確実に受かりたい方向けのGoogle Cloud Professional Data Engineer 学習教材まとめ
はじめに
先日、Google Cloud Professional Data Engineer(以下PDE)を取得しましたので、学習に使用した教材を紹介していこうと思います。
私は実務のプロジェクトでGoogle Cloudを使用することがあるため、最短で資格を取得したというよりは、しっかりと基礎を固め、手を動かしつつ試験対策を行いました。よって、人によっては私の学習内容は冗長になるかもしれません。
バックグラウンド
私はデータサイエンティストとして働いているので、基本的なDL,DWH,DMあたりの役割を理解していました。ある程度のSQLクエリも理解できます(試験ではほぼ出てこない)。BigQueryも使用経験があり、分析環境に近い分野の知見はそこそこある状態からのスタートになります。
学習時間
私は約3ヵ月間学習に時間を費やしました。1日に約1~2時間程度学習していたので、約150時間は費やしています。
ただし、本資格はここまで学習する必要はなく、40時間の学習でも取得可能な資格だと思われます。私は実務でも活用することを見据えての学習となったので、このような時間がかかっています(むしろ元々GoogleCloudのデータエンジニアリング領域を学習していたので、ついでに資格を取得した感じです)。
石橋をたたいて渡る方向けの学習方法となることをご留意ください。
学習教材
今回ご紹介する学習教材です。データエンジニアリング領域の知見がない方を対象として、4つの教材をご紹介します。
実践的データ基盤への処方箋
1.
この書籍では、データ基盤における基礎の基礎について丁寧にわかりやすく説明されています。資格試験の学習に向かない、組織の在り方のような内容も含まれていますが、これからデータエンジニアとして働いていく上で、何も知識がない状態からデータエンジニアリング領域の基盤となる知識を植え付けてくれます。データエンジニアリング領域について、何もわからない方向けの最初の一冊としておすすめです。
Google Cloudではじめる実践データエンジニアリング入門
2.
PDEにおけるGoogleCloudのサービスについて理解するための書籍でおすすめなのが本書です。発売されて数年経過していますが、現在の試験対策としても十分活用できるものとなっています。書籍の内容としても、図解や実際のページのキャプチャを差し込みつつ説明されており、しっかりとイメージを付けた上で読み進めることができます。他のGoogleCloudのデータ基盤系の書籍は、GKEのような本格的なオーケストレーションサービスに触れている書籍などもありますが、PDEではそこまで問われることはないので、本書のような基本サービスを紹介するレベルの書籍が資格取得としては今のところ最適だと考えます。
Google Cloud Skills Boost -Data Engineer Learning Path-
3.
GoogleCloudが公式で打ち出しているオンライン学習教材です。サンドボックス環境で学習を進めることができ、実際にサービスを使用することができるので、知識が定着化します。すべてをこなすのは時間がかかるので、必要な教材のみ学習するやり方で充分と思われます(私はすべて受講しました)。
おすすめコンテンツ
- 03 Modernizing Data Lakes and Data Warehouses with Google Cloud
- 04 Building Batch Data Pipelines on Google Cloud
- 05 Building Resilient Streaming Analytics Systems on Google Cloud
- 06 Smart Analytics, Machine Learning, and AI on Google Cloud
- 07 Serverless Data Processing with Dataflow: Foundations
初月は無料となっており、次月以降は月額$29(年額$299)で受講可能となります。
最短攻略 Google Cloud 認定資格 Professional Data Engineer 模擬問題集
4.
模擬問題集です。Udemyにも同じ会社が出している教材がありますが、私はkindle版を購入しました。理由としては、kindle版の場合、一問一答形式で解くことができるからです。私は問題を解いて、すぐ解答を確認し進めていくやり方が好きなので、こちらを購入しました。Udemyだと一度50問解いたのち解説を確認するような学習方法になりますが、kindle版は「一問一答」か「通しで解く」かを選択して進めることができるため、どちらにしてもkindle版をお勧めします。
また、今回紹介した書籍以外にも同様の教材がありますが、解説の質として上記書籍の方が丁寧だと感じました。たくさん問題を解きたい人は両方購入してもよいかもしれませんが、どちらか片方で充分合格できると思われます。
各サービスやデータエンジニアリングの基礎をなんとなく理解した上で問題集を3周もすれば合格できます。注意点として、試験の対象範囲は都度更新されていますので、問題集にはサポートされていない範囲が出題される場合もあります
私の場合はDataplexなどのガバナンス領域がそこに該当しました。
しっかりと試験範囲を確認し、新たに追加されたサービスについてはドキュメントを確認するなりの対策をしましょう。
おわりに
今回は、PDEの学習教材についてご紹介しました。はじめてデータエンジニアリング領域に触れ、知識定着を含めた資格取得を目標にされている方は、今回紹介した学習教材を基に資格勉強に取り組まれてください。既にある程度GoogleCloudの知見があり、資格取得が目標の方は2と4を学習するだけで資格取得はできると思います。
資格勉強は何かしらの目的があって取り組まれるものだと思いますので、それぞれの目的に合った学習方法でやっていけばよいと思います。
この記事が学習の一助となれば幸いです。
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