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講演ノート『Vision Proのはじめ方』 by 株式会社MESON 佐藤寿樹さん
Vision Proのはじめ方 by 株式会社MESON エンジニア 佐藤寿樹さん
モバイルアプリエンジニアの神田です。
株式会社MESON エンジニア 佐藤寿樹さんの『VisionProのはじめ方』という講演に参加しました。
開催 Android Bazaar and Conference 2023 Autumn
この記事で扱う情報は、2023年11月23日時点での情報です。また、佐藤さんの監修を経ていないあくまで受講者の速記メモです。スライド等の資料は載っていません。数値や名称の誤りはすべて当記事の筆者の責任です。
より詳細な情報は、後日Android Bazaar and Conference 2023 AutumnのWebサイトから講演を録画したビデオが提供されるので、こちらをご確認ください。
公演の目的
Vision Proの特徴、機能の実装方法を理解し、特徴に適したアプリを開発する。
講演者の佐藤さんについて
コナミ、コロプラでの勤務経験あり。VR開発はOculus DK2から。Oculus Rift、PSVRでのリリース経験も。Apple Developer Labで体験したことは話せないが、公開されている情報には言及可能。
Vision Proデバイスの特徴
- 視線トラッキングとハンドトラッキング: コントローラー不要で最小限の動作で操作可能。
- 複数アプリ同時起動: 周辺視野使用可能。PSVRなどと異なり、マルチタスクが可能。
- Questとの違い: 視線トラッキングはタップ時のみ可能、空間認識は実行時に限る、マルチタスク対応、コントローラー不要、Bluetoothでコントローラー接続可、パススルー映像は取得不可。
コンテンツ配置
- Windows: UIや2Dコンテンツに適した平面上の配置。
- Volumes: 奥行きを持たせたウィンドウ内配置。
- Spaces: 周囲空間に配置し、空間認識やハンドトラッキングなどの機能使用可能。他アプリとの併用不可。
開発環境
- Xcode & Reality Composer Pro: 新機能が使え、SwiftUI対応。動きの少ないコンテンツ向け。
- Unity & Polyspatial: 動きのあるコンテンツ、ゲーム向き。
Xcodeでの開発
- 必要条件: Xcode 15 beta 2が必要。
- 設定: 空間設定と描画方法の選択、PreferredDefaultSceneSessionのロール調整、Reality Composer Proの使用。
Unityでの開発
- β版のため変更の可能性あり: 公開されているドキュメントを参照。
- 設定: PolySpatial 0.5.0でUnity 2022.3.11が必要。com.unity.polyspatialパッケージの導入、設定の調整。
ハンドトラッキング
- デフォルト対応ジェスチャー: 追加のジェスチャー実装で検知可能。
- 手の位置・間接情報: Immersive Spaceでのみ取得可能。シミュレータでは不可。
- カスタムジェスチャーの実装必要。
空間認識
- 特徴点認識とメッシュ生成: 床面や天井面の変更が可能。
- 実行時のみの生成: 事前設定が実装に適しているため、一部コンテンツには不向き。
- 空間認識はImmersive Spaceのみで可能。
概要
Vision Proを用いた開発では、視線トラッキングによる効率的な作業が可能。各種機能と環境の理解を深め、特徴を活かしたアプリ開発を目指す。
Discussion