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Tableauの初期表示画面の改善方法

2022/03/26に公開

Tableauの初期表示画面が重いので、改善させる必要がでてくることがあります。

Tableauのパフォーマンス改善を図るには、一般的にはTableau Desktopのパフォーマンス記録を利用します。

Tableau Desktopのパフォーマンス記録は、Tableauの何らかのアクションをする前に記録を開始してダッシュボードなどのアクションを実行した後、パフォーマンスの記録を停止してPerformanceRecordingの内容を確認しながら改善作業を行います。

しかし、初期表示でパフォーマンス記録を使うことができません。
というのも、Tableau Desktopを開いた後に何らかのアクションの前でしかパフォーマンスの記録を開始できないため、初期表示のパフォーマンスを記録することができません。

そこで、初期表示のパフォーマンスを記録したい場合は、以下の手順をするとパフォーマンスの記録をとることができます。

  1. 新しいダッシュボードを作成
  2. そのダッシュボードにダッシュボードに遷移するボタンを作成
  3. 2のボタンの遷移先に初期表示のパフォーマンスを調べたいダッシュボードを指定
  4. 新しく追加したボタンのみのダッシュボードをフォーカスしたまま、保存して一旦閉じる
  5. 4で保存したダッシュボードを開いて、パフォーマンスの記録を開始後に、ボタンを押して対象ダッシュボードに遷移する
  6. 対象のダッシュボードが開いた後、パフォーマンスの記録を停止する

ポイントは、以下の2点です

  • 対象ダッシュボードに遷移するボタンを用意すること
  • 開く際には対象ダッシュボードではなく、追加したボタンのみのダッシュボードを開くようにすること

対象ダッシュボードを開いてしまうと、各種データがロードされてしまいその後にパフォーマンスの記録を開始してもキャッシュが残ってしまって、正確にパフォーマンスを把握できません。

初期表示が遅いダッシュボードは、どんなに利用価値があるダッシュボードでもユーザにはなかなか利用されません。
開発する際の個人的な目安としては、以下の通りです。

  • 3~5秒で表示されるのが望ましい
  • 10秒が限度

初期表示以外の重い処理が走ることがユーザが予想できる場合(フィルター後の結果表示など)は30秒ぐらいが限度かなと思っています。

ダッシュボードを作成後にパフォーマンス改善では限度がありますので、設計段階からパフォーマンスを意識することが大事かと思います。

パフォーマンス改善のTIPSとして、紹介させていただきました。

今後もTIPS的なものも随時紹介していこうと思います。

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