Amazon Managed Grafana で S3 のメトリクスを表示してみた
チュートリアルレベルの内容です
前提
- AWS Organizations の管理アカウントで IAM Identity Center を有効化済み
- IAM Identity Center でユーザーを作成済み
01. Managed Grafana ワークスペースの作成
以下の設定で作成します。
- ワークスペース名: tutorial-grafana
- Grafana バージョン: 10.4 (デフォルト)
- 認証アクセス: AWS IAM ID センター
- アクセス許可タイプ: サービスマネージド
上記以外はデフォルト設定で作成します。
02. IAM Identity Center ユーザーの割り当て
ワークスペースのステータスがアクティブになったら、Managed Grafana のコンソールから IAM Identity Center のユーザーを割り当てます。
ユーザー割り当て直後はユーザータイプが閲覧者になっており、Grafana ダッシュボードの編集ができません。
そのため、ユーザータイプを管理者に変更します。
03. データソースのサービスマネージド型ポリシーの有効化
Use AWS data source configuration to add CloudWatch as a data source - Amazon Managed Grafana
今回は CloudWatch をデータソースに指定するため、Managed Grafana コンソールから CloudWatch のサービス管理ポリシーを有効化します。
ポリシーを有効化すると、AmazonGrafanaServiceRole-xxx という IAM ロールに権限が付与されます。
04. Grafana ワークスペースへのアクセス
Managed Grafana コンソール Grafana ワークスペースの URL へアクセスします。
初回は IAM Identity Center ユーザーでのログインを求められるので、IAM Identity Center ユーザーの認証情報でログインします。
ログイン後、Data sources に CloudWatch がデフォルトとして設定されていることが確認できます。
cloudwatch をクリックして、Default Region を設定します。
リージョン設定後、画面下部の Sage & test をクリックします。
05. ダッシュボードの作成
CloudWatch に出力されている S3 のメトリクスを表示するダッシュボードを作成します。
Add visualization をクリックします。
デフォルトの cloudwatch を選択します。
Namaspace などを以下のように選択します。
- Namespace: AWS/S3
- Metric name: NumberOfObjects
- Statistic: Average
- Dimensions: BucketName = 任意の S3 バケット
- Dimensions: StorageType = AllStorageTypes
上記設定後、Run queries をクリックします。
メトリクスが表示されない場合は以下の点を確認してください。
- ダッシュボード右上の表示期間を変更することで表示されるか
- CloudWatch 側でメトリクスを確認できるか
- CloudWatch 側でも確認できない場合はメトリクスのデータが存在していないため他のデータで試してください
データが表示されたらダッシュボード右上の Apply をクリックします。
セーブアイコンをクリックすればダッシュボードを保存できます。
作成したダッシュボードは URL で共有できます。
ただし、Grafana ワークスペースへのアクセスが必要なので、IAM Identity Center ユーザーでのログインが必要です。
まとめ
今回は Amazon Managed Grafana で S3 のメトリクスを表示してみました。
どなたかの参考になれば幸いです。
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