関西Kaggler会にゴールドスポンサーとして参加しました!
2025/3/7(金)に開催された関西Kaggler会にゴールドスポンサーとして参加しましたので、遅ればせながら参加レポートをお送りします。
関西Kaggler会とは?
関西Kaggler会は、Kaggleに関心のあるデータサイエンス初心者から上級者までが集まり、知見を共有する関西発のコミュニティイベントです。今回のイベントでは、初心者向けのセッションから、Kaggleの金メダリストたちによる高度なテクニック解説まで、幅広いトピックが扱われました。
なぜ関西Kaggler会にスポンサーしたの?
松尾研究所のデータサイエンスチームには複数のKagglerが存在しており、Kaggle部としてコンペに参加したり勉強会をしたりなど、積極的に活動しています。
特に直近ではKaggle Masterのメンバーがジョインしたこともあり、その活動はより活発になっています。
またKaggleは、データサイエンスの実践的なスキルを磨く場として世界中のエンジニアや研究者に愛されており、そこから多くの優秀な人材が生まれています。
そして関西Kaggler会は、初心者からトップKagglerまでが集まり、知識を共有し、互いに成長できる貴重なコミュニティです。この場を支援することで、データサイエンスに挑戦する人々を後押しし、研究・技術と実社会をつなぐ架け橋になりたい、そんな思いから、今回ゴールドスポンサーとして参加しました。
イベントレポート
オープニング – はじまりの儀式
関西Kaggler会のスタートは、おなじみの「はじまりの儀式」から。
X(旧Twitter)上でも多くの投稿があり、参加者の期待感が伝わってきました!
第1部:初心者に優しい Kaggle & データ分析ノウハウ
最初のセッションでは、初心者向けにKaggleの始め方やデータ分析のコツが紹介されました。登壇者の皆さんは、ユーモアを交えながらも、実践的な内容をシェアされていました。
(ちなみに第1部の発表者には「笑い」要素が強く求められているとのこと)
ryushiさん 「Kagglerとは?」
「Kagglerとは少年である」「超一流は"すき”がある」などの名言をいただきました。
LBの順位を踏まえた"任意"のヒロインによる励まし・煽りシステムを開発されたお話でした。モチベーション大事です。
noobtownさん
昨年Kaggleをはじめられたnoobtownさん。初心者がどのようにコンペに取り組み、挫折を乗り越えてメダル獲得に至ったのか、その貴重な軌跡をご共有いただきました。
※余談ですが、ここでryushi会の存在が明らかになりました。(私たちもいつの日かお声がけいただけるよう精進したいと思います。)
Mujirushiさん 「データ分析 学会コンペは"何か"の役に立つ」
数多の学会コンペに参加された実績のあるMujirushiさん。学会コンペはKaggle、業務、研究、論文執筆などなど様々な場面で役に立つことを実体験とともに教えて下さいました。
アカデミアに伴走している松尾研究所としても、いつかは学会コンペに参加したいな、しなくちゃ、絶対してやるという気持ちになりました。
だいこんさん 「社内でKaggle部を作って初学者育成した話」
初心者向けに強くなるためのロードマップをつくり実践された取り組みについて伺いました。
勉強会の開催やコンペ伴走も素晴らしいなと感じたのですが、プライベートコンペを開催し、内容やノートブックの工夫をすることでメンバーのモチベーションを向上させ、実際にスコアの大幅アップという成果をだされていて素晴らしいと感じました。本気度がすごすぎる。
ちなみに弊社では今年初めて新卒採用をおこなったこともあり、育成プログラムの一貫にプライベートコンペ開催という手法いいかも!と議論しています。
あまえびんさん
社内のデータの利用などKaggleでコミュニティコンペを開催するハードルがあるときに使えるローカルシステムです。30人程度で開催実績もあり、手軽にコミュニティコンペを開くことができそうです。
第2部:Kaggleガチ勢に学ぶ!
続いて、Kaggleの金メダリストや上級者が登壇し、ハイレベルなテクニックや戦略を共有するセッションです。
Kaggleで結果を出すための「思考法」や「戦い方」が惜しみなく語られ、非常に濃い内容となりました。
seraさん 「俺流内輪コンペの活用術」
学びのアウトプットと社内のKagglerを増やす場として内輪コンペを活用されているとのお話を伺いました。
規模の大きい企業ならではの難しさがあるなかで、コツコツと社内のKaggler誕生、育成に貢献されているのは、本当に素晴らしいと感じました。Kaggleへの愛ゆえなのでしょう。
すぐーさん 「CZIIコンペ振り返り」
CZIIコンペの金圏解法の共通点と相違点を明確に整理し、1位解法のスケール調整などのテクニックも自ら実装して復習されていました。自身の解法の改善点にも触れられており、今後の画像コンペに活かせる内容が盛りだくさんでした。
K_matさん
コンペで上位を取るためのストイックな姿勢をご教示いただきました。
「目先の利益に走っていないか」など心にグサグサささるご講演でした。メダリストを読みます。
Naoyaさん 「CIBMTR振り返り+敗北から学ぶコンペの取り組み方反省」
CIBMTRコンペでのshake downの経験を踏まえ、自チームのしくじりポイントが具体的に深掘りされていました。また、次に活かすための工夫についても、細かいテクニックだけでなく大枠の取り組み方にまで言及されており、再現性のある知見が整理されていました。
NSKさん
Human in the Loop 機械学習の訳者でも知られるNSKさんのブロードリスニングOSSについての発表。
ブロードリスニングは東京都知事選でも話題になった大衆の声を可視化する手法です。
NSKさんの開発しているOSS「広聴AI」について技術的な解説がありました。質疑応答ではLLMのバイアスについて議論がかわされたり、関西Kaggler会らしくない??学会さながらな面白い時間でした。また、可視化にスコープを当てており、情報収集は別であるなど明確にしている点が非常に興味深かったです。
第3部:スポンサーセッション
最後に、スポンサー企業によるセッションが行われました。
私たちも、松尾研究所の役割や、プロジェクトの紹介に加え、Kagglerが複数在籍するKagglerにやさしい環境であることをアピールさせていただきました。
特にA100*8が使用できる環境はプチ盛り上がりポイントだったように思います。
最後に
関西Kaggler会は、初心者から上級者まで楽しめる素晴らしいイベントでした。
技術やデータサイエンスを愛する方々と交流できたこと、運営メンバーの皆様・参加者の皆様に心より感謝しております。
株式会社松尾研究所としても、今後もデータサイエンスに取り組む人たちを応援し続けます!
また株式会社松尾研究所では、最新のAI研究を活かした企業・行政との社会実装プロジェクトを行っています。
ご興味をお持ちいただけましたら、ぜひXアカウントをチェックしてみてください!
オンラインイベントだけでなく、オフィスでのオフラインイベントや関西・東海エリアでのオフラインイベントも開催しています。
それでは、次回関西Kaggler会でもお会いしましょう!
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