メモ: MySQL リリースサイクル
個人的にいつも混乱してしまうので、備忘録的にメモにまとめました
- MySQL 8.0.x はすでに開発は終了
- 最終機能リリースは 8.0.33
-
8.0.34 以降はバグフィックスリリース
- https://blogs.oracle.com/mysql-jp/post/introducing-mysql-innovation-and-longterm-support-lts-versions-jp
8.0.34 以降は、2026年4月にスケジュールされている8.0 の End-Of-Life (EOL) までバグ修正のみに移行します。
- LST 期間は 8.0.x はセキュリティパッチの対応含め補償される
- LTS 期間は基本的に8年 (8.0.x の場合 2018~2026)
- この期間は、基本的な機能は変わらず、バグ修正やセキュリティ対応が入ったマイナーバージョンを適用し続けれることが可能
- 次の LTS バージョンがリリースされると、そちらへのバージョンアッププランが Oracle から提供される予定、とのこと
- 次の LTS は 8.4 (2024~)
この辺の話は、以下 Wiki でも簡単に述べています
Aurora との関係
直近の Aurora と MySQL のバージョンの関連は以下
Aurora | MySQL | description | EOL |
---|---|---|---|
3.01.0 | 8.0.23 | 2024/1 に終了 | 2024/1 |
3.02.0 | 8.0.23 | 2024/1 に終了 | 2024/1 |
3.03.0 | 8.0.26 | 現時点ですでに選択できない | 2024/5 |
3.04.0 | 8.0.28 | LTS (後述) | 2026/10 |
3.05.0 | 8.0.32 | 2025/1 | |
3.06.0 | 8.0.34 | MySQL 最終機能リリース(8.0.33)の内容が含まれたバージョン | 2025/5 |
LTS のバージョンについても、主にバグ修正やセキュリティパッチ適用を目的としたパッチリリースは行われる
(現在の Aurora 3.04.x の最新版は 3.04.2)
Aurora の LTS を使用し続けるべきか、Latest を使うべきか
一応 AWS 公式では以下のように書いています
We recommend that you upgrade to the latest release, instead of using the LTS release, for most of your Aurora MySQL clusters. Doing so takes advantage of Aurora as a managed service and gives you access to the latest features and bug fixes.
端的に言うと、LTS の代わりに Latest release を使え、と書いてあります。
その方が様々な最新機能やバグ修正が提供されているものを使用できるから、ということです。
この意味で AWS Aurora MySQL における LTS と、純正 MySQL における LTS は意味付けが微妙に異なりそうかなと思います。
- MySQL: LTS であればマイナーバージョンの更新はしなくてもパッチリリースでセキュリティやバグ等々の修正が行われ続ける
- Aurora: LTS とついているが、実際は積極的にマイナーバージョンの更新が求められる
この辺は、Aurora におけるメジャーバージョンに対応するのが、MySQL におけるマイナーバージョンである、という差もありそうですね。
(Aurora 3.x = MySQL 8.0.x)
個人的には、8.0.28 という MySQL としては中途半端なバージョンを LTS 化した理由は図りかねますが、AWS 固有の事情があったんでしょうかね。
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