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年の瀬に開発環境見直してたらVibe Codingに`Conductor`というツールが最高だった

_mkazutaka

2025/12/17に公開

こんにちは、@_mkazutaka です。

驚き屋みたいなタイトルで申し訳ない。

タイトル通り、Conductorというアプリケーションの紹介です。
Vibe Kanbanのようにgit worktreeを使ってマルチエージェントで開発するためのアプリケーションです。日本だとほぼ知られてないはず…少なくとも私は聞いたことなかった。

 背景普段は、IntelliJ IDEA内のTerminalでClaude CodeなりCodexなりを起動し開発していましたが、そろそろ並列の実装も辛くなってきたなと思い、いろいろ探していました。
Vibe Kanbanはまさしくなプロダクトなのですが、スレッドが長くなると重くなったりバグが多かったりと微妙に使い心地が悪い。
Antigravityが良かったのですが、git worktreeに対応してないので、AIに試行錯誤させるという面ではコード変更されるので扱いにくい。
VSCodeが合わなかった私に、Cursorみたいな選択肢はなく（ビジュアルエディター使ってみたいが）。
でたまたま以下のスレを見かけて（これぞ古い人間のググり力）、ちょっと触ってみたらConductorと出会い、しばらく触ってみて、いいぞぉとなっているので紹介です。
https://news.ycombinator.com/item?id=45518861

 Conductorとは日本語訳すると指揮者になるのかな。いつ登場したのかはわからないのですが、リリースノートの一番古いのが2025年7月18日だったのでこのあたりに出たと思う。
https://conductor.build/

 見た目デフォルトの画面はこんな感じで、左にスレッド、真ん中にチャット、右上にDiff、右下にターミナル。見た目はかっこいい。真ん中からチャットスペースからClaude CodeもしくはCodexを呼ぶことができる。
設定画面は、こんな感じ。通知をONにできたりチャットコストを表示できたりする。

便利だなと思ったのは、ワークスペース(git worktreeをワークスペースとよんでる)に対してチャットを一つではなく、複数できること。なので並列で実行するAntigravity的なこともできる。
ワークスペースの作成もショートカットで簡単にできたりする(⌘ + N)。画面上からエディタを開く機能もある（⌘ + O）
アプリケーションなので、Vibe Kanbanみたいにブラウザの画面ではないので途中でどっかいくこともあまりない（まぁこれはインスタンスアプリ化すれば解決ではあるが）
良い。あとはざっくり機能紹介もします。

 スクリプト機能ワークスペースを作成ごとに特定のコマンドも、conductor.jsonを作ることできる。3種類のスクリプトを定義できるようです。

Setup script: ワークスペース作成時に毎回実行される。npm installする

Run script: 画面右下の「Run」ボタンを押すと実行される。開発サーバーの起動とかに便利

Archive script: ワークスペースをアーカイブするときに実行される。クリーンアップ用
example
{
  "scripts": {
    "setup": "npm install; cp $CONDUCTOR_ROOT_PATH/.env .env",
    "run": "npm run dev"
  }
}

 チェックポイント機能ちょっと便利な機能。変更を加えるたびに自動でスナップショットが作成されて、ターンごとに戻せる。チャットで戻してって言わなくていいので便利。最近のClaudeCodeさんは戻してっていうとgit resetしてくるからなぁ...

 PRの作成とMergeこれも地味に便利。UI上からワンクリックでPR作れたりできる。
クリックするとアクションが動いてPRを作ってくれる。

もちろんPRへのリンクもワンクリックで飛べるし、Mergeもアプリ上から出来たりする。

 KanbanっぽいことをやるならLinearとの連携をした方が良いかな。まだ試してないのだがLinearと繋がれるっぽいので、Kanban的にタスクを管理したいならLinearとつなげてよしなにやると良さそう。

 プライバシーまわり一応ドキュメントを軽く見ましたが、モデルプロバイダ（Anthropic等）のプライバシーポリシーに準拠しているので、ClaudeCodeとか使えるなら問題はなさそうなきがする（Doc）

 まとめConductorはいいぞ。
Agent搭載IDEとは別のアプローチで、AgentはAgent、EditorはEditorとして使うみたいな人にはあってるかもしれません。