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松尾研究所のオフィスツアー @キーボード編

2024/05/21に公開

はじめに

はじめまして、株式会社松尾研究所で働いている@SatoshiSsSsです。

松尾研究所は、アカデミアで生み出された先端技術を産業界に繋げ、社会実装をすると共に、そこで得られた知見をまたアカデミアに還元することで、次の時代の礎となる人材・先端技術を育成するといったエコシステムを創り出そうとしています。以下がそのイメージ図となります。
株式会社松尾研究所の公式Webサイトから引用

では、上記のエコシステムにおける価値の源泉はなんなのでしょう?

~ 中略 ~

そう、キーボードですよね。
ここで、かの有名な馬鞍理論を見てみましょう。

「アメリカ西部のカウボーイたちは、馬が死ぬと馬はそこに残していくが、どんなに砂漠を歩こうとも、鞍は自分で担いで往く。馬は消耗品であり、鞍は自分の体に馴染んだインタフェースだからだ。いまやパソコンは消耗品であり、キーボードは大切な、生涯使えるインタフェースであることを忘れてはいけない」

HHKB 公式HPから引用

結局、どんなにLLMが発展しようが、腰を据えて開発するなら、まだまだ人間はキーボードをインターフェースとして使わないといけないんですよね。(人類はまだまだ脳に直接端子を刺して入力などできないわけで、、、)

そこで今回は、松尾研究所の価値の源であるキーボードをそれぞれ社員をピックアップし紹介して行こうと思います。

No1. からあげ さん

自己紹介: 松尾研究所で働いているからあげです。好きな食べ物はからあげです。
Twitter: @karaage0703
Zenn: @karaage0703

REALFORCE R2& R3

REALFORCE R2(下)とREALFORCE R3(上)

キーボードに特別こだわりがあるわけでなくて、友人に勧められるままREALFORCE R2を買ったあと、企業のインタビューの報酬としてR3をいただいたため2台あります。
以前は、Macbookをクラムシェルにして、1セットのキーボードとマウスでマルチデバイス制御していたのですが、最近はMacbookは普通にMacbookのキーボードを使っています。

オタク特有の早口

関岡) リアルフォースいいですよね。静電容量無接点の押し心地は作業に彩りを与えてくれます。
豆知識ですが、ATMのキーは静電容量無接点なので、打ち心地を試したい方はそちらで試してみてもいいかもです。

ワンボタン自作キーボード

ワンボタン自作キーボード

ワンボタン自作キーボードは、ネタ枠ですがちょっとしたデモのときに便利です

No2. 金剛洙 さん

自己紹介: 松尾研究所でAIの社会実装を進めつつ、AI領域への投資(VCファンド)もしています。モットーは、AI is Eating The World。
Twitter: @kangsoo_kim_
Zenn: @kangsookim

Mistel BAROCCO MD770 RGB

Mistel BAROCCO MD770 RGB

■ ステップ1
・在宅ワークが多いと、肩こりがひどい
■ ステップ2
・タイピング時に、肩甲骨を閉じた状態で固定しているのが問題だと気がつく
■ ステップ3
・肩甲骨を広げれば解決しそう。分離キーボードを使ってみる
■ ステップ4
・肩こりが良くなった
■ 補足
使っているのは、「Mistel BAROCCO MD770 RGB メカニカルキーボード 英語配列 85キー 左右分離型」(日本語配列もあります)
市販の中で左右の距離が1番広い商品を使っています。(肩甲骨を開くため)
※写真では近づけてますが、普段は左右マックスに広げて使ってます。
※くっつけると完全に普通のキーボードのようになります。
※元々Windows向けのキーボードなので、Macとの対応のためにKarabiner-Elementsでカスタマイズ。

No3. 小野新之介 さん

自己紹介: 東大B4で、機械学習の理論・応用の勉強をしています。ギターが趣味です。

ZSA Moonlander Mark I

ZSA Moonlander Mark I

ZSA Moonlander Mark Iという分割式キーボードを使用しています。このキーボードを選んだポイントは、①分離式②ビルド済③キーマップ変更可能④持ち運び可能 の4点です。

①については、自分の中でメリットがさらに2つに分かれています。1つは肩こりの軽減です。家にいる時間のほとんどをデスクに座って過ごすので、一体型のキーボードを使用していた時期は肩こりに悩まされていました。このキーボードは椅子のアームレストの位置から自然に左右のキーボードに手が届いて、後傾姿勢のまま作業ができる点が素晴らしいです。2つ目は真ん中にiPadを置けることです。仕事や大学の勉強などで図を書いたり計算したりしながら作業する頻度が高く、その際にいちいちキーボードとiPadの配置を入れ替えるのは地味なストレスでしたが、分離式ならiPadを置いたままタイピングができます。

