2023年11月28日GAのAmazon S3 Express One Zone(ディレクトリバケット)を作成してみる。
Amazon S3 Express One Zone(ディレクトリバケット)がGA
発表から少し遅れましたが、昨年のre:invent期間に発表されていたS3のExpress One Zone(ディレクトリバケット)について触れてみたいと思います。
記事の重要な部分を抜粋
・当該機能は「1桁ミリ秒の安定したリクエストレイテンシーを必要とするパフォーマンスが重要なアプリケーションに最も速いクラウドオブジェクトストレージを提供することを目的として構築」
・「S3 Express One Zone は、S3 Standard と比較してデータアクセス速度が 10 倍向上し、リクエストコストが 50% 削減」「1 秒間に数十万件のリクエストをサポート」
・「AWSリージョン内の特定のAWS アベイラビリティーゾーンを選択」する必要がある。
・「米国東部 (バージニア北部)、米国西部 (オレゴン)、欧州 (ストックホルム)、アジアパシフィック (東京) の AWS リージョンで一般提供」
・現状「S3 コンソールまたは AWS CLI」で作成可能(記事作成時点ではCFnには未対応)
ドキュメントからも気になる部分を抜粋
・「単一のアベイラビリティゾーン内で99.95パーセントの可用性」
・「ゲートウェイVPCエンドポイントを使用して、仮想プライベートクラウド(VPC)のディレクトリバケットと対話」可能。
・「Amazon S3と同様に、ゲートウェイエンドポイントの使用には追加料金はかかりません」
・「ディレクトリバケットは、汎用バケットのフラットストレージ構造とは対照的に、データを階層的にディレクトリに整理」
・「各AWSアカウントに最大10個のディレクトリバケットを作成でき、バケットに保存できるオブジェクトの数に制限はありません。」
・「少なくとも90日間、リクエストアクティビティがないディレクトリバケットは、非アクティブな状態に移行します。」
料金
以下を確認ください。
マネコンで作成してみる
「ディレクトリ - 新規」という項目が登場しています。
今回リージョンは東京を選択します。
提供しているAZがリージョン毎に限定されている為、東京では以下のように本記事作成時点ではapne1-az1、apne1-az4が選択出来るようです。
ap-northeast-1aやap-northeast-1cにマッピングされている実際のAZはユーザーごとに違う為、この組み合わせは人によって表示が異なるはずです。
注意文を確認しチェックします。
汎用バケットではバケット名だった項目ですが、ディレクトリバケットを選択した場合「ベース名」となるようです。
汎用の場合は「バケット名はグローバル名前空間内で一意であることに加えて、バケット命名規則に従う必要があります。」でしたが、
ディレクトリバケットの場合は「ディレクトリバケット名は AWS のパーティション内で一意であることに加えて、バケット命名規則 に従う必要があります。」とのことです。
他の部分はデフォルトのまま「バケットの作成」を押下。
正常に作成されたようです。
汎用バケットとディレクトリバケットはS3コンソールのビュー上でもタブで分けて表示されるようです。
また、ディレクトリバケットタブはリージョン毎の表示となるようです。
プロパティ > 概要 を除いてみますがARNも汎用バケットとは違い、「arn:aws:s3express:「リージョン」:[アカウントID]:bucket/[ベース名]--[az(実体)名]--x-s3」である事が確認出来ます。
汎用のバケットの概要(※比較)
以上でした
有難うございました。
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