やっと来た!まともにUnity+Cursor環境をReSharperを使って構築する
Cursor + Unityのこれまでの開発環境
VSCodeをフォークして作られたAI内蔵エディタ「Cursor」は、コード生成・修正・Agent機能において競合サービスよりも強く、今では多くのAI活用をしているエンジニアに使われています。
Cursorがこんなにも使われている理由として、AI関連の独自の機能が強いということだけでなく、VSCodeベースで、同じ豊富な拡張機能が使えることがあります。
ただし、Unityなどをはじめ C#を利用する場合に必要なC# Dev Kitが利用できない問題がありました。

少し前まではインストール自体はできましたが、ライセンス認証のためのMicrosoftアカウントへのログインができないという状況でした。(MSがVSCode向けにしか使えないライセンスにしていたため、コードとしてもログインをはじくようになっていたらしい)
その状況からか、Cursorの開発元がCursor向けにC#拡張機能を出すという異質な状態になっていました。

機能としては最低限の言語サポートとなっていて、まともに開発をしていくなら、VSCode + C# Dev Kit か Jetbrains Riderを併用する必要があり、私はRiderを併用していました。
つまり、エディタを2種類併用していたんですね。結構馬鹿らしい。
VSCode向けReSharperの登場
長らくVisualStudio向けに提供されていたReSharperですが、今回VSCode向けにも提供が始まりました!
VSCode向けに?ということは、Curosorでも動く可能性があるはず...
動いた!!

現在はPublic Previewということもあり、無料で利用できます。
その後はVisualStudio版と同様にライセンスが必要です。
おそらく、学生向けの無料のサブスクリプションで利用できるはずなので、学生はCurosor・ReSharper・Unityどれも無料で利用できますね。
学生向けのCursor 1年間無料はこちらから
CursorでReSharperを利用できるようにするためには
dotnet-sdkのインストール
ReSharperにて必要になるdotnet-sdkをインストールします。
2025年5月現在、最新版の .NET 9 と LTS版の .NET 8 が選べます。私はUnity以外でも開発しているので.NET 8を選択しています。
ReSharperの拡張機能インストール
Cursorの拡張機能一覧で検索してインストールします。
インストールできると、利用規約のページがCursorタブ内に出るので、一番下まで見てAcceptします。
既にMSのC#やC# Dev Kitが入っている場合は、ReSharperと競合するのでアンインストールします。
Unity側でのCursor使用の設定
UnityのExternal Toolの設定を開きます。

MacではUnity > Settingsから設定画面を開きExternal Toolタブを選択する。
WindowsではEdit > Preferenceから設定画面を開きExternal Toolタブを選択する。
External Script EditorにてBrowseを押下して、Cursorの実行ファイルを選択します。
Macの場合はアプリケーションフォルダからすぐ見つかると思います。
Windowsの場合、ほとんどの人がユーザー権限でインストールしていると思うので以下の場所にあるはずです。
C:\Users\{ユーザー名}\AppData\Local\Programs\cursor
最後に、UnityがCursorを開くときのコマンドライン引数を指定します。
"$(ProjectPath)" -g "$(File)":$(Line):$(Column)
おわり
Cursor + ReSharper で素敵なUnity開発体験を!
参考記事
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