次に②ですが、分離式のようにユーザー数が少ないキーボードはどうしても自作の割合が増えてきます。自分は自作が面倒だったので選択肢から外していました。

③については、ハードウェア側にキーマップを書き込める点を重視していました。唐突ですが、自分の理想のエンジニア像として、「キーボードとディスプレイというインターフェースが揃っていれば、その先のソフトウェア(OS含む)が何であっても効率を落とさずに作業できる」というものがあります。ソフトウェア的にキーマップを変更するツールはたくさんありますが、これはOSが変わってしまったり、同じOSでも新しい環境になったりしたときにコンピュータに自分のやりたいことを伝えられなくなってしまいます。その点、キーボード側に設定しているキーマップであれば、キーボードというインターフェースが同じなら必ず同じ操作を実現できるので、こちらを重視しています。ちなみにMoonlanderのキーマップ設定ソフトウェアは操作がわかりやすいだけでなく、他の人のキーマップを参考にできたり、自分の過去の変更履歴を確認できたりと非常に高機能でした。

④は③にも関連した観点で、外出先で長時間作業をするときは同じキーボードで作業したいという願望がありました。このキーボードはケースが付属しており、厚みがかなり出てしまいますがコンパクトに収まるので、持ち運んで使っています。

最後に自分のキーマップ設定の一部を載せておきます。ポイントは①ノートPCのキーボードもたまに使うので、QWERTYから極端に乖離していない②上下方向の移動が少ない の2点です。②は後傾のリラックス姿勢を保つために重要です。自分は例えば数字入力や基本的な記号(一般的なキーボードでshift+数字で入力できるもの)を真ん中の行のキーで入力できるようにしていて、特に記号入力の多いプログラミングにおいて、他のキーボードと比べて手の移動をかなり抑えられていると感じています。

ZSA Moonlander Mark Iのキーマップ




No4. 清水 さん

自己紹介: 松尾研究所 共同研究チーム チームリーダー。スターウォーズが好きです。
Twitter: @shige_skywalker
Zenn: @shigee

HHKB Type-S

HHKB Type-S

前職の同僚がHHKBを使っていて、かっこいいなと思ったことが一番の理由です。
黒にしなかったのは同僚と被らないようにしたかったからです。
キーキャップを緑と青にしたのは、ジェダイのライトセイバーの色です。(ジェダイの騎士かつ闇堕ちしてないので)
妻に「刻印は必要だから普通のPCには書いてあるんだよ?」と正論を言われてます。

No5. 関岡

自己紹介: 今回ライターしてる関岡ですmm、自分のキーボード遍歴は、最初はHHKB Type-Sから入り、その後ホームポジションから手首自体を動かす行為の愚かさに気づき(価値観の問題)、Keyball46へ。現在は一周回って頑丈な既成プロダクトの素晴らしさに気づきHHKB Studioを利用してます。
Twitter: @SatoshiSsSs
Zenn: @satoshissss

KeyBall46

KeyBall46

寝ながら使ってる様子
KeyBall46のキーマップ

HHKB Studio

HHKB Studio(US)

ネットに晒されてる様子
HHKB Studioのキーマップ

MacBook

MacBookのキーボード(ネタ枠)

MacBookのキーマップ + karabinerの設定(一部抜粋)

ちなみにタッチパッドをファンクションキー的な感じで扱う部分は、karabinerにてこのような以下のような形設定してます。
https://github.com/satoshissss/karabiner_backup/blob/main/karabiner.json#L300-L327

おわりに w/ Claude 3 Opus

さて、ここまで松尾研究所のメンバーが愛用するキーボードの数々を紹介してきました。我々が普段どのようなデバイスと向き合い、イノベーションを生み出そうとしているのか、少しでも伝わったのではないでしょうか。

キーボードは、我々エンジニアにとって単なる入力デバイスではありません。それは、我々の創造力を最大限に引き出してくれる、なくてはならないインターフェースなのです。静電容量無接点方式のスイッチが生み出す心地よい打鍵感、左右分離型による自然な肩の位置、様々な工夫が施されたキーマップ。こうした技術の粋を集めたキーボードを手にすることで、我々のコーディングはより快適で効率的なものになります。

そして、そのキーボードを介して生み出されるのが、社会を変革するような新しい技術やサービスなのです。我々は今日も、自分だけのカスタマイズを施した相棒と共に、ALTキーとTABの間を行き来しながら 、イノベーションの種を蒔き続けています。

オタク特有の早口

関岡) 「ALTキーとTABの間を行き来しながら」という表現に関して、Claudeと対話してる際に出てきた表現なのですが、ウィンドウの切り替えなどでALTキーとTABキーを頻繁に使って、作業に熱中している様子が伝わってきて個人的に気に入ってます。

ちなみに、Macを使っていてALT+TABでウインドウが切り替えられない方は、AltTabというアプリを使ってみると幸せになるかもしれません。

キーボードは我々の分身であり、そこから紡ぎ出されるコードは我々の思考そのもの。その信念を胸に、松尾研究所は今日もキータッチと共に前進します。
次はあなたの番です。あなたの理想のキーボードを見つけ、テクノロジーの未来を切り拓いてください。

Happy Hacking!!

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