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「行動や判断の手がかりはデザインが可能なのか?」を見た感想

2021/12/04に公開

多摩美術大学で 2021/12/1 から 2021/12/26 まで 毎日、無料でデザインに関する講座が開講されます。
今回はその講座の中で"行動や判断の手がかりはデザインが可能なのか?"を見た感想を書きます。簡単に内容には触れますが画像を持ってくるのはまずいと判断したので、文章だけになります。
詳細は動画をご覧ください 📺

内容

まず、"軍化(grouping)"[1]というテクニックが紹介されていました。
軍化とは複数の要素があったときに近い要素同士を同じグループだと認識するという概念です。
軍化を意識することで文章の読みやすさを変えることができます。

次にデザイナーの仕事は制作物を見て、実際に行動を起こしてもらったり感情が生まれたりする手がかりをデザインする仕事であると定義していました。
たとえば靴を脱いでほしい場所で看板を立てるだけでなく、脱いだ靴を置くことでユーザが「ここは靴を脱ぐ場所だ」と想像できるようにすることが挙げられています。実際に登壇者もその靴に目を奪われて靴を脱いで入ってみたところ、館内には誰も人がいなかったそうです。つまり、館長が"靴を置く"というデザインを行ったということです。

このようによりよく生きるために人間の心を対象としたデザインの設計をCognitive Design(コグニティブデザイン)と呼びます。

他にも人間は補完をするという話で、単純に見えないものに対しての補完以外にも、動画の結末だけ暗転させたときに、視聴者は最後に何が起こったかを推測できるという話をされていました。

感想

デザインの考え方について学びがある動画でした。私は何か UI を考えるときには、いわゆる直感や経験則で UI を考えており、今まで意味というものを考えたことはありませんでした。しかし、この動画を見て Web デザイナーはコンポーネントごとに意味を考えて位置を決定しているということを認識できた気がします。私は 2021 年 12 月から Web のバックエンドの仕事をするので、自分で Web デザインの設計をする機会は少ないと思いますが、デザイナーと一緒に仕事をするときになぜその UI なのかという観点で議論を行えるようにデザインについて勉強をしていこうと思います。
また、デザインというのは人に行動を促すために設計されるものなので、デザイナーでなくてもビジネスパーソンならば概念を抑えておくべきだと思いました。

参考

行動や判断の手がかりはデザインが可能なのか?
Tama Design University
多摩美術大学 Twitter

脚注
  1. 今回の動画とは無関係ですが、ノンデザイナーズ・デザインブックでは同じ概念を"近接"という言葉で定義していました。 ↩︎

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