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分散処理を勉強した記録~その29~
この記事は、
「分散処理システム」著:真鍋義文 森北出版株式会社
を参考にしています。
今回は、「自己安定アルゴリズムの定義」についてです。
ここでは、以下の3つを自己安定アルゴリズムの条件とします。
1.legitimate stateの定義
リーダー選挙アルゴリズムの場合、
上記のような状態を「legitimate state」とし、
目指すべき状態として定義します。
2.一時故障が起きる
一時故障が発生することによって、
プログラムそのものが書き変わることはありませんが、
変数やメッセージの値が変わることは起きるものとします。
3.いつかはlegitimate stateになる
一時故障が発生しても、legitimate stateの状態で安定するものとします。
最初はlegitimate stateになっているリーダー選挙アルゴリズムを例に説明します。
一時故障が発生し、本来leaderではないプロセスが自分をleaderだと主張します。
しかし、自己安定アルゴリズムによって自分がleaderではないと気付き始めます。
最終的に再びlegitimate stateになります。
これが自己安定アルゴリズムです。
今回はここまでです。ありがとうございました。
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