今月号のwebdbは必読でした
雑誌webdbの今月号(vol123)はフロントエンドを志望する人にとっては有益な回だったと思います。その中でも学びを得られたところを説明したいと思います。
HTTP3.0の機能について
HTTP1.1,HTTP/2.0にそれぞれ問題があってそれを解消するためにHTTP3.0というのができました。
HTTP/1.1の問題点
リクエストを送られた順番にレスポンスを返す必要がありました。
なので、たとえば1,2,3,4というリクエストが送られてきたときに2の処理に時間がかかった場合、3,4の処理は待たされるという問題(Head-of-Line-Blocking問題)がありました。
HTTP/2.0による解決
HTTP2.0では、TCP上でHTTP通信を並列的に処理することで解決しようとしました。
しかし、HTTP通信を並列的に処理することは不可能なので、HTTPメッセージを細切れにして直列的に通信をすることで、HTTP 3.0では並列的に送信されているかのように見えるようにしています。
HTTP/2.0の問題点
リクエストとレスポンスの1つのペアのことをストリームといいます。
TCPでは、このストリームに対して順番通りにデータの処理をしないといけないので、
TCPのHead-of-Line-Blocking問題がおきます。
HTTP/3.0
HTTP/2.0 で抱えていた問題を解決するためにTCPではなくQUICという新しいプロトコルが考えられ、2021年5月にRFCとなりました。
QUICでは、クライアントとサーバでデータのやりとりが行われ、データはQUICパケットとして送られます。
nextjsのCSR,SSR,SSGの説明
CSR(Client Side Rendering)
サーバ側とのデータのやりとりは行わずにクライアント側が要求したデータを取得します。
SSR(Server Side Rendering)
リクエストがあるたびにサーバ側のデータをとってきて、HTMLのレンダリングが行われます。
毎回、レンダリングがおこなわれるため処理速度は遅くなります。
SSG(Static Side Generation)
サーバ側にビルドされるタイミングでデータを取得しておいて、リクエストが行われると取得したデータを表示します。
SSRに比べて、高速に動作しますがリアルタイムでデータを取ることはできません。
(ISRと呼ばれる方法を組み合わせることで短所を補います)
SmartHRさんがIEをサポート終了するために取り組んでいること
Microsoftが2021/8/17にIEのサポートを終了することが発表されたという、web系のエンジニアにとっては朗報なニュースがありました🎉
SmartHRさんもこのニュースを受けて対応終了することを決め、2021年5月時点で取り組んでいる最中とのことです。
今月号では下記3点が書かれています。
- IEってそもそもなんなのか
- サポート終了するために取り組んでいること
- IEが終了した未来
対応内容については、サポート終了すると決めたら、ユーザにしっかり説明をして中途半端な対応はしない、Babelなどのトランスパイラの設定からIEの記述を削除するなど書かれていて学びになりました。
IE終了対応すると今後はモダンな技術を取り入れることができるようになるだろうということが書かれていて、IEというのはエンジニアにとって技術障壁になるんだと改めて思いました。
最後に
フロントエンドを志望する人は、今月号は有益だと思うのでぜひ購入してみてください😸
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