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2ヶ月弱で「基本情報」を受けた話

2023/11/06に公開

今年7月からエンジニアになったあしゅうです。
今回は基本情報技術者試験の取得までのレポートをお届けします。また、基本情報を取るまでに勉強した書籍についても紹介します。

基本情報技術者試験とは(Wikipediaより引用)

基本情報技術者試験は、情報処理の促進に関する法律第29条第1項に基づき経済産業大臣が行う国家試験である情報処理技術者試験の一区分。対象者像は「高度 IT 人材となるために必要な基本的知識・技能をもち,実践的な活用能力を身に付けた者」。 情報処理技術者試験制度のスキルレベル2に相当する。

「基本情報」を取る前にしていた勉強

9月から現場に配属されたのですが、新人の私に割り振られる仕事は少なく、仕事をいただけるまで「待機」する時間がありました。ありていに言えば暇だったので、ITに関する勉強をしてスキルアップを図ることにしました。現場では自由にインターネットを使えない(現場の制約)ため、ITスキルにまつわる本を買い、上長の了承のもとで待機時間の間だけ勉強をしていました。
抜け漏れはありますが以下の本を読みました。

これら本のなかでは、『良いコード/悪いコード』が一番勉強になりました。研修では「動く」だけのプログラミングは勉強しましたが、可読性や保守性を意識したコードについては分からなかったので、非常にためになりました。現場で触れる実践的なコードと、研修の間を埋める役に立ったと思います。

現場での実務と、本を通した勉強によって、少しずつスキルがつく実感があったのはよかったことです。しかし、1営業日に1冊くらいのペースで読み切ってしまっており、同じ本を何周も読んでいました。そのため週にかかる書籍代が5,000円くらいかかっていたので、さすがに出費がかさむなと悩んでいました。

「基本情報」を取ろうと思った理由

そこで、書籍代の節約とスキルのアップの両立を考えて、基本情報技術者試験を取ることにしました。教科書と問題集の2冊を買えば、資格を取るまでは本代を節約できると考えました。また、未経験から中途採用の形でエンジニアになったので、情報技術の基礎的な知識を手に入れたいと考えたのもあります。

結論を先に書きますと、約2ヶ月くらいの間は基本情報の勉強ができたので、その間の本代を浮かすことができました。また基本情報にも合格できたので、未経験からIT業界に入ったある種の負い目をすこし払拭できたかなといったところです。

「基本情報」の勉強の過程

以下の2冊の本で勉強しました。

栢木先生の基本情報技術者教室 パーフェクトラーニング過去問題集
栢木先生の基本情報技術者教室 基本情報技術者 パーフェクトラーニング過去問題集

上記2冊の本が届いたのは9月14日で、受験日は11月4日でした。最初の1週間ほどは、参考書を読む時間が比較的ありました。しかし9月末に入ると、現場に入った当初と比べて作業を割り振っていただけるようになったので、「待機」時間が減り、本を読める時間も減りました。休みの日にもがっつりと勉強していれば実際の勉強期間はもっと短くできたかもしれません。(休みの日には個人開発をしていたので、ほとんど基本情報の勉強はできませんでした。)

くわえて、10月に入ると勉強のモチベーションを維持する限界を感じました。そこで試験日を設定して締切を作って集中せざるを得ない状況をつくる作戦に出ました。残念ながら土日で受験できる枠が満杯で直近の日程では予約ができず、1ヶ月後日程で予約を取りました。

緑色の参考書をまず1周し、その後は赤い本を解く段取りで勉強しました。私が受験したときは基本情報技術者試験の制度の切り替えのタイミング[1]で、ペーパー試験からCBTに変更される等の変更がありました。そのため現行制度の過去問が存在しませんでした。(赤い本ではサンプル問題と独自の対策問題が掲載されており、こちらを解きました。)

間違えた箇所はチェックし、科目ごとに1周しましたが、科目Bはモチベーションが上がらず、あまり対策できませんでした。最終的に模擬問題一回分しか解いていません。その代わり科目Aには特に焦点を当て、4回分の対策問題を2周ほど集中して解きました。


ノート等は使わず、直接書き込んで解きました。

試験当日

試験日程は、朝が苦手なので午後の一番遅い受験枠を選びました。しかし、日頃朝早く起きているためか、朝6時に起きました。(二度寝して朝9時に起床しました。)冷静に考えると、仕事で寝坊したことはなかったので、土曜日とはいえ遅めの時間にしなくてもよかったかなと思いました。結果として、午後の十分に目が覚めた状態で試験に臨みました。CBT形式なので、試験終了からすぐに点数が表示されました。合否は国家試験である都合上すぐ表示されないそうです。

科目Aと科目Bの両方で、合格の目安となる点数は1000点満点中600点です。私は、科目Aが685点で科目Bが695点でした。あまり重点的な対策をしていなかったので必要最低限の得点率となりましたが、合格基準点を超えられたので良かったなと思いました。

私見ですが、実務経験ないしITに対する素養がある方であれば、基本情報技術者試験はそれほど難しくないと感じました。私自身、未経験中途で入った新人で、学生時代も本格的なプログラミングの経験はありませんでした。それでも空き時間を利用し、勉強すればキャッチアップすることができました。今回の経験から勉強の大切さを学びました。


十分な勉強時間が取れなかったので、高得点とはいきませんでした。

結びに代えて

まだ計画段階ですが、次は応用情報技術者試験にチャレンジしたいと思います。その際に勉強した情報などがあればまた記事にしたいと思います。以上、基本情報合格レポートでした。

脚注
  1. https://www.tac-school.co.jp/kouza_joho/joho_fe/fe_henkou.html ↩︎

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