められるコミュニケーション力はそれとは少し異なります。

エンジニアに必要なコミュ力は、複雑な技術的な内容を相手が理解できる言葉に変換して伝える力だと私は考えます。
例えば、開発者同士での技術的な議論、Bizサイドとの要件調整、ITリテラシーの高くない方に対する説明など、さまざまな場面で適切な言葉を選んで説明する力が求められます。

ブログを書くことは、この能力を磨くのに非常に有効です。

これは、日々鍛えることで得られる力だと私は思います。
ブログを書く過程で、自分の考えを整理し、わかりやすく伝える方法を学ぶことができます。

このスキルは、エンジニアとしてのキャリアを積む上で非常に重要であり、プロジェクトの成功やチームとの円滑なコミュニケーションに直結します。

ブログを通じて言語化能力を向上させることは、自分自身の成長に繋がるだけでなく、周囲の人々とのコミュニケーションを円滑にし、より良い成果を生むための重要な手段となります。

技術ブログはもっと主観的で良い

昨今、技術的な問題はChatGPTなどのAIがある程度解決してくれるようになりました。
だからこそ、技術を解説するようなブログよりも自分自身がどのような考えを持ってエンジニアリングしているのかを発信することの方が、ますます重要になっているのではないでしょうか。

技術力が多少低くても、ブログは個人の意見や考えを自由に表現する場です。

もちろん、他人を傷つけるような内容は避けるべきですが、もっと主観的な意見を述べても良いと思います。

しかしブログを書くと「マサカリ」(批判や指摘)が飛んでくることがあります。
批判や指摘を受けるのは避けられないことかもしれませんが、それでも自分の意見を自由に述べられる場がもっと広がればなと思っています。

正論であれば何でも言っていいという輩は無視してもいい。
無視すべき批判を見極め。批判を恐れず、自分の考えを述べることが重要だと私は思います。

建設的な批判を取捨選択し受け入れることで、自分自身の成長につなげることもできます。
そうすることで読者に新しい視点を提供することができますし、自分自身の考えを深めるきっかけにもなります。

まとめ

エンジニアがブログを書くことには、多くのメリットがあります。
特に、言語化能力を向上させるためにブログを書くことは、自分自身の成長につながります。
技術的な問題解決に加え、自分の考えや意見を整理し、他者に伝える能力を磨くことで、エンジニアとしてのスキルセットが広がります。

また、批判を恐れずに自由に意見を述べられる場が広がることで、エンジニアコミュニティ全体が活性化し、新たなアイデアや視点が生まれる土壌が形成されます。
自分の経験や考えを発信することで、他のエンジニアにも新しい知見を提供できるのです。

このブログを読んでブログを書くことへハードルが下がり、書く習慣や気づきになれば嬉しいです。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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