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EC2をADサーバーとして作成してみた

2021/04/24に公開

以前、
Active Directory Connectorってなんだろ?
という記事を書いた際に、ADの理解が必要なことが分かりました。
今回は改めてADの勉強のため、EC2でADサーバーを作成してみます。

参考手順

EC2からADサーバーを自分で作成し、WorkSpacesのディレクトリとして使ってみよう! - サーバーワークスエンジニアブログ

今回は以下の2つをやってみます。

  1. ADサーバを立ち上げる
  2. ADサーバにユーザーを登録し、リモートPCに接続してみる

1. ADサーバを立ち上げる

Windows Serverを起動する

まずはEC2でWindows Serverを起動します。
マネジメントコンソールからEC2コンソールに移動します。
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「インスタンスを起動」をクリックします。
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今回使用するのAMIは、Microsoft Windows Server 2019 Base - ami-0f3651a900e33262fです。
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インスタンスサイズはt2.microにします。
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詳細設定は下記の設定にしました。
VPCとサブネットは自分で作成したものを使用します。
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ストレージの設定はデフォルトのままにしておきます。
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NameタグにADServerと付けました。
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セキュリティグループは新しく作成します。
細かい設定が面倒だったので、とりあえずマイIPとVPCのCIDRのすべてのトラフィックを許可しました。
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以上の設定で起動します。
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キーペアも新しくADServerという名前で作成しました。
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起動しました。
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リモート接続する

サーバーが起動したので、設定のためにRDPでリモート接続します。
インスタンス上で右クリックから「接続」をクリックします。
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「RDPクライアント」のタブを選択し、「パスワードを取得」をクリックします。
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「Browse」をクリックします。
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EC2作成時にダウンロードしたキーペアを選択します。
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「パスワードを復号化」をクリックします。
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パスワードをコピーし、「キャンセル」をクリックします。
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Windowsの検索欄に「RDP」と入力し、「リモートデスクトップ接続」を選択します。
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「コンピューター」の入力欄にEC2のパブリックIPv4アドレスをコピペして「接続」をクリックします。
この際接続できない場合は、以下をご確認ください。
・サブネットがパブリックか
・セキュリティグループでRDP接続を自分の端末のグローバルIPから許可しているか
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ユーザーはPCのユーザーではなく、Administratorで入るため「別のアカウントを使用する」をクリックします。パスワードは先ほど復号したパスワードを入力し、「OK」をクリックします。
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接続できました。
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ADサーバー化する

リモート接続できたら、このサーバーをADサーバー化していきます。
スタートメニューから「Sever Manager」をクリックします。
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「② Add roles and features」をクリックします。
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「Next」をクリックします。
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「role-base or feature-base installation」を選択し、「Next」をクリックします。
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「Select destination server」では作成したEC2が選択されているのでこのまま「Next」をクリックします。
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「Active Directory Domain service」を選択します。
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「Add Features」をクリックします。
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「DNS Server」を選択します。
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「Add Features」をクリックします。
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「EC2に静的IPがないから、IPが変わると接続できなくなるよ!」という注意が出ますが、今回は検証用なので「Continue」をクリックします。
業務で使用する時などはEIPをアタッチしてIPを固定する方が良いのだと思います。
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「Active Directory Domain service」と「DNS Server」が選択されていることを確認し、「Next」をクリックします。
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以降の画面も「Next」をクリックし、最後の画面では「Install」をクリックします。
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あとは設定が終わるまでしばらく待ちましょう。
終わったら「Close」をクリックします。
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ADサーバにドメインを登録する

右上の旗アイコンをクリックします。
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「Promote this server to a domain controller」をクリックします。
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「Add a new forest」をクリックし、「Root domain name」に任意の名前を入力して「Next」をクリックします。
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パスワードを入力し「Next」をクリックします。
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「DNS delegation」は設定せずに「Next」をクリックします。
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「NetBIOS domain mame」もデフォルトのまま「Next」をクリックします。
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以降はデフォルト設定のまま「Next」をクリックし、最後に「Install」をクリックします。
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インストール中
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インストール後には自動的に再起動に入り、リモート接続が切れました。
10分ほどかかるようなのでその間にADサーバーからリモート接続するユーザーサーバーを作成します。

ユーザーサーバーを作成

基本的にはADサーバーと同じ手順なので、設定のキャプチャだけ貼っていきます。
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これでAD用とユーザー用のサーバーができました。
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2. ADサーバにユーザーを登録し、リモートPCに接続してみる

ADサーバー側の設定

AD用サーバーが再起動して接続できるようになったら、再度リモート接続し、スタートメニューから「Windows Administrative Tools」から「Active Directory Users and Computers」をクリックします。
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ドメイン名を展開し、「Uses」上で右クリック → 「New」 → 「User」の順にクリックする。
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任意の名前を入力し、「Next」をクリックします。
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任意のパスワードを入力し、「Password never expires」を選択してパスワードは変更できないようにして「Next」をクリックします。
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設定を確認して「Finish」をクリックします。
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「User」をクリックし、一覧から作成したユーザー上で右クリックから「Add to a group」をクリックします。
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入力欄にDomain Adminsと入力し、「Check Names」をクリックてから「OK」をクリックします。
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成功メッセージが表示されました。
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ユーザーサーバー側の設定

今度はユーザーサーバー側にリモート接続します。
接続できたら右下のPCアイコンをクリックし、「Network & Internet settings」をクリックします。
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「Change adapter options」をクリックします。
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Ethernet上で右クリックし「Properties」をクリックします。
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「Internet Protocol Version 4(TCP/IPv4)を選択し「Properties」をクリックします。
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「Use the following DNS server addresses」を選択し、ADサーバーのグローバルIPを入力して「OK」をクリックします。
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スタートメニュー上で右クリックし、「System」をクリックします。
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「System info」をクリックします。
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「Advanced system settings」をクリックします。
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「Computer Name」タブから「Change」をクリックします。
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「Member of」を選択し、ADサーバーに設定したドメイン名を入力し「OK」をクリックします。
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と、ここで「接続できないよ!」というエラーが発生しました。
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原因はセキュリティグループで通信が許可されていないことでした。
なので、以下のようにいったんすべてのトラフィックを許可しました。
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ユーザー名とパスワードの画面が出たので、先ほど作成したユーザー名とパスワードを入力しました。
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無事成功メッセージが表示されました。
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その後、再起動を促すメッセージが出たので再起動しました。
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ADサーバー側で確認

その間にADサーバーを見ると、ユーザーサーバーが登録されていることが確認できました。
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ADサーバー側でユーザーを「Remote Desktop Users」に追加しました。
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ユーザーサーバーからリモート接続

ではユーザーサーバー側からADサーバーにリモート接続してみます。
RDPでADサーバーのグローバルIPを指定します。
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作成したユーザーとパスワードを入力します。
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無事入れました。
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今回はここまで

今回はEC2をADサーバーとして構築してみました。、手順は多いですがそれほど難しい印象はありませんでした。
参考記事ではこの後WorkSpaces環境を構築する手順が紹介されていますが、ちょっと長くなりそうなので今回はいったんここで終了にします。
WorkSpaces環境を構築するの手順は次回にやろうと思います。

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