爆音GPUサーバ持ち航空宇宙系オーバードクターが松尾研究所に来ました
【入社エントリ】松尾研究所に新卒入社しました
こんにちは、2025年4月より松尾研究所にシニアデータサイエンティストとしてジョインした髙田直輝(たかだなおき)です。
「新卒入社」とはいえ、松尾研究所では4年間インターンとしてお世話になっていたため、あまり新卒感はないのですが......遅ればせながら節目としてこの記事を書かせていただくことにしました。
自己紹介とバックグラウンド
略歴ざっくり
- 出身:大阪府枚方市
- 洛星高校 → 東京農工大学へ進学
- B1〜M1:JAXAで研究補助アルバイト
- マルチコプターをたくさん作って飛ばしたり、有人機体での実験用計測システムを作ったりしていました。
- M1〜D3
- 深層強化学習による翼周り流体制御の研究(学振DC2(航空宇宙))
- 松尾研究所 × TIER IV の自動運転プロジェクトにてインターン
- 修士は1年で短縮修了
- D4:現在は社会人博士として研究を継続しながら松尾研究所に勤務中
趣味・活動
- ロボットコンテスト系
- 全日本学生室内飛行ロボットコンテスト(自動操縦固定翼機で優勝)
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東京農工大学 航空研究会「Scarlet」
- 趣味全開のカラーリングや重量250g制限の機体での画像処理用GPU搭載を強行したリーダーが私です
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東京農工大学 航空研究会「Scarlet」
- 種子島ロケットコンテスト(GPS非使用縛りでCANSAT競技に参加)
- RoboMaster University Championship(国際大会でコロナの影響によりオンラインでしたが,自作大型ヘキサコプター(幅1.7m, ペイロード5kg)を開発・飛行させ入賞)
- チーム「OOEDO SAMURAI」,機体名「六花」
飛行の様子
- チーム「OOEDO SAMURAI」,機体名「六花」
- 全日本学生室内飛行ロボットコンテスト(自動操縦固定翼機で優勝)
- その他
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自宅でVPN・ファイル・GPU・ゲームサーバを構築・運用中(夏は地獄)
メインPC:RTX4090を積んでいます.白パーツにこだわり,ATX24Pinや12VHPWRケーブルまで白に統一
メインサーバ:VPN,ファイルサーバを兼ねています.Switchのドック2つ分のサイズで,m.2 SSDが4本挿せるスグレモノ.4TBのNVMe SSD3本挿しでRAID-Z1を組んでいます
GPUサーバ:RTX3080 tiを積んでいます.軽い学習やテストに使用しています. -
RTX4090を7基積んだ爆音サーバも一人で自作して所属研究室で動かしています(博士課程での研究).こちらは主に強化学習や流体シミュレーションに活用しています.
中身の完成ほやほやの写真.運用時はサーバーラックの中板全部抜いたものに入れて,信じられないぐらい風が強いファンを3Dプリンタパーツで配置して冷却しています.電源は1650Wユニット4基で供給.
流体シミュレーション中の光景.幸せですね.
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ロボットに関しては別記事にして書きたいくらいネタがあるので、いつかちゃんと書きます。
松尾研究所に入社を決めた理由
松尾研究所にフルタイムで入社する決断をしたのには、大きく3つの理由があります。
「学術と民間」の架け橋になりたい
JAXAや博士課程での経験から、研究の成果を社会に還元することの重要性を強く意識するようになりました。
学術分野で生まれる先端技術は、社会のリソースを消費して創られたと言えます。その成果を社会実装という形で人々の生活に還元する――これは、工学を志す者としての責任でもあると考えています。
松尾研究所は、
- 社会インパクトの大きいプロジェクトを推進できる
- 最先端の知識を持つ研究者たちと日常的にディスカッションできる
という観点で学術×民間の橋渡しを体現できる、稀有な場だと感じました。
若手に裁量があるベンチャー規模
博士課程まで進みながら松尾研究所で長くインターンしてきたことで、プロジェクトの企画〜実行までの流れを経験することができました。これを踏まえ、専門性を武器にプロジェクトを自ら主導していきたいという思いが強くなりました。
そのためには、若手にも裁量が大きく、技術的なチャレンジができる環境=ベンチャー規模の組織が適していると考えました。
松尾研究所は指数関数での急成長フェーズにあり、組織のスケールとともに自分もスケールアップしていける環境だと思っています。
「Physical AI」への情熱
昔から、攻殻機動隊のタチコマのような知能ロボットとの共存世界に憧れがあり、AIの「身体性」には強い関心があります。
松尾研究所では、以下のようにロボットに関する取り組みも盛んです。
- 松尾・岩澤研究室のロボットチームとの連携
- AIRoAへの参画 など、Physical AI分野の活動
このような環境で知能×ロボティクスの未来に貢献できることが松尾研究所で働く大きなモチベーションとなっています。
これからやっていきたいこと
- 松尾研究所のプロジェクトを通じて、先端技術の社会実装に貢献
- 自分のバックグラウンド(航空宇宙、流体、制御、ロボティクス、強化学習など)を活かして、技術の地平を少しでも広げたい
- 記事にできる範囲で、技術スタックやPoCプロセス、社内で開発したプロトタイプなども発信していきたい
- 実際に動かしているサーバー構成や、製作中のロボットなど、技術オタク向けコンテンツもいつか出したいです。
最後に
松尾研究所では、アカデミアと産業界の両軸で挑戦したい仲間を募集しています。
「技術で社会を変えたい」「知的好奇心を全力でぶつけたい」という方、ぜひ一度カジュアルにお話しましょう!
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