[和訳] Nuxt3 公式サイト~useCookie
この記事について
この記事はNuxt3 公式サイト useCookie を和訳したものになります(日本語が不自然になってしまっている箇所があるのはごめんなさい)。
useCookie
ページ、コンポーネント、プラグイン内で、cookie を読み書きするための SSR フレンドリーなコンポーザブルである useCookie
を使用できます。
const cookie = useCookie(name, options)
useCookie
は setup
または Lifecycle Hooks
の間だけで動作します。
useCookie
ref は cookie の値を自動的に JSON にシリアライズ、デシリアライズします。
Example
以下の例では、counter
という cookie を生成しています。この cookie が存在しない場合、最初にランダムな値が設定されます。counter
変数を更新するたびに、それに応じて cookie も更新されます。
<template>
<div>
<h1>Counter: {{ counter || '-' }}</h1>
<button @click="counter = null">reset</button>
<button @click="counter--">-</button>
<button @click="counter++">+</button>
</div>
</template>
<script setup>
const counter = useCookie('counter')
counter.value = counter.value || Math.round(Math.random() * 1000)
</script>
Options
cookie コンポーザブルは cookie の挙動を変更するためのいくつかのオプションを受け付けます。
ほとんどのオプションは cookie パッケージに直接渡されます。
maxAge
/ expires
maxAge
:Max-Age
Set-Cookie
属性の値となる数値(秒)を指定します。与えられた数値は切り捨てることで整数に変換されます。デフォルトでは、最大エイジは設定されていません。
expires
:Expires
Set-Cookie
属性の値となる Date
オブジェクトを指定します。デフォルトでは、有効期限は設定されていません。ほとんどのクライアントはこれを「非永続的な cookie」とみなし、ウェブブラウザアプリケーションを終了するなどの条件でこれを削除します。
注意:cookie ストレージモデルの仕様では、expires
と maxAge
の両方が設定されている場合、maxAge
が優先されますが、全てのクライアントがこれに従うとは限らないので、両方が設定されている場合、同じ日時を指す必要があります!
expires
と maxAge
のどちらも設定されていない場合、cookie はセッション専用となり、ユーザがブラウザを閉じた時に削除されます。
httpOnly
HttpOnly
Set-Cookie
属性の値となる真偽値を指定します。真値の場合は、HttpOnly
属性が設定され、そうでなければ設定されません。デフォルトでは、HttpOnly
属性は設定されていません。
注意:コンプライアントクライアントでは、クライアントサイドの JavaScript が document.cookie
にある cookie をみることができないので、これを true
に設定する場合は注意してください。
secure
Secure
Set-Cookie
属性の値となる真偽値を指定します。真値の場合は、Secure
属性が設定され、そうでなければ設定されません。デフォルトでは、Secure
属性は設定されていません。
注意:これを true
に設定したとき、ブラウザは HTTPS 接続でない場合、コンプライアントクライアントは今後 cookie をサーバーに送り返さないので注意してください。これにより、ハイドレーションエラーが発生する可能性があります。
domain
Domain
Set-Cookie
属性となる値を指定します。デフォルトでは、ドメインは設定されておらず、ほとんどのクライアントは現在のドメインにのみ cookie を適用することを考慮します。
path
Path
Set-Cookie
属性となる値を指定します。デフォルトでは、パスは "default path" とみなされます。
sameSite
SameSite
Set-Cookie
属性となる boolean
または string
の値を指定します。
-
true
を設定すると、SameSite
属性がStrict
に設定され、同じサイトを厳格に強制するようになります。 -
false
を設定すると、SameSite
属性は設定されません。 -
'lax'
を設定すると、SameSite
属性をLax
にし、緩やかな同サイトの施行を行います。 -
'none'
を設定すると、明示的なクロスサイト cookie に対してSameSite
属性をNone
にします。 -
'strict'
を設定すると、SameSite
属性をStrict
にし、同じサイトを厳格に強制するようになります。
各実施レベルの詳細については、仕様書に記載されています。
encode
cookie の値をエンコードするために使用される関数を指定します。cookie の値は文字数が限られている(単純な文字列でなければいけない)ため、この関数は値を cookie の値に適した文字列にエンコードするために使用することができます。
デフォルトのエンコーダーは JSON.stringify
+ encodeURIComponent
です。
decode
cookie の値をデコードするために使用される関数を指定します。cookie の値は文字数が限られている(単純な文字列でなければいけない)ため、この関数は以前にエンコードした cookie の値を JavaScript 文字列や他のオブジェクトにデコードするために使用することができます。
デフォルトのエンコーダーは decodeURIComponent
+ destr です。
注意:関数からエラーが投げられた場合、デコードされていないオリジナルの cookie 値が cookie 値として返されます。
default
cookie のデフォルト値を返す関数を指定します。この関数は Ref
を返すこともできます。
watch
監視 cookie ref データの boolean
または string
の値を指定します。
-
true
- cookie ref データの変更とそのネストされたプロパティを監視します(デフォルト)。 -
shallow
- トップレベルのプロパティについて、cookie ref データの変更を監視します。 -
false
- cookie ref データの変更を監視しません。
Example 1:
<template>
<div>User score: {{ user?.score }}</div>
</template>
<script setup>
const user = useCookie(
'userInfo',
{
default: () => ({ score: -1 }),
watch: false
}
)
if (user.value && user.value !== null) {
user.value.score++; // userInfo cookie はこの変更で更新されません
}
</script>
Example 2:
<template>
<div>
<h1>List</h1>
<pre>{{ list }}</pre>
<button @click="add">Add</button>
<button @click="save">Save</button>
</div>
</template>
<script setup>
const list = useCookie(
'list',
{
default: () => [],
watch: 'shallow'
}
)
function add() {
list.value?.push(Math.round(Math.random() * 1000))
// list cookie はこの変更で更新されません
}
function save() {
if (list.value && list.value !== null) {
list.value = [...list.value]
// list cookie はこの変更で更新されます
}
}
</script>
Handling Cookies in API Routes
サーバー API ルートに cookie を設定するために、h3 パッケージの getCookie
と setCookie
を使用できます。
例:
export default defineEventHandler(event => {
// counter cookie を読み込む
let counter = getCookie(event, 'counter') || 0
// counter cookie を 1 増やす
setCookie(event, 'counter', ++counter)
// JSON レスポンスを返す
return { counter }
})
下記ページで実際の例を見たり編集したりできます。
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