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AWS Well-Architected Frameworkを学ぶ

2021/08/21に公開

AWS Well-AechitectedFramework について

2015 年の AWS re:Invent で発表され、毎年アップデートされています。
AWS についてクラウド上でワークロード[1]を設計および実行するための主要な概念や設計概念、ベストプラクティスについて説明したものです。
AWS のソリューションアーキテクトとユーザの実際の経験から作成されました。

ホワイトペーパー

設計原則が書かれています。"原則"なので、実装の詳細やアーキテクチャパターンは扱っていません。5 つの柱(柱って言い方、鬼滅の刃 👹 みたいですね)について Q&A 形式のベストプラクティス集が書かれています。
中身について AWS に関するものもありますが、AWS に特化していないものもあります。

クラウドでの一般設計原則

  • 必要なキャパシティを勘に頼らない
  • 本番規模でのシステムテストを行う
  • 自動化を取り入れる(アーキテクチャ試行の回数を増やすため)
  • 発展的なアーキテクチャを受け入れる
  • データ計測に基づいてアーキテクチャを決定する
  • 本番で想定されるトラブルをあらかじめテストし、対策する

5 つの柱

  • オペレーショナルエクセレンス(運用の優秀性)の柱
    システムの実行とモニタリング、プロセスと手順の継続的な改善に焦点を当てています。
    トピックとして、変更の自動化やイベントへの対応などです。

  • セキュリティの柱
    情報とシステムの保護に焦点を当てています。
    トピックとして、データの機密性や権限管理における権限の特定などです。

  • 信頼性の柱
    ワークロードが意図された機能を期待通りに正しく一貫して実行することを保証することに重点を置いています。
    トピックとして、復旧計画や変更の処理方法などです。

  • パフォーマンス効率の柱
    IT およびコンピューティングリソースの効率的な使用に焦点を当てます。
    トピックとして、パフォーマンスのモニタリングや要件に応じた適切なリソースタイプの選択などです。

  • コストの最適化の柱
    不要なコストを回避することについて焦点を当てています。
    トピックとして、最適なリソースの選択や費用が発生する箇所の把握、管理などです。

AWS Well-Architected Tool について

AWS Well-Architected Toolを使うことで、最新の AWS のアーキテクチャのベストプラクティスと比較することができます。
使い方は、AWS のマネジメントコンソールでワークロードを定義したあとに 5 つの柱についての一連の質問に答えるだけです。
そのあとにベストプラクティスを使った アーキテクチャの設計方法に関する計画が提示されます。

参考

※大枠は変わっていないと思いますが、動画は 2018 年と古いので注意が必要です。

https://www.youtube.com/watch?v=jMJFFo1Oybo

https://aws.amazon.com/jp/architecture/well-architected/

https://aws.amazon.com/jp/blogs/news/aws-well-architected-whitepaper/

https://aws.amazon.com/jp/well-architected-tool/

脚注
  1. 作業負荷、業務量と訳します。
    AWSではリソースと、ビジネス価値をもたらすコード (顧客向けアプリケーションやバックエンドプロセスなど) の集まりと定義されています。 ↩︎

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