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40回の登壇経験から学んだ、今日から始められるLTネタ作りの4つの法則

2024/12/21に公開

この記事はめぐろLT Advent Calendar 2024 21日目の記事です。

はじめに

気づけばこの1年間で40回もLT(ライトニングトーク)に登壇していました。
この記事では、LT登壇がしやすくなるコツを共有します。
来年、この記事を読んだ方が1人でも多くLTに挑戦するきっかけになれば幸いです。

結論

  • LTネタを考えるときは、わかりやすい(面白い) > ためになるを意識する
  • スライドに文字を詰め込まないことで、自信を持って話せるようになる

LT登壇内容

登壇スライドは以下で公開しています。

https://speakerdeck.com/junmikai

前提: ここでいう「LT登壇」に関して

  • connpassなどのプラットフォームで一般募集されているLT枠への登壇
  • LTのテーマは基本自由で、技術だけに限りません
  • 発表時間は5–7分程度の短いイベントが中心です

LTネタ考える思考法①: 内容より感想を書く

感想を中心に発表することをモットーに1年間LTを行いました。

感想をテーマにすることで、交流会では発表内容の〇〇について共感しましたと声をかけられることが多くなりました。

LTは短いからこそ、情報を詰め込みすぎず、自分だけが感じた独自の視点やエピソードを交えることが重要です。

なぜ独自の視点やエピソードが大事なのか?

具体性や感情が加わることで、聞き手がその場面をリアルに想像しやすくなります。
以下はリーダブルコードを説明したスライドです。
固い技術用語をあえて崩して親しみやすくしたところ、会場からリアクションをもらえました。

コメントアウトするべきでは「ない」こと.jpg
コメントアウトするべきでは「ない」こと.png

https://speakerdeck.com/junmikai/komentoautosurubekideha-nai-koto

LTネタ考える思考法②: LTネタはわかりやすさを第一に

LTネタはわかりやすい(面白い) > ためになるを意識して考えます。

イベントには多様なバックグラウンドを持つエンジニアが参加します。
そのため、専門的な話題に固執するよりも、「多くの人に伝わる内容」に焦点を当てるのが大切です。

技術的な話題でも心がけたこと

  • コード解説や専門用語に固執せず、背景や目的、得られた結果を伝える
  • 聞き手が「聞いてよかった」と思える内容を目指す

以下のスライドは1年間で最も難しかった技術解説の例です。

本当にあった怖い体験談 本番環境で画面が真っ白になりました.png

https://speakerdeck.com/junmikai/ben-dang-niatutabu-iti-yan-tan-ben-fan-huan-jing-dehua-mian-gazhen-tubai-ninarimasita

LTネタ考える思考法③:スライドは作り込まない

スライドは必要以上に凝らなくても十分です。
発表用スライドは、早いときは30分程度で完成させています。

心がけたこと

  • スライドに文字を詰め込まない

  • スライドはあくまでカンペ代わりにし、発表中は聞き手を見ながら話す

スライドに頼りすぎると、声が小さくなったり、視線が外れたりしがちです。
そのため、簡潔なスライドを作り、発表中は聞き手と目線を合わせるようにしています。

以下はスライド1枚の文字量を抑えた技術的解説の例です。
フロントエンドテスト導入は 「ストーリー」 を意識しよう.png

https://speakerdeck.com/junmikai/hurontoendotesutodao-ru-ha-sutori-woyi-shi-siyou

LTネタ考える思考法④:スライドがバズることを期待しない

公開したスライドの多くは閲覧数が50を切っています。

https://speakerdeck.com/junmikai

閲覧数を稼ぐことを目的にしないほうが、テーマ選びやスライド作りが楽になります。

閲覧数を目的にすると起こりうる問題

  • 興味や経験から離れたテーマを選びがちになる。

  • 内容の具体化が難しくなり、準備が進まない。

  • 自信を持てない発表になりがち。

スライドは「伝えたいこと」を簡潔にまとめるだけで十分です。
これにより、発表準備がスムーズになり、話す内容そのものに集中できます。

おまけ

今すぐ登壇できる!LTネタ一覧

これからLT登壇を目指す方に向けて、手軽に話せるテーマを挙げます。

  • エンジニアになった経緯

  • 苦労話や成功体験

  • キャリアの考え方

  • 開発中のプロジェクト

  • おすすめの開発ツール(例: キーボードやモニターなど)

1年間で40回LT登壇してどうだった?

とにかく楽しかった。それに尽きます。
交流会で感想を頂く機会が多く、それだけで「LT登壇してよかった」と感じられました。

おわりに

LT登壇をしやすくするための4つの思考法をご紹介しました。

「LT登壇のハードルは無限に下げられる」と考えています。
極論、スライド1枚でも十分です。

この記事が来年、あなたのLT登壇のきっかけになれば嬉しいです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!

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