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SNS上の有害テキストを評価するGoogle Perspective APIを体験できる簡単なWebアプリを作ってみた
はじめに
先月の投稿でSNS等のデジタル言論空間における誤情報・偽情報、誹謗中傷に関する課題感について
触れました。
今月の投稿では、実際に公開されているオープンソースツールを使って簡単なWebアプリケーションを作ってみました!
使用した分析ツール(API)
テキストの毒性(有害性)を分析可能なGoogle Cloud の Perspective API を利用。
入力されたテキストに対して、以下の観点から分析を行います。
- 毒性 (TOXICITY)
- 重度の毒性 (SEVERE_TOXICITY)
- アイデンティティ攻撃 (IDENTITY_ATTACK)
- 侮辱 (INSULT)
- 冒涜 (PROFANITY)
- 脅威 (THREAT)
※Perspective APIについては、別の方が、以下の記事で詳しく解説されてますので、ご関心ありましたら、参照ください。
Webアプリケーションの機能
- テキスト入力フォームによる簡単な分析
- リアルタイムでの分析結果表示
- 6つの異なる評価基準による分析
📊 分析スコアの解釈
各評価基準のスコアは、0-1の範囲で評価され、概ね以下のように解釈できます:
- 0.0-0.3: 低リスク
- 0.3-0.7: 中程度のリスク
- 0.7-1.0: 高リスク
試行
相手を冒涜するような記述を入れて見ました。
確かに個人名や、厳しい表現にするほど、アイデンティティや毒性の数値が上がるようです。
微妙な変化の違いや、Perpsective で処理している裏のロジックが分からないですが、
投稿情報のスクリーニングや既存のアプリに組み込んで使えそうです。
技術スタック
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フロントエンド
- HTML/CSS
- JavaScript
- Bootstrap 5
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バックエンド
- Python 3.8+
- Flask
- Google Cloud Perspective API
使用方法
- テキスト入力欄に分析したいテキストを入力
- 「分析」ボタンをクリック
- 各評価基準のスコアが表示されます
- スコアは0-1の範囲で表示
- 1に近いほど、その特性が強く検出されたことを示します
ソースコードとローカルでの実行方法
ソースコードは以下のGithubレポジトリにあげてあります。
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必要な環境の準備
- Python 3.8以上
- pip(Pythonパッケージマネージャー)
-
リポジトリのクローン
git clone [your-repository-url] cd [repository-name]
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仮想環境の作成と有効化
python -m venv .venv # Windows .venv\Scripts\activate # macOS/Linux source .venv/bin/activate
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依存パッケージのインストール
pip install -r requirements.txt
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環境変数の設定
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.env.example
を.env
にコピー - Perspective API キーを取得(Google Cloud Console)
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.env
ファイルにAPIキーを設定
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アプリケーションの起動
python app.py
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ブラウザでアクセス
http://localhost:5000
Discussion