基本情報技術者試験(FE) 勢いで受けてみた
対象読者
これから基本情報技術者試験を受ける人
基本情報技術者試験を受けるか悩んでいる人
実際に受けてみて、下記の内容を中心にお伝えできればと思います
- こんな感じで勉強しました
- 午後試験の問題選択について
- 実務で役に立つなと感じたところ、あまり役に立たないなと感じたところ
基本情報技術者試験
詳しくはIPA公式サイトで
ITエンジニアとしてキャリアをスタートするには、まず基本情報技術者試験から受験することをお勧めします。しっかりとした基礎を身に付けることにより、その後の応用力の幅が格段に広がります。
とあり、ITエンジニアの登竜門となる資格だそうなので、ITエンジニアにこれからなりたい方、なったばかりの方は受ける価値のある資格だと思います。
試験概要は以下の通りで、大学受験かよってくらい試験時間が長いです。体力勝負です。
試験勉強
ノリで受験することにしたので、受ける!と決めてから試験まで2ヶ月、勉強時間はならすと1日あたり1時間くらいだったと思います。
午前試験
- 80問全問必須回答で、60%(48問)正解で合格
- 過去問からの出題比率が高い
以上から、テキストを全部読む → 過去問をひたすら解く といった感じで勉強しました
1. テキストを全部読む
まずは、出題範囲と内容を知らないことには、過去問の問題文すら理解できないので、1冊全部読みました。
☟ 使用した参考書
700ページあるので、現物を購入するとかなり分厚いですが、イラストが多く読みやすいです。
(本は持ち歩きたくなくなりそうだったので、電子書籍にしました)
各チャプターに問題があるのも、出題イメージが湧きやすくてよかったです。
参考書は試験内容をカバーしていれば何でもいいと思います。
3週間くらいで一通り読みました。
2. 過去問をひたすら解く
☟ 使用したサイト
出題年度や分野、計算問題を出題するかまで設定できるので、移動中なども進めやすかったです。
アカウント登録をすれば学習履歴から各分野の正答率を確認することもできます。
テキストを1冊やった直後で大体60%(合格ラインギリギリ)くらいの正答率でした。
1ヶ月で200問くらいやって、最終の全体の正答率が70%くらいでした。
正解、不正解にかかわらず、理解が浅いなと感じたところは、都度テキストを読み返しました。
「〇〇の説明はどれか」のような言葉の意味を問う系の問題は、対策範囲が広くなりすぎるのであまり気にしない方が良いと思います。
計算問題など、参考書で勉強していれば解ける問題を落とさないようにすれば合格点に届くと思います。
午後試験
午前試験がある程度解けるようになってきたところで、午後試験の勉強をスタートしました。
午前試験の内容が理解できないうちは、午後試験の問題も理解できないためです。
勉強方法は、午前試験と同じサイトで過去問を解くだけです。
午前試験と異なるのは、問題を選択するというところだと思いますので、どのように問題を選択したか紹介します。
引用: https://studying.jp/kihonjoho/about-more/kiji-7.html
情報セキュリティ
, データ構造及びアルゴリズム
は必須回答なので逃げられません。
厚めに過去問に取り組みましょう。
問2~5の選択
自明ではありますが、得意なものを選びましょう。
筆者の場合、実務ではアプリ開発をしているので、 データベース
と ソフトウェア設計
を選択しました。
実務で使っている分野であれば、特別な勉強をする必要はなく、問題に慣れる程度で十分だと思います。
情報セキュリティ
と データ構造及びアルゴリズム
にもいえることですが、まずは問題文が理解できるようになることが大事だと思います。
得意な分野がない方は、早い段階で一度各分野の問題を解いてみて、勉強しやすそうなものを選ぶのも良いと思います。
プログラミング言語の選択
出題される5つの言語を実務で使っていない場合のことを書きます。
筆者は、実務ではGoしか使っていないため、どの言語にするか考えなくてはなりませんでした。
どの言語が良い?みたいなまとめサイトがあるので、いくつか読んで決めるのが良いと思います。
筆者は、 C言語
と Python
の準備をしていき、試験の問題を見て、「解きやすそうだなぁ」と感じた C言語
を選択しました。
C言語
実務のGoに近いこと、コードリーディングは少ししたことがあったので、過去問はC言語を中心にやりました。
ただ、読みやすい言語ではないと思うので、実務でプログラミングをしない方にはおすすめしません。
Java
求人が一番多い言語ではないでしょうか
これからエンジニアになる!という方はガッツリ勉強してみても良いと思います。
ただ、C言語と同じ理由で実務でプログラミングをしない方にはおすすめしません。
Python
2020年から COBOL
に変わって追加された言語です。
人気の言語で、筆者自身もPythonを選択しようと思っていたのですが、何せ2020年に導入されたので過去問がありません。
Pythonでガリガリコードが書けますという人以外は、他の言語の過去問を解くしかないのが難点です。
アセンブラ
C言語よりさらに読みにくいので、実務で使うとかではない限りおすすめしません。
表計算
Excelの表計算をしたことがある方にはおすすめです。(Excelとは若干異なるらしいので注意)
実務でプログラミングをしない方にとってはオアシスなのではないでしょうか。
受けてみて
役に立つなぁと感じたところ
実務ではあまり勉強するきっかけがない、ITの仕組みの部分を勉強できたことがよかったと思います。
また、試験のために覚えた専門用語により、テック系の記事がより早く理解できるようになったと感じます。
あとは、実務経験が多くない人にとっては、自分の知識レベルの証明書のような役割を果たしてくれるので、転職活動などが少し進めやすくなるのではないでしょうか。
あまり役に立たないなぁと感じたところ
特に午前試験の言葉の意味を問う系の問題は、あまり実務で活かすことができないです。
「IT業界にいるなら知っておいてね」という言葉だとは思いますが、正直知らなかったとしても業務に差し支えがないです。
以上、参考になれば幸いです。
おまけ
試験の様子
PCで試験を実施します。
試験の画面はかなり使いやすく、感動しました。
試験終了後1分くらいでスコアレポートというものが送られてきて、どの分野でどのくらい得点できたかすぐにわかります。
スコア
この記事の勉強の仕方で午前・午後ともに80%くらい得点できました。
とはいえ、データ構造およびアルゴリズムなんかは一度勉強したことがあったので、午後試験は問題に慣れるだけでよかったというのが大きいです。
ご自身の状況に合わせて、試験までの期間や勉強の仕方を決めることが大事ですね。
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